大阪・関西万博は「空調服博覧会」だったらしい
天気予報で「明日の予想最高気温は、36度……」などとサラッと言われても、悲しいかな結局は出かけてしまうのが現代日本に生きる私たち。仕事もあるし通学もある。避暑地でもなんでもない、めちゃくちゃ暑いだけのアスファルトの上を今日もただ歩くのです。
特に2025年は「2025年国際博覧会(以下、大阪・関西万博)」が開催されたこともあり、真夏の屋外を頑張って歩く人の苦労と、その人たちの「暑さ対策」をたくさん耳にすることとなりました。
あるテック系女性ライターは「大阪・関西万博は、暑かった。そして会場内で、ありとあらゆる空調服を見た」と遠い目をしながら語ってくれました。いわく「老いも若きも男も女も、とにかくいろんな人が空調服を着まくって会場内を歩いている。キッズ用もあるし、オシャレな空調服もあった。だから大阪・関西万博は、空調服の博覧会でもあったのだ」とのこと。そんな話を聞いていると、ミャクミャクのプックリしたボディも実は空調服で膨らんでいるんじゃないかという気がしてきます。
ちなみに空調服の下に着込むインナーは、汗がすぐに乾くような生地の、ピタッと着圧感のあるコンプレッションウェアが適しているそうです。
特に2025年は「2025年国際博覧会(以下、大阪・関西万博)」が開催されたこともあり、真夏の屋外を頑張って歩く人の苦労と、その人たちの「暑さ対策」をたくさん耳にすることとなりました。
あるテック系女性ライターは「大阪・関西万博は、暑かった。そして会場内で、ありとあらゆる空調服を見た」と遠い目をしながら語ってくれました。いわく「老いも若きも男も女も、とにかくいろんな人が空調服を着まくって会場内を歩いている。キッズ用もあるし、オシャレな空調服もあった。だから大阪・関西万博は、空調服の博覧会でもあったのだ」とのこと。そんな話を聞いていると、ミャクミャクのプックリしたボディも実は空調服で膨らんでいるんじゃないかという気がしてきます。
ちなみに空調服の下に着込むインナーは、汗がすぐに乾くような生地の、ピタッと着圧感のあるコンプレッションウェアが適しているそうです。
つべこべ言ってられない暑さ
ひと昔前、空調服は炎天下の工事現場や建設現場で働く作業員の体を冷やすためのものでした。それが今では女性も子どもも着ています。
さかのぼること10数年前の夏。ある音声収録スタジオでの仕事で、風でプックリと膨らんだ空調服姿でスタジオに現れたプロデューサーを一目見るなり「涼しそうだ」と大いに感心した私は、同時に「この服は私向きじゃない」とも思ったものです。
なのに、この暑さのおかげで今年は「私も空調服を手に取る日が来るかもしれない」と考える始末。そう、暑すぎるあまり、暑さ対策の名の下にみんなが歩み寄っているのです。
日傘にも同じことがいえます。2024年あたりから、男性が日傘を差して歩くのをチラホラと見かけるようになったかと思うと、2025年には一気にジェンダーレスな避暑アイテムとなりました。これもまた「“こっぱずかしいから、いらない”とか言ってる場合じゃない暑さ」が生み出した風景でしょう。背に腹はかえられないのです。
ハンディファンも登場したばかりの頃は、主に若い女性が使うアイテムでした。でも今では男女問わず持ち歩いています。そして外国人観光客もハンディファンを首筋に当てながら歩いています。日本の夏は、年齢も性別も国籍も飛び越え、ただただ暑い。
空調服や日傘、ハンディファン以外にも、ひと昔前は「自分が使うなんてありえないな」と敬遠されていたのに、いつの間にか日常生活の仲間入りを果たしつつある暑さ対策アイテムがあります。8月も後半になり、そろそろ夏のピークが過ぎてくれるといいなと願いつつ、続けていくつか紹介します。
さかのぼること10数年前の夏。ある音声収録スタジオでの仕事で、風でプックリと膨らんだ空調服姿でスタジオに現れたプロデューサーを一目見るなり「涼しそうだ」と大いに感心した私は、同時に「この服は私向きじゃない」とも思ったものです。
なのに、この暑さのおかげで今年は「私も空調服を手に取る日が来るかもしれない」と考える始末。そう、暑すぎるあまり、暑さ対策の名の下にみんなが歩み寄っているのです。
日傘にも同じことがいえます。2024年あたりから、男性が日傘を差して歩くのをチラホラと見かけるようになったかと思うと、2025年には一気にジェンダーレスな避暑アイテムとなりました。これもまた「“こっぱずかしいから、いらない”とか言ってる場合じゃない暑さ」が生み出した風景でしょう。背に腹はかえられないのです。
ハンディファンも登場したばかりの頃は、主に若い女性が使うアイテムでした。でも今では男女問わず持ち歩いています。そして外国人観光客もハンディファンを首筋に当てながら歩いています。日本の夏は、年齢も性別も国籍も飛び越え、ただただ暑い。
空調服や日傘、ハンディファン以外にも、ひと昔前は「自分が使うなんてありえないな」と敬遠されていたのに、いつの間にか日常生活の仲間入りを果たしつつある暑さ対策アイテムがあります。8月も後半になり、そろそろ夏のピークが過ぎてくれるといいなと願いつつ、続けていくつか紹介します。
今年も人気、持ち運べる氷のう
「氷のう(ひょうのう)」というと、ボクサーが各ラウンドのインターバル中に当ててもらっている氷水入りの巾着……も、もちろん今でもあります。しかし、最近の夏のおでかけではスティック型が人気です。
なかでもピーコック魔法瓶の「アイスパックシリーズ」を、今年は街でよく見かけました。
アイスパックシリーズは、棒状のシリコーン容器に水を入れて凍らせ、まほうびんに入れて冷たいまま持ち運べる氷のうです。繰り返し使えます。
なかでもピーコック魔法瓶の「アイスパックシリーズ」を、今年は街でよく見かけました。
アイスパックシリーズは、棒状のシリコーン容器に水を入れて凍らせ、まほうびんに入れて冷たいまま持ち運べる氷のうです。繰り返し使えます。

散歩中にまほうびんからサッと取り出して首筋に当てるもよし、おでこを冷やすもよし 出典:ピーコック魔法瓶工業 プレスリリースより
カバンの中に入れても冷たさをキープしたまま、結露の心配もせずに持ち運べるところも便利です。スーパーでのお買い物にもよさそう。
10年前の私だったら「スーパーに保冷剤なんて持って行かない」と思っていたけれど、この暑さで生ものを持ち歩くのはちょっとイヤなんですよね。かといって保冷剤を家から持って行くのでは、結露が気になります。そこで真夏の徒歩の買い物では、お会計時に保冷用の氷やドライアイスを買っていますが、このまほうびん入りの氷のうがあれば、結露の悩みや氷を買う手間からは解放されそう。
アイスパックシリーズにはいくつかサイズがありますが、買い物でも使うなら一番太いタイプの「アイスパック シリコーン氷のうタイプ」(税込み3828円)が良さそうです。通勤や散歩時に持ち歩くだけなら「ミニアイスパックポケット シリコーン氷のうタイプ」(税込み2728円)も便利そう。
なおi4Uの編集主幹・鷹木さんのご家庭にも棒状の氷のうが何本かあるそうですが、鬼滅の刃ブームが訪れている鷹木家では、暑さ対策プラス子どもたちのチャンバラに使われているそうです。棒状なので仕方ないかなと思います。
10年前の私だったら「スーパーに保冷剤なんて持って行かない」と思っていたけれど、この暑さで生ものを持ち歩くのはちょっとイヤなんですよね。かといって保冷剤を家から持って行くのでは、結露が気になります。そこで真夏の徒歩の買い物では、お会計時に保冷用の氷やドライアイスを買っていますが、このまほうびん入りの氷のうがあれば、結露の悩みや氷を買う手間からは解放されそう。
アイスパックシリーズにはいくつかサイズがありますが、買い物でも使うなら一番太いタイプの「アイスパック シリコーン氷のうタイプ」(税込み3828円)が良さそうです。通勤や散歩時に持ち歩くだけなら「ミニアイスパックポケット シリコーン氷のうタイプ」(税込み2728円)も便利そう。
なおi4Uの編集主幹・鷹木さんのご家庭にも棒状の氷のうが何本かあるそうですが、鬼滅の刃ブームが訪れている鷹木家では、暑さ対策プラス子どもたちのチャンバラに使われているそうです。棒状なので仕方ないかなと思います。

花森 リド
ライター・コラムニスト
主にゲーム、マンガ、書籍、映画、ガジェットに関する記事をよく書く。講談社「今日のおすすめ」、日経BP「日経トレンディネット」「日経クロステック(xTECH)」、「Engadget 日本版」、「映画秘宝」などで執筆。
X:@LidoHanamori