北海道に住んでいる筆者ですら、 新千歳空港に到着しておいしい海鮮を食べたければ、無意識に国道36号線を北上し、日本海方向の札幌や小樽を目指しがちです。完全にイメージに刷り込まれているのでしょう。
しかし、新千歳空港からもっとも近い海に面した主要都市は、実は太平洋側の「苫小牧」。国道36号線を“南下”する方がはるかに海が近いのです。
しかも苫小牧には、近隣の方はもちろん北海道民なら誰でも一度は耳にしたことがある「ホッキカレー」と「超丼」のマルトマ食堂があるのです。
道民ですら驚く、リーズナブルで超ボリュームの海鮮メニューの実際と、なぜそんなメニューが提供できるのか? マルトマ食堂の超お得な海鮮丼について、その秘密をお届けします。
しかし、新千歳空港からもっとも近い海に面した主要都市は、実は太平洋側の「苫小牧」。国道36号線を“南下”する方がはるかに海が近いのです。
しかも苫小牧には、近隣の方はもちろん北海道民なら誰でも一度は耳にしたことがある「ホッキカレー」と「超丼」のマルトマ食堂があるのです。
道民ですら驚く、リーズナブルで超ボリュームの海鮮メニューの実際と、なぜそんなメニューが提供できるのか? マルトマ食堂の超お得な海鮮丼について、その秘密をお届けします。
苫小牧港に人を呼ぶ人気店! ホッキカレー、マルトマ丼、その日の超丼が三大人気メニュー
ホッキ貝の国内漁獲量第1位の苫小牧港。そこに隣接する苫小牧公設地方卸売市場にあるのが、「マルトマ食堂」です。もともと名物であるホッキ貝を使った「ホッキカレー」が全国的に有名なお店で、お店には有名人やロケの来店記念写真がびっしり並びます。
創業者の先代から、現在は二代目である三浦未(いまだ)さんが継がれましたが、以前にも増して、どのメニューもとてもリーズナブルでボリューミー。道民からも観光客からも愛され、朝から行列必至の人気店であり続けています。
創業者の先代から、現在は二代目である三浦未(いまだ)さんが継がれましたが、以前にも増して、どのメニューもとてもリーズナブルでボリューミー。道民からも観光客からも愛され、朝から行列必至の人気店であり続けています。
ネットやテレビ番組で紹介される際は目を疑うほどの海鮮が山盛りになった“超丼”が目を引きますが、いまも一番人気は「ホッキカレーライス」。マルトマ食堂でもっともオーダーの多いメニューですが、実は最ももうからないといいます。理由は、1皿にホッキ貝をまるまる3個分入れているため。
1日に1000個前後のホッキ貝を使うマルトマ食堂。一括で大量に仕入れているため、1食1200円という価格でホッキ貝をまるまる3個も入れられるわけです。「ホッキ貝をまるまる3個もカレーに入れている店は、ほかにないはず」と三浦未さんはいいます。だからもうからないわけですが……。
また、「計量したことがない」というライスの量も、筆者が実際に持ってみたところ400〜500gはありそうで、一般的な大盛りカレーライスを凌駕しています。
1日に1000個前後のホッキ貝を使うマルトマ食堂。一括で大量に仕入れているため、1食1200円という価格でホッキ貝をまるまる3個も入れられるわけです。「ホッキ貝をまるまる3個もカレーに入れている店は、ほかにないはず」と三浦未さんはいいます。だからもうからないわけですが……。
また、「計量したことがない」というライスの量も、筆者が実際に持ってみたところ400〜500gはありそうで、一般的な大盛りカレーライスを凌駕しています。
この「ホッキカレーライス」の大ヒットで連日行列のできるお店になったマルトマ食堂。先代が作り上げた味はいまもしっかり継承されていますが、この「ホッキカレーライス」に並ぶ人気メニューを、と二代目の三浦未さんが作り上げたのが、「マルトマ丼」(1500円)です。
こちらは、いまや人気ナンバー2。日によって内容は多少異なるそうですが、基本的にウニとイクラとアワビ、それに苫小牧名産のホッキ貝は必ず入れるようにしているといいます。このボリュームで1500円。ヒットしない理由がありません。
そして、実はこの「マルトマ丼」のヒットが、さらなる“超丼”につながっていくそうです。
こちらは、いまや人気ナンバー2。日によって内容は多少異なるそうですが、基本的にウニとイクラとアワビ、それに苫小牧名産のホッキ貝は必ず入れるようにしているといいます。このボリュームで1500円。ヒットしない理由がありません。
そして、実はこの「マルトマ丼」のヒットが、さらなる“超丼”につながっていくそうです。
海鮮が、ありえないほど山盛りになった丼が、マルトマ食堂の“超丼”です。筆者が取材日の超丼は「超サーモン丼」。その日の仕入れ状況などによって、何がおすすめの超丼になるのか決まっていないそうですが、店内のポップのほか、マルトマ食堂のFacebookなどのSNSもチェックしておくのがおすすめです。
この日の、漬けサーモンが40切れ以上乗った「超サーモン丼」は、サーモンフィレ(三枚おろしの半身)を丸ごと使用していました。市場での一般的なサーモンフィレの取引価格が1200円程度なので、普通の仕入れでは980円で提供することはできないといいます。さすがにマルトマ食堂でも原価割れギリギリだそうです。
この日の、漬けサーモンが40切れ以上乗った「超サーモン丼」は、サーモンフィレ(三枚おろしの半身)を丸ごと使用していました。市場での一般的なサーモンフィレの取引価格が1200円程度なので、普通の仕入れでは980円で提供することはできないといいます。さすがにマルトマ食堂でも原価割れギリギリだそうです。
その日のおすすめメニューや超丼などは、売り切れてしまうこともあるので、早めの時間に行きたいところ。いつも行列のできているマルトマ食堂ですが、最も空いている時間帯は8時〜10時だといいます。この時間をねらって行くのもありでしょう。
さて、これらレギュラーメニューも十分、尋常ではありませんが、ここからは時折現れるマルトマ食堂の常軌を逸した、規格外の超丼をご紹介します。
さて、これらレギュラーメニューも十分、尋常ではありませんが、ここからは時折現れるマルトマ食堂の常軌を逸した、規格外の超丼をご紹介します。
道民も驚く! 「規格外 超丼」4選をご紹介
道民ですら驚くマルトマ食堂の超丼。さらにそれを超える、マルトマ食堂で過去に提供された規格外の“超丼”の写真をマルトマ食堂からご提供いただいたのでご紹介しましょう。
ただし、超丼は仕入れ状況で提供される内容が変わるため、常にあるメニューではありません。特に今回写真を掲載した規格外の超丼は、マルトマ食堂でも特別なタイミングでのみ提供された超レアメニューです。
その日に提供される超丼の内容などは、マルトマ食堂の Facebook ページで告知されていることが多いので、気になる方はこまめにチェックしてみてください。
ただし、超丼は仕入れ状況で提供される内容が変わるため、常にあるメニューではありません。特に今回写真を掲載した規格外の超丼は、マルトマ食堂でも特別なタイミングでのみ提供された超レアメニューです。
その日に提供される超丼の内容などは、マルトマ食堂の Facebook ページで告知されていることが多いので、気になる方はこまめにチェックしてみてください。
以上、特別な仕入れのタイミングなどで提供されるマルトマ食堂の超丼のなかでも、歴史的? な超丼を紹介しました。地元の常連さんすら、喜ばせ、驚かせたいという三浦未さんのサービス精神と遊び心あふれたメニューといえるでしょう。
苫小牧市公設地方卸売市場の食堂として、その歴史を歩み始めたマルトマ食堂。漁師さんや市場関係者の食事処として開業したため、市場との関係は長く深いものです。
子どもの時から、初代(お父さん)の店に入り浸っていたという二代目の三浦未さんにとって、市場のおじさんたちは、お父さんの大切なお客さんでありながら、小さなときから知っている親戚のおじさんに近い存在だといいます。
毎日のように行列ができ、1日に数百人のお客様が来るというマルトマ食堂は、当然隣接する苫小牧市公設地方卸売市場で仕入れを行っています。そのため「マルトマ食堂ならなんとかできるだろう」という期待も込めた仕入れのお願いが、顔見知りの市場関係者から持ち込まれることも。
結果、「やや無茶な仕入れ」を行うことになってしまうこともあるわけで、その結果、マルトマ食堂の歴史的な超丼が生まれてしまうという事情もあるようです。
二代目の三浦未さんは、そんなときに観光のお客さんだけではなく、地元の常連さんも喜ばせ、驚かせるチャンスだと感じるのでしょう。“超丼”は、そんな三浦未さんの心意気を感じさせてくれます。
苫小牧市公設地方卸売市場の食堂として、その歴史を歩み始めたマルトマ食堂。漁師さんや市場関係者の食事処として開業したため、市場との関係は長く深いものです。
子どもの時から、初代(お父さん)の店に入り浸っていたという二代目の三浦未さんにとって、市場のおじさんたちは、お父さんの大切なお客さんでありながら、小さなときから知っている親戚のおじさんに近い存在だといいます。
毎日のように行列ができ、1日に数百人のお客様が来るというマルトマ食堂は、当然隣接する苫小牧市公設地方卸売市場で仕入れを行っています。そのため「マルトマ食堂ならなんとかできるだろう」という期待も込めた仕入れのお願いが、顔見知りの市場関係者から持ち込まれることも。
結果、「やや無茶な仕入れ」を行うことになってしまうこともあるわけで、その結果、マルトマ食堂の歴史的な超丼が生まれてしまうという事情もあるようです。
二代目の三浦未さんは、そんなときに観光のお客さんだけではなく、地元の常連さんも喜ばせ、驚かせるチャンスだと感じるのでしょう。“超丼”は、そんな三浦未さんの心意気を感じさせてくれます。