『Pikmin Bloom (ピクミン ブルーム)』は最強のライフログアプリ?

「ライフログです」や「歩くのが楽しくなります」って、なんてシズル感のない言葉なんでしょうか。『Pikmin Bloom(ピクミン ブルーム)』はこのふたつを叶えるアプリですが、アプリそのものを紹介する言葉としてはあまりに味気ない。でも、このゲームが持つ凄みは、このふたつを無視しては語れません。ライフログに対してはだいぶ後ろ向きな私がピクミン ブルームを始め、まんまとハマった経緯をお伝えします。

ピクミンと歩くのはライフログ目当て?

Nianticと任天堂が共同開発したスマートフォン向け位置情報ゲーム『Pikmin Bloom(ピクミン ブルーム)』が11月1日に日本でもリリースされました。

ピクミン ブルームは、小さな植物のようなキャラクター「ピクミン」と一緒に歩いて、ピクミンを育てるゲーム。自分やピクミンたちがフィールドで見つけた「苗」やフルーツのような「エキス」を使い、歩くことで育成を進めます。

リリースされたその日から私はひたすら歩いています。13日間の歩数は14万3859で、育てたピクミンは203匹。急にたくさん歩きすぎたので、人生で初めて膝にテーピングをしました。でも、ものすごく眠りが深くなりました。「私と歩くピクミンたちがいっぱい増えますように」と念じて生活するだけで、私の睡眠の質が上がった。ばんざい。無理のない範囲でこれからもピクミンを増やし続けます。

リリース直後から、i4Uでもピクミン ブルームの魅力をお伝えしようと考えていました。できればネタバレなしで「いいゲームだなあ」と知ってもらいたい。ということで、この記事では、効率よくピクミンを増やす方法も、デコピクミンの情報もありません(というか、歩けばいいだけなんです! 愚直に歩きましょう! いろんなオモロいピクミンが出てくるので!)。

ピクミンと歩くと、1日の終わりに今日歩いた場所を振り返ることができる、日記的な「ライフログ」が記録されます。ログには撮った写真や簡単なメモを残すこともできます。で、当初は「ピクミン ブルームは最高のライフログアプリだね!」という切り口でこの記事を書こうと思っていたのですが、プレイすればするほど「え、私は本当にそんなこと思ってるっけ……?」と首をかしげるように。

私はピクミン ブルームを夢中で遊んでいるけれど、ライフログがほしくて遊んでいるわけではなかったのです。

思い出はスマートフォンのカメラロールの中に

もともと、私は、自分がどこに行ったかを振り返るようなライフログが大好きだったんです。なのに、ここ数年はライフログを求める熱意が急に下がっていました。

ライフログがあんなに好きだったのに、私は一体どうしちゃったんでしょう。実は、スマートフォンのカメラロールが私にとっての確固たるライフログになっていました。

iPhoneのカメラロールでは「撮影地」というアルバムが自動で作成されます。そこには、私が撮影した写真が地図上にピン留めされているのです。それらを見るだけで、旅行も日々の生活も全部わかります。

何も考えず写真をバンバン撮って、それらが「位置情報」や「日時」や「人物」でソートされたら、「自分の人生の軌跡」は大体わかります。

ライフログをあえて特別なアプリで残さなくても、もはや私はカメラロールに収められた写真たちを見返すだけでお腹いっぱいだったのです。

ピクミンたちは思い出のスパイス

ということで、「別にいまさら、ライフログじゃないよな〜」と思いながらピクミン ブルームで遊ぶこと約2週間。お風呂上がりにスマホを手にして「今日もピクミンが増えた増えた」と原っぱでくつろぐピクミンたちを眺めて、ふと紫ピクミン(ずんぐりしたお芋っぽいピクミン。とっても力持ち)をつまみ上げて「あっ」となりました。

ピクミンは指で長押しするとつまむことができます。虫眼鏡でじっくり観察すると、ジタバタ動いて大変かわいい

2021年11月9日は酉の市というお祭りの日で、私は浅草の大鳥神社に行きました。その時に拾った苗から育てた紫ピクミンに、なんとなく「酉の市で見つけた紫ピクミン」という名前をつけていました。

ピクミン ブルームではピクミンの名前を自由につけることが可能です(「XX付近のピクミン」といった出身地由来の名前をアプリ側で自動的につけてもらうことも可能です。普段はこの機能のお世話になっています)。

私は酉の市を毎年楽しみにしていますし、この紫ピクミンは、そんな思い入れのある場所で見つけたピクミン。そのことを虫眼鏡で覗いて思い出して、この紫ピクミンはかわいくてしょうがないヤツに変わりました。一緒にいっぱい歩いて大事に育てよう。

200匹以上いる我がピクミンのうち、そんな大切なピクミンがときどき生まれるんです。

こんなふうに、ピクミン ブルームは写真とは少し違った思い出を私にくれました。気負わずに、なんとなく「酉の市で見つけた」とピクミンの名前に書き足しただけなのに、キュッと胸をつかまれました。楽しかった思い出がちょこちょこ動いて生きているように見えたんです。
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花森 リド

ライター・コラムニスト
ライター・コラムニスト。主にゲーム、マンガ、書籍、映画、ガジェットに関する記事をよく書く。講談社「今日のおすすめ」、日経BP「日経トレンディネット」「日経クロステック(xTECH)」、「Engadget 日本版」、「映画秘宝」などで執筆。Twitter:@LidoHanamori

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