空も海も近い都市、福岡
遠方からでもあまり気負わずサクッと遊びに行ける街──それが私にとっての福岡のイメージです。たとえば東京から福岡へ行く場合、飛行機に飛び乗って1時間15分ほどで福岡空港に到着します。そして、福岡はここからの「移動」が素晴らしい。到着ゲートを抜けてスーツケースをぼんやり引っ張りながら空港直結の福岡市地下鉄・空港線に乗りさえすれば、2〜3駅で市街中心部にたどり着く!
おまけに福岡空港から博多港へのアクセスもタクシーで約15分ほど。近い! つまり市街中心部から博多港へも難なく行けるというわけです。みんな、そんなにくっついて大丈夫なの?……と、ちょっと心配になるくらい何もかもが凝縮してる。
そんな福岡から簡単に行ける離島があります。長崎県の壱岐島(いきのしま)です。長崎県にありながら博多港から高速船で約1時間ほどでたどり着くこの島に、初秋のある日、小旅行で行ってみました。
おまけに福岡空港から博多港へのアクセスもタクシーで約15分ほど。近い! つまり市街中心部から博多港へも難なく行けるというわけです。みんな、そんなにくっついて大丈夫なの?……と、ちょっと心配になるくらい何もかもが凝縮してる。
そんな福岡から簡単に行ける離島があります。長崎県の壱岐島(いきのしま)です。長崎県にありながら博多港から高速船で約1時間ほどでたどり着くこの島に、初秋のある日、小旅行で行ってみました。
せっかくだから福岡も楽しもう
今回の旅程は「福岡に1泊、壱岐島に1泊」の2泊3日旅。福岡では「博多のド真ん中あたりにいたら便利であろう」と考え、宿は中州のビジネスホテルをチョイス。
1946年オープンのクラシカルな中州大洋劇場は、残念ながら2024年3月末で取り壊し予定
中州は文字通り川に挟まれているので、地図とランドマークになる建物をこまめにチェックしながら移動しないと、不慣れな旅行者である私はたちまち迷子になります。
昼間はお魚が泳いでいるのが見えるくらいキレイな水でした
さて博多での夕飯はどうするか……。モツ鍋? 水炊き? と、ここで「食後に博多ラーメンも食べたいな」と欲が出て「モツ鍋よりも水炊きのほうが軽いかも?」などと計算して水炊きを選んだわけですが、軽く済むわけがありませんでした。
老舗の水炊き屋さんの博多水たき濱田屋店屋町店へ行きました。こちらの水炊きは、お店の仲居さんが目の前で調理してサーブしてくれます。なので、われわれはクツクツ煮えるお鍋の前で馬刺しをつまみにビールを飲んで、水炊きの開幕を待つことに。
まずは鶏だしの効いたスープをいただきます。
老舗の水炊き屋さんの博多水たき濱田屋店屋町店へ行きました。こちらの水炊きは、お店の仲居さんが目の前で調理してサーブしてくれます。なので、われわれはクツクツ煮えるお鍋の前で馬刺しをつまみにビールを飲んで、水炊きの開幕を待つことに。
まずは鶏だしの効いたスープをいただきます。
空きっ腹にしみる味
スープのお次は鶏のぶつ切りが登場。仲居さん曰く、こちらを食べ終わったら鶏ひき肉のお団子を作ってくれるとのこと。……と、こんな風に順序立ててちょっとずつ丁寧に供されるわけです。
ベジタブルファーストではなく豪快に「まずはお肉!」なのがうれしい。透き通った酢醤油とも合う
肉団子、しゃぶしゃぶ(コースによっては豚しゃぶも出てきます)、そして野菜をいただいたら、最後は鍋のスープをたっぷり使った雑炊。
サラサラサラ〜っと仕上げてくれました。卵も一瞬でフワフワに
雑炊を食べる頃にはもう「食後の博多ラーメンは現実的ではない」とハッキリ悟りました。だっておいしいんだもの、軽く済ませようなんて無理だよ。そのかわりといっちゃなんですが、「Pikmin Bloom(ピクミンブルーム)」で“ラーメン屋さん”の苗を幸運にも手に入れました。しかも一蘭総本店!
これは黄ピクミンの苗なので、たぶん豚骨ラーメンっぽいピクミンになる予感。宝物! ピクミンブルームは旅行の思い出作りにもぴったり
翌朝は白金茶房でモーニングを食べることに。福岡はコーヒー激戦区の街だそうで、魅力的なコーヒーショップがたくさんあるんです。
一軒家の美しいお店
こちらはパンケーキが人気。フルーツや小倉あんを添えたものも人気ですが、初訪問なので一番シンプルなものを選びました。
隅々までかわいいパンケーキ。コーヒーもおいしかった〜
ちなみにソーセージやベーコンを添えたパンケーキもあるので、甘い物が苦手な人でも楽しめます。
そして福岡といえば和菓子屋さんの鈴懸(すずかけ)本店があります。都内のデパートではいつも行列ですが、こちらの大きな本店ならば、ゆったり買い物ができます。私はここのつくね芋のお饅頭「心葉(とろろ)」が大好物なんです。
そして福岡といえば和菓子屋さんの鈴懸(すずかけ)本店があります。都内のデパートではいつも行列ですが、こちらの大きな本店ならば、ゆったり買い物ができます。私はここのつくね芋のお饅頭「心葉(とろろ)」が大好物なんです。
暖簾をくぐって左は鈴懸直営のカフェ、右はお菓子売り場。カフェでは意外にも洋食メニューが人気のよう
ちょうどこの時期に販売されていた亥の子餅は正午前には売り切れ!
鈴懸で買い物をしたあとは、朝ごはん第2弾ということで博多うどんを食べます。博多のうどんは、柔らかい麺と澄んだスープがおいしいんです。
中州の西側にある弥太郎うどんは24時間営業。地元の人と旅行客とで混み合っています
博多うどんは合わせる具によってスープの味が変わります。この日は鶏肉をチョイス。
スープに鶏のコクが染み出て濃厚な味わいに。牛肉を選ぶともっと甘くなる
花森 リド
ライター・コラムニスト
主にゲーム、マンガ、書籍、映画、ガジェットに関する記事をよく書く。講談社「今日のおすすめ」、日経BP「日経トレンディネット」「日経クロステック(xTECH)」、「Engadget 日本版」、「映画秘宝」などで執筆。
X:@LidoHanamori