「たこ焼き器」で作る“たこ焼き以外レシピ”は予想以上においしくて楽しい

2023.1.27

「たこ焼き器」の利用頻度は格段に上がるのでおすすめ

みなさん、たこ焼き器はお持ちですか？　筆者の実家には子どものときからありましたし、「いつかはタコパ（たこ焼きパーティ）」と思い、一人暮らしを始めた学生時代からひそかに所有していました。実際にタコパが開かれることはありませんでしたが……。

当然、家族3人暮らしの今も「たこ焼き器」は持っているのですが、たこ焼きにしか使わないので、利用頻度はとても低くなっていました。

そして最近知ったのが、世の中の多くの人が「たこ焼き器をたこ焼き以外の調理に使っている」という事実。調べてみると、予想以上にさまざまなメニューを楽しんでいる人がいることに驚きました。

しかし、同時に「本当にその調理をたこ焼き器で行うメリットがあるの？」という意地悪な疑問も出てきたので、気になった「スコッチエッグ」「アヒージョ」「アメリカンドッグ」「チーズパイ」「焼きおにぎり」を、実際にイワタニの「炎たこ II」で調理してみました。

お弁当にも便利な「スコッチエッグ」は見た目もキュートでいいかも

2歳の息子にもなかなか好評！　小さな丸いハンバーグ風に仕上がった

さまざまなWEBサイトなどを見ていると「たこ焼き器」を使って、ミートボールを作っている方がたくさんいました。

キレイなまん丸に焼けそうですし「たこ焼き器」に引く油の量を調整すれば、揚げ焼き的な調理もできるのではと考え、さらにひと工夫をして、なかにうずらのタマゴを入れたスコッチエッグにチャレンジしてみました。

合いびき肉とみじん切りのタマネギ、タマゴ、ナツメグ、塩コショウを混ぜて、丸めやすい硬さに調整します。硬さの調整にパン粉を入れるのもありです。

混ぜたタネでウズラのタマゴを包むようにして「たこ焼き器」の穴に入るサイズに成形します。

ウズラのタマゴを覆うようにタネを丸めていきます。思ったよりも薄くタネをつけないと「たこ焼き器」の穴に入らなくなるので注意してください。

「たこ焼き器」に油を引いて、成形したスコッチエッグを並べる準備をします。

「たこ焼き器」に油を引くのにはダイソーで購入した「ワンタッチオープン油ひきセット」（税込110円）を使っています。汚れたり、長期間使わなかったりするときは、すぐ新しい物に買い換えられる価格が魅力です。

並べてしまえば、あとは焼くだけです。みじん切りのタマネギも入っているので、中火程度でしっかりと火を通しました。

先の写真では焼き上がったスコッチエッグを半分に切ってタマゴが見えるようにしましたが、わが家の2歳の息子に与えるときは、意図的に切らず、かじってみてびっくりという演出で楽しんだわけです。

息子にもなかなか好評で、お弁当に入れるのにも使い勝手がよく、おすすめです。

ウズラのタマゴの数に対してひき肉の量が多かったので、残った分はとろけるチーズを乗せてチーズハンバーグ風に仕上げました。

ウズラのタマゴ以外にもチーズやミニトマトなどなど好みの具材を入れたバリエーションをまとめて作っておくと食べるときに何が入っているかを楽しむことができ、おすすめです。

家族や友達とゆっくりと休日の家飲みにぴったりのたこ焼き器アヒージョは◎

たこ焼き器でアヒージョなんて面倒なだけと思っていた筆者の間違い！

2番目に紹介するのは「たこ焼き器」でのアヒージョです。筆者は「アヒージョなんて、わざわざ『たこ焼き器』で作る意味がわからない！」と思っていました。「具材をすべてまとめてオリーブオイルとニンニク、トウガラシで揚げ煮風に仕上げればいい」と思っていたのです。

結論からいうと、家族や気の置けない友人とのんびり飲むなら「「たこ焼き器」でのアヒージョは最高！」。とてもおすすめです。

用意した材料は写真には写っていませんがオリーブオイル、ニンニクのみじん切り、トウガラシ、これを「たこ焼き器」の穴に注いで、具材を煮揚げます。

具材は、シイタケ、ニンジン、ブロッコリー（冷凍）、ニンニク（冷凍）、ミニトマト、スパム、鶏胸肉、アサリ（冷凍）にチューブのアンチョビーと「たこ焼き器」の穴に入るサイズに切ることのできるものなら、何でもといった感じです。

「たこ焼き器」の穴にオリーブオイルとみじん切りのニンニク、トウガラシを入れて準備したところです。

このまま、中火もしくは弱火で油を温めて、具材を投入し、オイルで煮る揚げる感じで調理します。「たこ焼き器」を使うと、例えば人数に合わせてエリアごとに自分の使う穴を決めておけば、それぞれが好きな具材を好きなタイミングで好きな量を調理して食べることができます。

また「たこ焼き器」の穴で一度の調理できる量は、かなり少ないので、ゆっくりと少量ずつ、おしゃべりやお酒などを楽しみながら、のんびりと食べられるのです。これが大きなポイント。

今回使用したイワタニの「炎たこ II」の場合、穴の数は20個。筆者と妻はそれぞれ10個ずつに分けて、好きな具材を入れて、好きなタイミングで楽しみました。

筆者は用意していたアンチョビーペーストを入れる穴と入れない穴を分けて、味付けの違いも楽しんだのですが、味付けの違いは、オイルを変えるなどもありでしょう。

休日の昼間からゆったりとワインでも飲みながら、いつまでも出来立ての味が楽しめる「たこ焼き器」でのアヒージョは最高です。具材も冷蔵庫のあるものをなんでも、いろいろと試してみればよいので、ある意味、とても経済的な料理と言えます。

ただし、熱いオイルを使う料理なので、2歳の息子が寝ているときやいないときしか、わが家では「たこ焼き器」アヒージョパーティは開催できないのが残念です。

2歳の息子が一番喜んだのはまん丸のアメリカンドッグ

ホットケーキミックスを使えば調理はかなり簡単でおすすめ

筆者が新しいメニューに挑戦するか、どうか？　は「2歳の息子が喜びそうか、どうか？」にかかっています。そして、息子はホットケーキも、アメリカンドッグも大好きです。

そのため「たこ焼き器」で作るたこ焼き以外のメニューで、筆者がアメリカンドッグに挑戦するのはわが家では必然と言えます。

用意した材料は牛乳、タマゴ、ホットケーキミックス、魚肉ソーセージととってもシンプル。これなら日曜の朝などに息子用に作るのも難易度は高くありません。

ホットケーキミックスは説明書通りの分量で作ったのですが「たこ焼き器」で焼くので少し牛乳などを多めにして、柔らかめの生地のほうが作りやすく感じました。次回は牛乳多めで挑戦するつもりです。

「たこ焼き器」の穴にホットケーキミックスの生地を流し込み、それぞれに魚肉ソーセージを入れたところ。「たこ焼き器」で焼くにはホットケーキミックスで書いてあった分量では、少し生地が硬い印象です。作った生地をお玉ですくってみて「たこ焼き器」の穴にスムーズに流し込める程度の柔らかさまで、少しずつ牛乳を足して調整するとよいでしょう。

適度に火が通ったところでひっくり返して「たこ焼き器」でまん丸のアメリカンドッグを仕上げるわけですが、筆者は、このひっくり返す作業にダイソーで購入した「ナイロンたこ焼き返し」（税込110円）を使っています。

今回使用しているイワタニの「炎たこ II」のように、最近の「たこ焼き器」はこびりつかないようにフッ素コーティングされているものがかなり普及しています。そして、硬い金串などでは、このフッ素コーティングにキズをつけてしまうことがあるので、やわらかなナイロンなどのたこ焼き返しがおすすめなのです。

ひっくり返して、両面をキレイに焼き上げたら完成です。

「たこ焼き器」の構造などによっては、穴の位置によって焼きムラができることがあるので注意しましょう。また、ホットケーキを焼き上げる温度なので、火の強さは弱火から中火程度です。火加減の調整しづらいガスコンロなどでは、上手に火を通すのが難しいこともあるでしょう。

苦労して焼き上げたアメリカンドッグですが、息子はとても喜んで、手に持つと“すぐにふたつに割って”、ホットケーキシロップをかけて食べていました。苦労したまん丸の形よりもホットケーキの味がすることが重要なようです。　

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