大きなオタカラを運ぼう
プレイヤーはレスキュー隊の新人。物語はキャプテン・オリマーという著名な宇宙航海士(彼はピクミンシリーズのアイコン的存在)が、とある未開の星で遭難するところから始まります。
ピクミンシリーズの伝統芸である「遭難」は本作でも健在で、オリマー氏の救難信号をキャッチして現場に向かったレスキュー隊員もなんでだか遭難。いわゆる二重遭難という事態に。
ピクミンシリーズの伝統芸である「遭難」は本作でも健在で、オリマー氏の救難信号をキャッチして現場に向かったレスキュー隊員もなんでだか遭難。いわゆる二重遭難という事態に。
ミイラ取りがミイラになる。なんでこうなるんだ
この未開の星には「ピクミン」という生物がいます。植物と動物の中間のような種族の彼らは、言葉を持たず、個別の名前もありません。
ピクミンが何を考えているかは謎ですが、プレイヤーに対しては実に協力的。トコトコとみんなで付いてきてくれます。ピクミンの助けなしに星を探検することはできません。
ピクミンが何を考えているかは謎ですが、プレイヤーに対しては実に協力的。トコトコとみんなで付いてきてくれます。ピクミンの助けなしに星を探検することはできません。
本作は、ピクミン(と私)がすごく小さな存在なのがよくわかります
宇宙船の修理に必要な「オタカラ」をかき集めるのはピクミンの大切な仕事。遭難者も彼らが運んでくれます。
このオタカラ知ってる! ゲームボーイアドバンスSPじゃない?
非力な主人公にはとてもじゃないが運べないような、大きくて重たいオタカラに向かってピクミンをぶん投げると、
ピクミンは、人間と違ってぶん投げられても怒らない
うんとこしょと運びます。このときの声がかわいい!
ピクミン10匹で運べるオタカラでした。大きいのに運べてすごいね!
ピクミンは「錘」としても使えるよ
ピクミンを大勢連れ歩くと、たくさんのオタカラを運べて、いろんな仕事をお願いできます。でも時間は有限。そこで本作で大切になるのが「ダンドリ」なのです。
「ダンドリ」がすべて
惑星での救助活動は日中のみに限られます。夜になると先住の「原生生物」が凶暴化して危険だからです。刻一刻と過ぎる時間を気にしつつ、効率よくピクミンを使って探索をしなければいけません。
だから同時進行でいろんな仕事を進めます。これをピクミンの世界では「ダンドリ」と呼び、プレイヤーはダンドリを最も重要な戦略として磨き上げていきます。
だから同時進行でいろんな仕事を進めます。これをピクミンの世界では「ダンドリ」と呼び、プレイヤーはダンドリを最も重要な戦略として磨き上げていきます。
左上のメーターが活動時間。ちょうど正午をすぎたあたりかな
カベをピクミンに壊してもらいながら、別班のピクミンには運搬作業をしてもらいましょう
電気が流れるカベは、赤ピクミンが触ると感電しちゃう。誰が適任かを考えて仕事を振ります
で、あっちこっち駆けずり回ってピクミンに仕事を与え、ヒマそうにしているピクミンがいればピッピと笛で指示を出す……この繰り返し。
拾ったオタカラの解説(宇宙人目線)も味わい深くてとてもよい
しかし、そんな忙しくも充実した私たちのダンドリライフを非常に厄介なものにするのが、この惑星に生息する原生生物なのです。原生生物はピクミンを食べます。
花森 リド
ライター・コラムニスト
主にゲーム、マンガ、書籍、映画、ガジェットに関する記事をよく書く。講談社「今日のおすすめ」、日経BP「日経トレンディネット」「日経クロステック(xTECH)」、「Engadget 日本版」、「映画秘宝」などで執筆。
X:@LidoHanamori