バレンタインチョコは気軽なのか
12月のクリスマス、1月上旬のお年賀、そして2月のバレンタインは、大人にとって程よい「贈り物の日」です。どんな相手にも深い意味を匂わせることなく「どうぞ」と手渡ししやすい。ドカンとお歳暮をお届けするのもいいんですけどね。12月から2月に、あまり気を遣わせたくない大切な人に会う約束があると、何かしら贈りたくなります。
で、冬の贈り物シーズンの中で私が最も迷いなく「これ!」と準備できるのがバレンタインのチョコレートです。チョコレートの小箱はかわいらしく、「自分で買うにはちょっと高価だけど、もらうとうれしい美味なチョコレート」がこの世にはいっぱいあるのでチョイスに困らず、かつ、自分の中で「定番」も決まっているからです。
いっぱいありすぎてどれを買おうか困っているチョコ迷子の方には、一度でいいので伊勢丹が毎年開催するチョコレートのお祭り「サロン・デュ・ショコラ」に行ってみることをおすすめします。別に何かを買わずとも、あの空間を体感するだけで“悟る”ものがあるはずです。
というのも、サロン・デュ・ショコラには世界中の名のあるチョコレートが集まり、その全てがおいしそうだから。チョコ好きたちの熱狂にもまれていくうちにやがて自分を見失い、ワケが分からなくなり「まあ、何を買ってもおいしいだろう……」と吹っ切れるんですよ。この日のために来日したショコラティエたちの顔を見ていると、「この人達が心を込めて作った美しいものなら、間違いなくおいしい」と思えてきますし(彼らはサインもしてくれます)。
それはそれとして、チョコレートは私にとって可憐な存在です。チョコレートの値打ちは、「チョコレートである」だけで完璧。価格や希少性やトレンドは大きな問題ではなく、存在そのものがなんだか美しい。
そんなこんなで、冬の贈り物シーズンの中で最も迷いなく選べるが、最もプライベートなギフトでもあるのが我がバレンタインなのです。十数年間、ごく少数の決まった人たちに、決まったものを贈り続けています。つまり「大人にとって程よい贈り物シーズン」と見せかけて、実は全然気軽じゃない。ついでに自分用に同じ物を買って味わってみたり。そんな個人的な“鉄板”チョコレートのうち、日本で手に入りやすく、私の頭から離れない大切なチョコレートを紹介します。
で、冬の贈り物シーズンの中で私が最も迷いなく「これ!」と準備できるのがバレンタインのチョコレートです。チョコレートの小箱はかわいらしく、「自分で買うにはちょっと高価だけど、もらうとうれしい美味なチョコレート」がこの世にはいっぱいあるのでチョイスに困らず、かつ、自分の中で「定番」も決まっているからです。
いっぱいありすぎてどれを買おうか困っているチョコ迷子の方には、一度でいいので伊勢丹が毎年開催するチョコレートのお祭り「サロン・デュ・ショコラ」に行ってみることをおすすめします。別に何かを買わずとも、あの空間を体感するだけで“悟る”ものがあるはずです。
というのも、サロン・デュ・ショコラには世界中の名のあるチョコレートが集まり、その全てがおいしそうだから。チョコ好きたちの熱狂にもまれていくうちにやがて自分を見失い、ワケが分からなくなり「まあ、何を買ってもおいしいだろう……」と吹っ切れるんですよ。この日のために来日したショコラティエたちの顔を見ていると、「この人達が心を込めて作った美しいものなら、間違いなくおいしい」と思えてきますし(彼らはサインもしてくれます)。
それはそれとして、チョコレートは私にとって可憐な存在です。チョコレートの値打ちは、「チョコレートである」だけで完璧。価格や希少性やトレンドは大きな問題ではなく、存在そのものがなんだか美しい。
そんなこんなで、冬の贈り物シーズンの中で最も迷いなく選べるが、最もプライベートなギフトでもあるのが我がバレンタインなのです。十数年間、ごく少数の決まった人たちに、決まったものを贈り続けています。つまり「大人にとって程よい贈り物シーズン」と見せかけて、実は全然気軽じゃない。ついでに自分用に同じ物を買って味わってみたり。そんな個人的な“鉄板”チョコレートのうち、日本で手に入りやすく、私の頭から離れない大切なチョコレートを紹介します。
オレンジのスライスがみずみずしい、ルポミエの「トランシュオランジュ」
「オランジェット」はオレンジピールの砂糖漬け(フリュイ・コンフィ)にチョコレートをコーティングしたお菓子です。いろんなチョコレート屋さんで見かけます。
私が一番好きなフリュイ・コンフィ×チョコレートのお菓子は、東京・世田谷区の北沢に本店を構えるお菓子屋さん「ルポミエ(Le Pommier)」の「トランシュ オランジュ(Tranche Orange、フランス語で“オレンジのスライス”の意味)」。店頭では1枚465円です。
私が一番好きなフリュイ・コンフィ×チョコレートのお菓子は、東京・世田谷区の北沢に本店を構えるお菓子屋さん「ルポミエ(Le Pommier)」の「トランシュ オランジュ(Tranche Orange、フランス語で“オレンジのスライス”の意味)」。店頭では1枚465円です。
ルポミエの「トランシュオランジュ」詰め合わせ(税込3510円)
大抵のオランジェットは棒状ですが、こちらのはその名の通り、オレンジの輪切りをチョコレートで包んだお菓子。みずみずしいオレンジピールと果肉の半分が、ダークチョコレートで覆われています。
十数年前に初めて口にして以来、忘れがたくて毎年買っています。どのくらいインパクトがあったかというと、当時1枚おすそわけした友達が後日「むちゃくちゃおいしくてビックリしすぎて夢に出てきた」とわざわざ報告してくれたほど。柑橘系のお菓子が好きな人に自信を持っておすすめします。
店名の「ルポミエ」はフランス語でリンゴを意味します。その名の通り果実の魅力を引き立てるのが得意なお店です。店名を冠した「ルポミエ(リンゴのムースケーキ)」はもちろん、果物を甘く煮たコンフィチュールやシャーベットもおいしい。
トランシュ オランジュも、果物をおいしく仕上げるルポミエらしい、オレンジの風味にクラクラくるタイプのお菓子です。お砂糖のジャリっとした食感やオレンジピールのドライなビターさよりも、果肉の甘さと香りを感じます。まずはオレンジだけをかじってみたり、オレンジとチョコレートの境目をかじってみたり、大事に少しずつ食べるのにふさわしいお菓子です。
オンラインショップでは5枚入りのボックス(3510円・税込)のみ買えます。1枚だけ試してみたい!という方は、ぜひ店頭に行ってみてください。ショコラやバターたっぷりのサブレ、そしてクラシカルなホールケーキも並んでいます。もちろんショソン オ ポム(アップルパイ)も食べたくなるはず。なにせ「リンゴ」を名前に持つお店のアップルパイですからね。
十数年前に初めて口にして以来、忘れがたくて毎年買っています。どのくらいインパクトがあったかというと、当時1枚おすそわけした友達が後日「むちゃくちゃおいしくてビックリしすぎて夢に出てきた」とわざわざ報告してくれたほど。柑橘系のお菓子が好きな人に自信を持っておすすめします。
店名の「ルポミエ」はフランス語でリンゴを意味します。その名の通り果実の魅力を引き立てるのが得意なお店です。店名を冠した「ルポミエ(リンゴのムースケーキ)」はもちろん、果物を甘く煮たコンフィチュールやシャーベットもおいしい。
トランシュ オランジュも、果物をおいしく仕上げるルポミエらしい、オレンジの風味にクラクラくるタイプのお菓子です。お砂糖のジャリっとした食感やオレンジピールのドライなビターさよりも、果肉の甘さと香りを感じます。まずはオレンジだけをかじってみたり、オレンジとチョコレートの境目をかじってみたり、大事に少しずつ食べるのにふさわしいお菓子です。
オンラインショップでは5枚入りのボックス(3510円・税込)のみ買えます。1枚だけ試してみたい!という方は、ぜひ店頭に行ってみてください。ショコラやバターたっぷりのサブレ、そしてクラシカルなホールケーキも並んでいます。もちろんショソン オ ポム(アップルパイ)も食べたくなるはず。なにせ「リンゴ」を名前に持つお店のアップルパイですからね。
創業140年! ボナの「板チョコ」は運命の味
宝石のようなショコラもすてきですが、ここ10年ほどはシンプルな板チョコ(タブレットショコラ)も人気です。とくにカカオの原産国や品種を限定したシングルオリジンのチョコレートが楽しい。見た目が「板!」だからでしょうか、オシャレに工夫した包み紙もすてきです。そんな板チョコ界の古豪といえる存在が、フランスの老舗チョコレートメーカー「ボナ(Bonnat)」の板チョコです。
1884年に創業したボナのモットーは「舌に良いものは、魂にも悪いはずがない(If it’s good for your palate, it cannot be bad for your soul.)」。確かに、ひとかけら口に運べば心が洗われるような味と香りです。
ヤマザキのランチパック並みにバリエーションがあり、いずれもおいしいですが、個人的イチオシは「カカオ・レアル・デル・ソコヌスコ」というメキシコのカカオ豆を使った少しビターなチョコレート。ブラインドであれこれ食べても、これだけはわかるんですよね。それがシングルオリジンの魅力だと思います。自分だけの運命のチョコレートに出合えるはずです。
カカオ・レアル・デル・ソコヌスコはパッケージカラーが緑で、かつ名前が長いので、我が家では「緑のボナ」とか「メキシコの王様チョコ」と呼ばれています。
1884年に創業したボナのモットーは「舌に良いものは、魂にも悪いはずがない(If it’s good for your palate, it cannot be bad for your soul.)」。確かに、ひとかけら口に運べば心が洗われるような味と香りです。
ヤマザキのランチパック並みにバリエーションがあり、いずれもおいしいですが、個人的イチオシは「カカオ・レアル・デル・ソコヌスコ」というメキシコのカカオ豆を使った少しビターなチョコレート。ブラインドであれこれ食べても、これだけはわかるんですよね。それがシングルオリジンの魅力だと思います。自分だけの運命のチョコレートに出合えるはずです。
カカオ・レアル・デル・ソコヌスコはパッケージカラーが緑で、かつ名前が長いので、我が家では「緑のボナ」とか「メキシコの王様チョコ」と呼ばれています。
「緑のボナ」ことカカオ・レアル・デル・ソコヌスコ
テオブロマのタブレットチョコ。テナガザルのイラストがかわいい「タブレットサレ」
現在、日本にボナの直営店はありませんが、流通が安定しているのか、バレンタインシーズンの成城石井などに並ぶのでうれしい限り。もちろん、名だたるチョコが群雄割拠するサロン・デュ・ショコラでもボナは常連です。
なお、ボナのチョコレートの国内価格はいずれも1枚2000〜3500円ほど。文字通りの高級板チョコですが、もしパリに行く機会があれば現地のお菓子売り場で探してみてください。ギャラリー・ラファイエットの食品売り場などで、数ユーロで手に入ります。いつもは年に1〜2枚だけ思い切って買うようなメキシコの王様チョコを、こんなお値段でもらっちゃっていいのかしらとドキドキしながら、フランス土産を言い訳につい手が伸びてしまいます。
なお、ボナのチョコレートの国内価格はいずれも1枚2000〜3500円ほど。文字通りの高級板チョコですが、もしパリに行く機会があれば現地のお菓子売り場で探してみてください。ギャラリー・ラファイエットの食品売り場などで、数ユーロで手に入ります。いつもは年に1〜2枚だけ思い切って買うようなメキシコの王様チョコを、こんなお値段でもらっちゃっていいのかしらとドキドキしながら、フランス土産を言い訳につい手が伸びてしまいます。

花森 リド
ライター・コラムニスト
主にゲーム、マンガ、書籍、映画、ガジェットに関する記事をよく書く。講談社「今日のおすすめ」、日経BP「日経トレンディネット」「日経クロステック(xTECH)」、「Engadget 日本版」、「映画秘宝」などで執筆。
X:@LidoHanamori














