温度調整が命! 「ビア缶チキン スモーカー」で焼く丸ごとチキンは絶品
メイラード反応の起きる160〜180℃をキープすれば、写真のようにこんがりキツネ色に焼き上げられます
ある意味、たき火とはワンセットともいえるアウトドアでの調理。普段は料理はしない人でも、キャンプでは仕込みから何時間もかけて、大きな牛肉の塊のローストビーフや豚のスペアリブを焼きたくなるものです。豪快に鳥を1羽まるごと、外はパリパリ、中はしっとりと繊細に焼き上げれば、キャンプ場で優雅でぜいたくな時間を過ごせるだけでなく、映えにも最適です。
とはいえ、多くの人たちが同じような妄想を膨らませ、ダッチオーブンの灰のように消えてくことに。そもそも材料の重さも目見当、自宅のように簡単に火力を調整できないたき火や炭火が熱源です。温度コントロールができない条件下では、大きな肉の塊をおいしく焼き上げるのは難しいものです。
しかし諦める必要はありません。筆者は、豪快かつ繊細、皮はパリパリ、中はしっとりふっくらの肉を、ほぼ練習なしでキャンプで焼き上げるメニューとして、「ビア缶チキン」をおすすめします。おそらくほとんどの方が失敗することなく、焼き上げることができるでしょう。
最大のポイントは、温度計で温度管理をすること。これが勝利のカギと言ってもよいでしょう。筆者の場合はキャプテンスタッグの「スモーカー用温度計」(実勢価格800円程度)を使用。今回はさらに、ビア缶チキンが簡単にできる「ビア缶チキン スモーカー」(実勢価格5500円前後)も使用しました。
とはいえ、多くの人たちが同じような妄想を膨らませ、ダッチオーブンの灰のように消えてくことに。そもそも材料の重さも目見当、自宅のように簡単に火力を調整できないたき火や炭火が熱源です。温度コントロールができない条件下では、大きな肉の塊をおいしく焼き上げるのは難しいものです。
しかし諦める必要はありません。筆者は、豪快かつ繊細、皮はパリパリ、中はしっとりふっくらの肉を、ほぼ練習なしでキャンプで焼き上げるメニューとして、「ビア缶チキン」をおすすめします。おそらくほとんどの方が失敗することなく、焼き上げることができるでしょう。
最大のポイントは、温度計で温度管理をすること。これが勝利のカギと言ってもよいでしょう。筆者の場合はキャプテンスタッグの「スモーカー用温度計」(実勢価格800円程度)を使用。今回はさらに、ビア缶チキンが簡単にできる「ビア缶チキン スモーカー」(実勢価格5500円前後)も使用しました。
失敗なく調理するには、やはり温度計やスモーカーなどの調理器具が役立ちます
丸鶏にビールの缶を押し込んで焼き上げる豪快料理「ビア缶チキン」
この状態でたき火や炭の上に載せて丸鶏を焼き上げるビア缶チキンは、見た目のインパクトもおいしさも抜群のキャンプ料理です
そもそもビア缶チキンは、中抜きした丸鶏に半分残したビールの缶を押し込んでたき火台の上に固定し、その上からブリキのバケツをかぶせて焼き上げたのが始まりといわれる豪快な料理です。ただし豪快に見えて、実は半分残したビールの缶に丸鶏を立てることで焼き上げる際に缶の中のビールが蒸発してスチームとなり、外側の皮はパリパリ、内側の鳥にはしっとりふっくらに仕上げるという、なかなか理論的で繊細な料理です。
材料も最低限に絞るなら、中抜きされた丸鶏、350mlの缶ビール、そして塩とコショウだけでできるので、かなりハードルは低いでしょう。筆者は近所の業務スーパーで「冷凍 丸鶏」を600円程度で購入しましたので、ビールを入れても材料費は1000円程度で作れてしまいます。失敗しても経済的なダメージが小さいのもおすすめのポイントです。
材料も最低限に絞るなら、中抜きされた丸鶏、350mlの缶ビール、そして塩とコショウだけでできるので、かなりハードルは低いでしょう。筆者は近所の業務スーパーで「冷凍 丸鶏」を600円程度で購入しましたので、ビールを入れても材料費は1000円程度で作れてしまいます。失敗しても経済的なダメージが小さいのもおすすめのポイントです。
内部温度を160〜180℃に保ってメイラード反応を起こし続ける
塩コショウでも好きな肉用のスパイスでも、好みのスパイスをしっかりとすり込みます。味はあとから足せるので、筆者はハーブ調味料で薄味にしました
ビア缶チキンはすでにいろいろな調理方法がインターネットに出回っているので試す楽しみもありますし、筆者のようにキャプテンスタッグの「ビア缶チキン スモーカー」と「スモーカー用温度計」を用意してしまえば、かなり簡単に作れます。料理の工程は以下のとおりです。
1.肉に下味を付けて、1時間ほど待つ
2.160〜180℃の温度を保って1〜2時間程度焼く
基本的には上記の2ステップで終わりです。
下味の付け方は、塩とコショウのほかにも、レモンやおろしニンニク、アウトドア用の各種スパイスなどを好みに合わせて選択するとよいでしょう。また、焼くときに油で流れてしまうので、味付けは濃いめがよいという意見もあるようですが、上手に焼ければ、食べるときに塩やしょうゆを付けても十分においしいので、筆者は味付けは薄めにしました。
肉に各種スパイスを擦り込んだら、1時間程度味が染み込むのを待ちます。
1.肉に下味を付けて、1時間ほど待つ
2.160〜180℃の温度を保って1〜2時間程度焼く
基本的には上記の2ステップで終わりです。
下味の付け方は、塩とコショウのほかにも、レモンやおろしニンニク、アウトドア用の各種スパイスなどを好みに合わせて選択するとよいでしょう。また、焼くときに油で流れてしまうので、味付けは濃いめがよいという意見もあるようですが、上手に焼ければ、食べるときに塩やしょうゆを付けても十分においしいので、筆者は味付けは薄めにしました。
肉に各種スパイスを擦り込んだら、1時間程度味が染み込むのを待ちます。
ビールの缶だけでも丸鶏を立てることはできそうですが、「ビア缶チキンスタンド」を使った方が圧倒的に安定するのでおすすめです
味が染み込んだら、丸鶏のお尻部分に半分程度残ったビールの缶を押し込んで立たせます。このときにキャプテンスタッグの「ビア缶チキンスタンド」(実勢価格400円前後)があると丸鶏が安定して安心です。
この丸鶏をたき火やバーベキューコンロの上に載せた「ビア缶チキン スモーカー」の中に入れて、焼き上げるわけです。焼き上げる時間は丸鶏のサイズにもよりますが、1〜2時間程度。焼けたと思ったら串などを刺してみて、中から透明な肉汁が出てくるようなら完成です。「ビア缶チキン スモーカー」をたき火やバーベキューコンロの網の上に載せて使うので、直火が丸鶏に当たる心配がないのでこげませんし、「スモーカー用温度計」で160〜180℃の温度をしっかりと保てば糖分とアミノ酸などが結合してメイラード反応が起き、おいしいキツネ色になるのです。ただしわずか20℃、温度が上がり、200℃以上になると糖分やアミノ酸はおいしくない苦いこげに変化してしまうといいます。
この丸鶏をたき火やバーベキューコンロの上に載せた「ビア缶チキン スモーカー」の中に入れて、焼き上げるわけです。焼き上げる時間は丸鶏のサイズにもよりますが、1〜2時間程度。焼けたと思ったら串などを刺してみて、中から透明な肉汁が出てくるようなら完成です。「ビア缶チキン スモーカー」をたき火やバーベキューコンロの網の上に載せて使うので、直火が丸鶏に当たる心配がないのでこげませんし、「スモーカー用温度計」で160〜180℃の温度をしっかりと保てば糖分とアミノ酸などが結合してメイラード反応が起き、おいしいキツネ色になるのです。ただしわずか20℃、温度が上がり、200℃以上になると糖分やアミノ酸はおいしくない苦いこげに変化してしまうといいます。
焼き上げの最後のほうは実際にフタを開けて目視でも焼け具合を確認しますが、温度計で160〜180℃を保つのが最大のポイントです
要は丸鶏が焼き上がる1〜2時間の間、「ビア缶チキン スモーカー」の位置を変えたり、たき木や炭の量や位置を変えて160〜180℃を保つことができれば、誰でも表面の皮はパリパリ、中のお肉はしっとりふっくらのビア缶チキンを焼き上げることができるわけです。これを温度計なしで行うのは至難の業ですが、温度計を見ながらなら、筆者でも簡単に行えます。
温度の管理ができ、直火が当たらなければ、かなり簡単に肉の塊を焼き上げることができるので、ぜひ試してみてください。筆者は次回は豚のスペアリブに挑戦しようと思っています。優雅に時間が過ごせて、しかも自己承認欲求も満たしてくれるたき火からの肉焼きは、その気になれば半日以上の時間を過ごせるので、とてもおすすめです。
温度の管理ができ、直火が当たらなければ、かなり簡単に肉の塊を焼き上げることができるので、ぜひ試してみてください。筆者は次回は豚のスペアリブに挑戦しようと思っています。優雅に時間が過ごせて、しかも自己承認欲求も満たしてくれるたき火からの肉焼きは、その気になれば半日以上の時間を過ごせるので、とてもおすすめです。
温度のコントロールさえ、しっかりすれば、誰でもこんがりと焼き上げることができますが、この点は黙っておく方がより評価は上がりそうです
齋藤 千歳
フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。