月面探査、レーザー加工、アクチュエーターまで! 見どころいろいろ
Japan Robot Weekの会場には、GMOインターネットグループ以外にもロボットにまつわるさまざまな展示が並んでいました。
第11回ロボット大賞で経済産業大臣賞を受賞した、ファナックの高精度本格加工ロボット「M-800」は、レーザー加工を実演。レーザーの出力を微細にコントロールすることで繊細な加工ができるのだとか
文部科学大臣賞を受賞したのは「超小型月面探査ローバLEV-1&LEV-2」。こちらは「LEV-2」のエンジニアリング・モデルです。質量228gとのことで想像以上に小さい! コンビニのおにぎり1.5個分くらい
そして福島県廃炉・災害対応ロボット研究会のブースも印象深かったです。東京電力福島第一原子力発電所の廃炉・除染作業に加えて、火災や水害などの災害対応でも活躍できるロボットを福島県の産学官が連携して研究開発を進めています。
福島県廃炉・災害対応ロボット研究会のブースで紹介されていた福島三枝協の大型風力発電機設置システム点検用ドローン「Dr.Bee」。雷対策用接地線の断線を確認するドローン
ドローンの上にお饅頭のようなものが載っているなあ、と眺めていたら「こうなるんですよ!」と見せてくれました。
確認用のパーツが伸びることによって、ドローンと風車の距離を保ちつつ断線チェックができるそう
早稲田大学の岩田研究室の装着型ロボットアーム「第三の腕」の実演デモも。一度体に装着して顔や肩をクイッと動かして操縦すると、しばらくの間ならば、第三の腕を体から離して机に置いたままでも体の一部のように操作できるそうです
さらにロボットにまつわるものは何でもある展示会なので、こんなブースも。
深圳のZero Err Controlによる回転アクチュエーターと、アクチュエーターの各部品のモデル。アクチュエーターはロボットの“筋肉”のようなパーツです
ロボットそのものや日本のロボット産業に興味がある人なら、誰でも楽しめる内容でした。だから商談のために訪れたと思しきゲストだけじゃなく、社会見学で来場した高校生がメモをしながらブースを見てまわるといった光景も。ロボットの裾野が広いことがよくわかりますね。来年も楽しみにしています!
鷺木さくら
ライター・コラムニスト。 展示会めぐりと編みぐるみが好物。いつかLOVOTかaiboを飼ってセーターを編みたい。 ライフハック・おでかけ情報に関する記事が得意。中央線LOVE。 マンチカンの寝姿と歩き方が好き。