Grokは、SNSのX(旧Twitter)を運用するxAIが開発したAIチャットボットです。X上のポストの真偽を判定する「ファクトチェック」が有名ですが、実は多彩な機能があります。
Grokを利用するには、Xプラットフォーム上のアイコンをタップするか、サイトへアクセスします。また、iOS/Androidアプリも利用できます。
機能によっては1日に利用できる回数などに限りはあるものの、課金なしでできることもたくさんあります。遊びに、また仕事に使えるGrokのさまざまな機能を見ていきましょう。
Grokを利用するには、Xプラットフォーム上のアイコンをタップするか、サイトへアクセスします。また、iOS/Androidアプリも利用できます。
機能によっては1日に利用できる回数などに限りはあるものの、課金なしでできることもたくさんあります。遊びに、また仕事に使えるGrokのさまざまな機能を見ていきましょう。
テキスト生成と会話
Grokといえばファクトチェックというイメージがありますが、他のAIと同じように自然な会話の形での質問に対する回答、文章の作成、ブレインストーミングなどを行うことができます。回答のトーンを指定することもできるので、ユーモアや皮肉を交えて答えを返してもらうことも可能です。
テキストボックスに質問や指示を入力すると、このように答えてくれます。
テキストボックスに質問や指示を入力すると、このように答えてくれます。

宇宙の起源についてGrokに聞いてみた
デフォルトでは真面目な文面で事実ベースの回答をしますが、遊び心のある応答モードもあります。プロンプトで「ユーモラスに」「カジュアルに」と指定するほか、XのPremium+ユーザーや一部のUIで表示される「Fun Mode」を指定することで、皮肉の効いた回答やジョークやミーム風の応答を楽しむこともできます。
リアルタイムの情報検索ができる「DeepSearch」
GrokにはウェブとXの投稿をリアルタイムで検索し、最新情報を基に回答する「Deep Search」機能があり、最新ニュースの要約やXでの話題の分析が可能です。
質問を入力後、「DeepSearch」ボタンを押すか、プロンプト上で「DeepSearchで〇〇を調べて」と入力することで利用できます。
質問を入力後、「DeepSearch」ボタンを押すか、プロンプト上で「DeepSearchで〇〇を調べて」と入力することで利用できます。

DeepSearchを使って質問を投げかけた結果
DeepSearchは、回答に使用したソースを明示してくれる透明性や、短時間で情報を収集・合成して回答するスピード感が魅力です。
Googleの「Gemini Deep Research」やChatGPTの検索機能と同等以上の性能を持つともいわれています。
XのPremium+ユーザーなら「特定のサイトに絞った検索」など、さらに高度な検索オプションも利用できます。
Googleの「Gemini Deep Research」やChatGPTの検索機能と同等以上の性能を持つともいわれています。
XのPremium+ユーザーなら「特定のサイトに絞った検索」など、さらに高度な検索オプションも利用できます。
問題解決のステップが見える!高度な推論「Think モード」
Thinkモードは、Grok 3に搭載された高度な推論・思考支援機能。通常の生成AIのように質問に対して即答するのではなく、問題解決のプロセスをステップごとに分解し、論理的に検証しながら答えを導き出します。
問題解決を複数のステップに分けることで、AIがどのように考えたかをリアルタイムで確認できます。
Thinkモードには自己修正機能があり、推論過程で検出した誤りを自動的に修正し、より正確な結論を目指します。この場合も仮説を立てて検証し、どのような根拠で結論に至ったかを明示するので、生成AIのブラックボックス的な振る舞いを避けたいユーザーや業務利用といったニーズにも対応します。
Grokのインターフェースで「Think」ボタンをクリックしてモードを起動し、解決したい具体的な質問や問題を入力します。
問題解決を複数のステップに分けることで、AIがどのように考えたかをリアルタイムで確認できます。
Thinkモードには自己修正機能があり、推論過程で検出した誤りを自動的に修正し、より正確な結論を目指します。この場合も仮説を立てて検証し、どのような根拠で結論に至ったかを明示するので、生成AIのブラックボックス的な振る舞いを避けたいユーザーや業務利用といったニーズにも対応します。
Grokのインターフェースで「Think」ボタンをクリックしてモードを起動し、解決したい具体的な質問や問題を入力します。

Thinkモードで質問するとAIの推論の経過をリアルタイムで見ることができる
すると、AIがステップごとに推論を進め、途中経過や思考過程を表示します。

最終的にステップごとの説明が確認できる
40秒〜3分程度で最終的な答えと、答えに至る詳細な推論過程が得られます。
ThinkモードはDeepSearchとの併用ができません。また通常よりも回答に時間がかかりますが、その分回答の精度や納得感が高い点が特徴です。数学の問題やプログラミングのデバッグといった答えのある複雑な問いに対し、強みを発揮するでしょう。
ThinkモードはDeepSearchとの併用ができません。また通常よりも回答に時間がかかりますが、その分回答の精度や納得感が高い点が特徴です。数学の問題やプログラミングのデバッグといった答えのある複雑な問いに対し、強みを発揮するでしょう。
画像生成
Grokはテキストによるプロンプトから、リアルな画像やイラストなどのクリエイティブなビジュアルを生成することができます。
例えばXのアイコンに基づいてプロフィール画像を複数のテイストで生成することも可能。
例えばXのアイコンに基づいてプロフィール画像を複数のテイストで生成することも可能。

Xにひもづけられたアカウントで「私を描いて」とプロンプトに入力すると、アイコンを基にプロフィール画像を生成する
一般的な画像生成AIと同じように、「箱に入った猫を書いて」といったテキストでの指示による画像生成もできます。

「箱に入った猫」を複数パターン出力してくれた
Grokでは、プロンプトを一言追加するだけで背景を変えてくれたりします。ただし、謎の人物の画像を必ず入れてくるなど、使いこなしに試行錯誤が求められることも。でも、それもまた楽しいのです。

なぜか謎の人物画像が入るが、それもまた楽し……
無料ユーザーが生成できるのは1日3画像。Premium+は無制限となっています。

中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019