ChatGPTに『あつまれどうぶつの森』の架空の新聞を書いてもらったら結構おもしろかった

2023.5.2

ChatGPTで遊んでみよう

AIチャットボット「ChatGPT」の登場で「社会に変革が！」「ビジネスが変わる！」などと世の中がザワつき始めて久しいです。実際そうなんだろうなあと思いますし、私も仕事で「契約書のこの条文のニュアンスをちょっと変えたいな〜」と悩むと、とりあえずChatGPTに相談するようになりました。すこぶる便利です。

でもビジネスや便利さのためだけにChatGPTのパワーを使ってしまうのはもったいないというか、つまらないので、私はなるべくしょうもない用途でChatGPTを使っています。

今回はそのうちのひとつ「ChatGPTに『あつまれどうぶつの森』の住人になってもらおうぜ」を紹介します。

『あつまれどうぶつの森』はもはや第2の故郷

任天堂が2020年に発売した超名作ゲーム『あつまれどうぶつの森』が、私は大好きです。とある小さな島でいろんな“どうぶつ”たちとのんびり好き勝手に生活するこのゲームにどハマりした結果、気づけば500時間ほどあつまれどうぶつの森の世界で過ごしています。

とくに、コロナ禍の不安で眠りが浅かった時期によく遊んでいました。

ド深夜でも愉快に迎えてくれるありがたいゲーム

500時間費やすとどうなるかというと、あつまれどうぶつの森を起動すると「地元に戻ってきた〜！」みたいな感覚に襲われます。なんならゲームをやっていなくても「ああ、おさしみ島（私の島の名前です）にも雪が降り始めた頃かな」とか考えちゃう。

ゆきだるま、いっぱい作っておしゃべりしたなあ

そう、まるで懐かしい故郷のようなのです。どんなに他のゲームで遊んでも、本を読んでも、あつまれどうぶつの森が丁寧に築き上げた強固な世界観は、自分の中にインストールされたまま。名作ゲームの凄みを感じます。

そんな我がおさしみ島の様子をChatGPTに書いてもらったらどうなるのでしょう？

ChatGPTに「あなたはミミズクのジョージだよ」と教える

今回の私の目的は、「長すぎず短すぎず、島の大事なキーワードを抑えつつ、かわいいフレーバーをたたえた、どうぶつの森っぽい世界のお話が読みたい」です。

でも、ChatGPTにいきなり「あつまれどうぶつの森のことを書いて」とお願いしても、さほどおもしろくない素っ気ないテキストが出てくる予感がしたので、次のようにお願いしてみました。

おさしみ島のみんなの名誉のために補足しますが、島民だって漢字はそこそこ読めます！

「新聞記者のミミズクのジョージ」なんてキャラクターは、実際のゲーム中には登場しません。完全なる私のでっち上げです。でもこうやって「ハイ、あなたもどうぶつさんですよ」とChatGPTに伝えた方が味のある文章になるかなと思いました。そして実際のキャラクターを指定すると、私が「いや、“しずえ”はこんなこと言わないよ！」などと思ってシラけそうだったので、架空のキャラクターにしました。

すると……？

おさしみ島のジョージ、誕生の瞬間

ちゃんとジョージを演じています。「漢字が苦手なみんなも読めるように、簡単な言葉で書くからね！」と言いつつ漢字が入っていたり、あつまれどうぶつの森の仕様を正しく把握しているわけではないですが、初手としては悪くない印象。

なお、「カブ」とは、ゲーム内で取引できる金融商品のようなものです。

一攫千金のドリーム作物、それがカブ

プレイヤーは、毎週日曜日の午前中にだけ販売される特別な「カブ」を買い、それを月曜日から土曜日の間に売って、利ざやをゲットします。

カブ価は月曜〜土曜の午前と午後に変動します。暴騰する日もあれば暴落する日もある。つまり上手に売り抜けてリッチになることもあれば、資産が露と消えるケースもあります。そしてカブ取引において、もう1つ大切なルールがあります。カブは1週間で腐るんです。で、腐ったカブは、価値がほぼゼロ！そう、モタモタしていると地獄の展開が待っているのです。

あつまれどうぶつの森はスローライフなホッコリ系ゲームなのかと思いきや、こんなヒリヒリした勝負も用意されています。私がChatGPTにカブネタを熱心に振りまくる事情がおわかりいただけたでしょうか。

ジョージに「大暴落」をあつ森ワールドに似合う言葉に変えてもらったら……