“今どきの子”のデジタルコンテンツ事情──ゲームをどう遊び、動画をどう見てる？：鵜の目鷹木の目

2023.8.25

こんにちは。鷹木です。

最近「ブラックサンダーチョコミントアイス」にハマっています。もともとチョコミントアイスは好きだったんですが、ブラックサンダーの存在感がすごすぎて、普通のチョコミントに戻れなくなってしまいました。

さて、今回の「鵜の目鷹木の目」は、子どもとデジタルガジェットについて。我が家の2歳、5歳、10歳の子どもたちはみんな、YouTubeなどの動画が好きで、端末が家中に転がっています。Nintendo Switchのゲームも大好き。最近のゲームは本当によくできていますよ。

2歳でも遊べる「マリオカート8」のすごさ

2歳と5歳の子が特にSwitch好きです。5歳の子は、文字は読めないまでも、自力でゲームを進められますが、2歳児にはどのゲームも難しい。ボタン操作もよく分かっていないし、ゲームの設定は当然できないし、何より手で本体を持つのが重い。1人で遊べるゲームはほとんどないんですが、唯一遊べたのが2017年発売のレースゲーム「マリオカート8」です。

このゲームには「アシスト設定」機能があり、オンにすると何もしなくてもコースアウトせずに自動でゴールしてくれます。自分で操作を加えることもできるし、操作しなくてもOK。一番簡単なモードなら、アシスト設定するだけで特に意図的に操作せずとも、上位に食い込むこともできる。だから、2歳児でも楽しくプレイできるんです。

マリオカートは文字情報が少ないから、文字を読める必要がありません。キャラを選び、コースを選択する必要はありますが、Aボタンを連打するだけでもいける。あとは画面を見ているだけでもいいし、コントローラーを動かせばその通りに動きます。5歳の子も、最初に楽しんだSwitchゲームはマリオカート8でした。発売は5年も前ですが、我が家では色あせない名作ゲームです。

他のスーパーマリオシリーズもやらせたことがありますが、アクション系はけっこう難しくて。マリオはジャンプすると谷に落ちてゲームオーバーしてしまうことがあるんですが、それが子どもにとってはストレスみたいです。

同じようなアクションでも、カービィシリーズなら、落ちてもボタン連打で飛べたり、状況によっては復活が簡単にできるので、子どもたちはマリオよりもカービィの方が好きですね。2人プレイだと、落ちたキャラに、もう1人が回復アイテムを分けたりして協力プレイできるので、うちの兄弟愛を育んでくれています（笑）。

親にとってゲームは、子どもが1人でできるかどうかが重要です。すぐに行き詰まってしまって、親に「やって」とか「漢字を読んで」と持ってこられるようなゲームだと……家で仕事している最中とか、困るんですよねえ。その点、マリオカートは本当に良いです。

変わるゲームの楽しみ方

子どもたちのゲームの楽しみ方は、僕たちの世代と変わっています。例えば5歳児は「ゼルダの伝説」シリーズもやるんですが、まずYouTubeで攻略情報を見て、「こんなことできるの？僕もやりたい！」と、ゲームで再現したがります。攻略情報が先にあって、それを追体験する。「ガイドブックを読んでから実際に行ってみる旅行」みたいな感じですよね。僕がゼルダをプレイしているのを見ていても、子どもが「ここ知ってる、YouTubeで見た」とか言い出します。

YouTubeでも例えば、マリオカートでタイムを詰めたり、対人戦に勝ったりするような動画もあります。ただ、5歳ではそういうのはまだ分からないし、価値も見いだしていないみたいです。でも、ゼルダで新しい場所に行って敵を倒すYouTubeは面白く見ているみたいで、「パパ、あそこに行って」って言ってきますね。それだと結局親の手がかかるので困るわけですが（笑）。

「どうぶつの森」は、10歳の娘と僕がそれぞれのアカウントでやっています。娘は服を買ったり着飾ったりするのが楽しいみたいで、ベル（ゲーム内のお金）がすぐになくなるから、僕が夜中に娘の島を訪れて、ベルを落として帰っています。

ゲームって、1つ5000円ぐらいはしますが、1回買ってしまえば何十時間も楽しめるので、最終的なコスパは高いと思います。リアルのおもちゃだと、1000円や2000円の安いものでも、場所を専有するのがウザいですしね。おもちゃの手触りの感触も大事だと思ってはいるので、なかなか捨てられないんですが。

先日、おもちゃがあまりに片付かないので、妻が怒って、子どもたちを並べて、いらないおもちゃを聞いてたんですが、「全部いる」って答えてました（苦笑）。

「家族でSwitchゲーム共有」は案外難しい

Switchは3人の子どもたちで取り合いになってしまっています。家には僕のと子ども用で2台あるんですが、子ども用の取り合いがあまりに激しいから、僕のも子どもに渡すことになってしまった。家族用の端末には各人のアカウントが登録してあって、「自分はこのアカウントで遊ぶ」と認識しているんですが、僕のは僕のアカウントしかないから、僕のデータがめちゃくちゃになっちゃう。

家族で2台のSwitchを使う時、同じダウンロードソフトを2台で共有するのも難しくて困っています。親アカウントなら2台のマシンで同じソフトを遊べるんですが、子アカウントは1台目でしか遊べないようになっているんですね。

「どうぶつの森」を子どもがどうしてもやりたいと言うから、2台目でもダウンロードソフトをインストールしようとしたんですが、「同じソフトがある」とダウンロードができず……。いろいろ調べたら、パッケージソフトを買わないとできないようなんです。仕方ないので、パッケージソフトを追加購入しました。物理ソフトを持つのが嫌だから、ダウンロードソフトを購入するようにしていたのに……。

子どものアカウントを親アカウントに切り替えてしまえばいいんですけど、10歳の娘を親アカウントにすると、自由にダウンロードソフトを追加できるようになってしまうので、まだやらせたくなくて。せめて中学生ぐらいからかな。娘はいろんなゲームをいろんな形でやりたい年頃で、この間、「プロセカ」（プロジェクトセカイカラフルステージ！ feat. 初音ミク）という音ゲーを、タブレットに勝手にダウンロードしてたんですよね。ゲームやるのはいいんだけど、勝手にダウンロードするな、と諭す羽目になりました。

あと、Switchはコントローラーがすぐ壊れるんですよ。我が家も買い換え続けて、4ペアぐらいあります。サブスクの修理プランに入会していたんですが、コントローラーだけを修理するのになぜか、本体も送らなくちゃならなくて、子どもたちが納得してくれない。単体で買ったコントローラーはプログラムの対象外で別途修理料金がかかります。それは困るからと、コントローラーだけ買い換えるのですが、これが高くてペアで7000円ぐらいする。赤外線機能なしの廉価版とかあればいいのにと思うんですが、任天堂は作らないですよね。

課題図書だけじゃなくて「課題ゲーム」もあっていい

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鷹木創

編集主幹
2002年以来、編集記者や編集長などとしてメディアビジネスに携わる。インプレス、アイティメディアと転職し、2013年にEngadget日本版の編集長に就任。その後スマートニュースに転職。国内トップクラスの機械学習を活用したアプリ開発会社においてビジネス開発として活躍。2021年からはフリーランスとして独立、IBM、Google などのオウンドメディアをサポートしている。