「オートミールはおいしくない!」はハリウッド映画の刷り込み?
現在中高年のわれわれが「オートミール」という言葉を知ったのがハリウッド映画。そして、ハリウッド映画に登場する「オートミール」にはセットで「オートミールなんて大嫌いだ」という子ども(結構な確率で主人公)が登場するように感じるのです。結果「オートミール」を見たこともないのに「子どもの敵といえる食べ物」と認識。「牛乳で煮てある甘いお粥」→「絶対、食べたくない!」の公式が成り立っていたわけです。ハリウッド映画の影響力は半端ない。
今回、編集部から、「今流行のオートミール生活の記事にチャレンジしない?」というオファーにまったく乗り気ではありませんでした。手間をかけておいしくないものを作って食べるのは嫌だからです。
それでも、再度編集部から「いろんなレシピがあって、和風でも食べられるみたいよ」と言われ、ネットを検索。意外と調理は簡単そうで、甘くないレシピもたくさんあったので「おいしくなかったり、飽きたりしたら途中でやめるかもしれませんが、チャレンジしてみます」と編集部に返信したわけです。
ちなみに今回のオートミール生活ですが、基本的にご米をオートミールに置き換える形で実行。外食などの際は普通に好きな物を食べ、自宅で食べるときもオートミールで置き換えられるお米や炭水化物がないときは、普通に食事をするという、かなり甘いルールで運用しました。
ちなみに、オートミールレシピが話題なのは美味しくてダイエットにも効果があるからだそうです。
昔、友人が「我慢して、努力をして痩せるのは当たり前、楽して痩せたい!」といっていましたが筆者もあまりつらい思いをせず、努力しないで痩せたいものです。
近所のドラッグストアで購入したオートミール。なんのこだわりもないので、ハリウッド映画のオートミールを一番イメージさせるという理由で「ケロッグ オートミール」(日本ケロッグ)をセレクト
1日目:昼 お弁当の余りのみそ汁に入れただけで十分においしくて感動する
妻のお弁当の余りであるみそ汁にオートミールを入れて、ちょっと煮込むだけの超簡単なメニュー。かなりおいしい
この残り物のみそ汁にオートミールを大さじ4〜5杯ほど加えて温め、適度な汁気になるように調整したのが、上の写真の「オートミールおじや」です。家のみそ汁は「野菜多め」を基本にしているので、ニンジンやジャガイモなどが入っています。
以前オートミールを食べたのが数十年前なので、これでおいしくなかったら、オートミールダイエットは即終了の予定。ちょっと緊張して食べてみたところ「すごくおいしい!」。ご飯を入れたおじやが筆者は大好きなのですが、それよりも少し香ばしくて本当においしい。何十年も食べていなかったことを後悔したほどです。
オートミールおじや、みそ味制作の様子。みそ汁の鍋にオートミールを直接入れるだけなので、洗い物も増えないのがうれしい
1日目:夜 妻の作ったガパオライスの具がそのまま入ったガパオオートミールもいける
妻の作ったガパオライスの具といっしょにオートミールを煮込んでリゾット風に。上に目玉焼きを乗せて完成です
妻に怒られないために、その場の思いつきで作ったのですが、これがかなりおいしい。お米のふっくら感は楽しめませんが、リゾット風だと思えば、特に気にならないレベルです。妻にも怒られませんでしたし、大成功でしょう。
妻の作ったガパオライスの具を鍋に入れて、オートミールといっしょに煮ているところ。ご覧のとおり、辛いオートミールに仕上がり、おいしかったです
2日目:朝 高菜+出汁のシンプルなオートミール粥でしみじみダイエット
冷蔵庫のストックにあった高菜漬けと、いわゆるめんつゆだけのシンプルな味付けでオートミールを調理
昔はオートミールという名前に腰が引けて、牛乳で煮て甘く……などと考えていましたが、単純に「調理の簡単な麦」だと考えて、普段から食べ慣れている味にすると抵抗なく食べられるように感じます。
当然、高菜漬けとめんつゆで煮たオートミールおじやもおいしくいただけました。ご飯の約2倍といわれる植物性タンパク質を含んでいるのも、ダイエット的にはうれしいです。
鍋に200ml程度の水を入れて、高菜漬け適量、めんつゆテキトーを入れ、さらにオートミールを大さじ4〜5杯入れて煮るだけと超簡単
2日目:昼 レトルトパックを利用してハッシュドビーフオートミールにチャレンジ
ご飯に合う味付けなら、なんでもいける! と考えて「100kcalマイサイズ 大豆ミート ハッシュドビーフタイプ」で煮込んでみました
約200mlの水を鍋に入れ、「100kcalマイサイズ 大豆ミート ハッシュドビーフタイプ」を投入。さらにオートミールを大さじ4〜5杯ほど投入して煮るだけなのは、今回も同じです。ハッシュドビーフ味のオートミール粥が完成しました。
味の方は基本的に「100kcalマイサイズ 大豆ミート ハッシュドビーフタイプ」なので、まったく問題ありません。また、大豆ミートが思ったよりもおいしいのがラッキーといったところでしょうか。オートミールが約30gだとすると「100kcalマイサイズ 大豆ミート ハッシュドビーフタイプ」と合わせて220kcalの昼食ですが、思ったよりは満腹感が得られます。
色味が寂しかったので、最後にパセリを振ってみました。味はまったく問題ありません。レトルトのカレーとの組み合わせもありでしょう
2日目:夜 みそ汁でのおじや風オートミールはおろしショウガを入れると味が変わっていい
残り物のみそ汁と組み合わせて、みそおじや風に仕上げました。煮込むときにおろしショウガを入れると味が変わっておすすめです
普段から食べ慣れている味でご飯がオートミールに変わっているだけなので、あまり飽きが来ることはありません。これが3食すべて甘いミルク粥なら、おそらく初日でギブアップでしょう。オートミールだからとは、考えずに普段の味付けでご飯の置き換えができるのは、とても便利です。
ちょっとみそ味に飽きてきたときは、ショウガをプラスすると味の印象が大きく変わるのでおすすめ。みそショウガ味にもオートミールはなじみます
3日目 休日・家族で外出 オートミールなし
齋藤 千歳
フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。