Genspark(ジェンスパーク)は、ChatGPT、Claude、DALL-E 3など複数のAIを統合し、リアルタイムでカスタムページ(Sparkpage)を生成するAI検索エンジンです。さまざまなソースからの情報を1つにまとめてくれるため、リサーチ時間を大幅に短縮できるのが大きな特徴です。また収集した情報が整理されるので、「知りたいこと」の全体像を把握しやすいのもポイントです。さらに画像生成機能も搭載されているとなれば、筆者のようなライターにとっては、とても役立つアシスタントになってくれるでしょう。
そこで手始めに、Gensparkに「Gensparkのレビュー記事を作成して」と頼んでみました。
そこで手始めに、Gensparkに「Gensparkのレビュー記事を作成して」と頼んでみました。

GensparkにGensparkの紹介記事作成をさせてみる
このような構成案が出てくるまで、ほんの数秒。しかしGensparkにはテキストや画像の生成に関する計算リソースとして「クレジット」という概念があり、プランによって、その付与数が変わります。いい感じのアウトプットに気を良くして「これはイケてる」と触っていたら、瞬く間にクレジットを使い切ってしまいました。体感では1日分のクレジットが消滅したのはまさに一瞬。
「無料版じゃ絶対足りない」と実感したものの、「Genspark Plus」は、月払いの場合24.99ドル(約3600円)。無料試用期間がある競合の生成AIと比べると、やや割高に感じる値段です。しかし、試してみた限りではGensparkの使い勝手はかなり魅力的。
ちょっと勇気が要る金額だけど、実際どうなの? ということで、今回はGensparkの有料版(PlusとProプラン)のリアルな使い心地をレビューしたいと思います。
「無料版じゃ絶対足りない」と実感したものの、「Genspark Plus」は、月払いの場合24.99ドル(約3600円)。無料試用期間がある競合の生成AIと比べると、やや割高に感じる値段です。しかし、試してみた限りではGensparkの使い勝手はかなり魅力的。
ちょっと勇気が要る金額だけど、実際どうなの? ということで、今回はGensparkの有料版(PlusとProプラン)のリアルな使い心地をレビューしたいと思います。
Genspark有料版とは?何ができる?
2024年6月のリリース以来、高い機能性で注目を集めているGenspark。無料版は機能自体に制限はないものの、付与されているクレジットでは1日数回しか検索できないうえ、画像生成などの一部機能ではクレジットが不足し、実質使えないのとほぼ同じ。Gensparkによる情報の深堀りをストレスなく使うには、課金は不可避なのかもしれません。
とはいえ、他のAIにも課金している身としては、Gensparkの有料版は、課金し続けるにはちょっと負担に感じる金額です。まずは有料版に移行するとどんなことができるのか、調べてみました。
「有料版」には2つのプランがあります。
とはいえ、他のAIにも課金している身としては、Gensparkの有料版は、課金し続けるにはちょっと負担に感じる金額です。まずは有料版に移行するとどんなことができるのか、調べてみました。
「有料版」には2つのプランがあります。

こちらは年払いの価格です
「Plus」は月1万クレジット、「Pro」は12万5000クレジットがそれぞれ付与され、AIドライブに大容量のストレージができ、AIエージェントへの優先アクセスなどが可能になります。
無料版では1日あたりの検索回数に上限がありますが、Plus/Proプランではこの制限がなく、またサーバー混雑時でも高速なレスポンスが得られるそう。市場調査や競合分析で大量の情報を短時間で収集したいといった場合、大きなメリットになるでしょう。
また、Gensparkの大きな強みとして、複数AIが連携する点が挙げられます。Plus/ProプランではChatGPT、Claude、DALL-E 3などを制限なく活用でき、たとえば「記事の要約をChatGPTで、補足をClaudeで、関連画像をDALL-E 3で生成」といった複雑なタスクを一括処理できます。掘り下げようと思えばいくらでも時間をかけられてしまうクリエイティブ業務や、資料作成において、時間を大幅に節約できそうです。
さらに、無料版ではクレジット数の都合上、そもそも画像生成や動画生成がほぼ使えません。Plus/Proプランなら、DALL-E 3やIdeogram 2aを自由に使えるうえ、スライド作成なども可能。データの収集から視覚的なアウトプットまでをワンステップで完了できるのも心強いです。
ファクトチェックもGensparkの強みです。外部情報を組み合わせて回答を生成するRAG(Retrieval-Augmented Generation)技術とダイナミック検証機能を採用し、信頼できる情報源を優先します。有料版ではファクトチェック可能なデータ量が増えるため、より正確な情報を得やすくなります。
無料版では1日あたりの検索回数に上限がありますが、Plus/Proプランではこの制限がなく、またサーバー混雑時でも高速なレスポンスが得られるそう。市場調査や競合分析で大量の情報を短時間で収集したいといった場合、大きなメリットになるでしょう。
また、Gensparkの大きな強みとして、複数AIが連携する点が挙げられます。Plus/ProプランではChatGPT、Claude、DALL-E 3などを制限なく活用でき、たとえば「記事の要約をChatGPTで、補足をClaudeで、関連画像をDALL-E 3で生成」といった複雑なタスクを一括処理できます。掘り下げようと思えばいくらでも時間をかけられてしまうクリエイティブ業務や、資料作成において、時間を大幅に節約できそうです。
さらに、無料版ではクレジット数の都合上、そもそも画像生成や動画生成がほぼ使えません。Plus/Proプランなら、DALL-E 3やIdeogram 2aを自由に使えるうえ、スライド作成なども可能。データの収集から視覚的なアウトプットまでをワンステップで完了できるのも心強いです。
ファクトチェックもGensparkの強みです。外部情報を組み合わせて回答を生成するRAG(Retrieval-Augmented Generation)技術とダイナミック検証機能を採用し、信頼できる情報源を優先します。有料版ではファクトチェック可能なデータ量が増えるため、より正確な情報を得やすくなります。
課金して使ってみた
幅広い用途に対応するGensparkは、リサーチから企画まで一貫してサポートしてくれそうで、業務効率化が進みそうです。
月額課金よりお得な年額プランもありますが、ひとまず、毎月1万クレジットが付与される「Plus」プランに単月で課金してみることにしました。
月額課金よりお得な年額プランもありますが、ひとまず、毎月1万クレジットが付与される「Plus」プランに単月で課金してみることにしました。
自然な応対で精度も高いAIチャット
GensparkのAIチャットは、直感的に操作でき、日本語対応に優れています。質問の意図を正確に捉えた自然な応答は、人間と話しているかのようなスムーズさです。
信頼性の高い情報源を参照して回答の正確性を担保しているとのことで、誤情報も少なく感じます。ビジネスやリサーチ用途でも安心して使えそうです。
またチャットによる応答だけでなく、Sparkpageに情報をまとめたり、画像・動画生成、資料作成といった幅広いタスクを1つのプラットフォームでシームレスに処理できるのもうれしい。
加えて、特徴的なのがGPT-4o、Claude 3.7、Gemini 2.5など、9種類以上のAIモデルを目的に応じて自動で選択する「Mixture-of-Agents」機能です。
信頼性の高い情報源を参照して回答の正確性を担保しているとのことで、誤情報も少なく感じます。ビジネスやリサーチ用途でも安心して使えそうです。
またチャットによる応答だけでなく、Sparkpageに情報をまとめたり、画像・動画生成、資料作成といった幅広いタスクを1つのプラットフォームでシームレスに処理できるのもうれしい。
加えて、特徴的なのがGPT-4o、Claude 3.7、Gemini 2.5など、9種類以上のAIモデルを目的に応じて自動で選択する「Mixture-of-Agents」機能です。

Mixture-of-Agentsでは目的に沿ったAIモデルを自動で選んでくれる
例えば「韓国の美容市場」について聞いてみることにします。

「韓国の美容市場」について聞いてみる
質問を入力すると、複数のAIが一斉に回答を生成しはじめ、ほどなくして詳細なレポートが出力されました。

大ボリュームのレポートが瞬時に
レポートはAIモデルによりそれぞれ切り口が違い、それぞれに良さがあります。
ボリュームは比較的控えめなものの、現況をわかりやすく端的にまとめてくれるGPT-4o、表を活用して詳細にまとめてくれるClaude 3.7 Sonnet、「競争が激しい韓国の美容市場における参入失敗例・要因」という、ユーザーが求めていそうなものを先回りして教えてくれるGemini 2.0 Flash……。いずれにしても自力でまとめるにはかなり時間がかかるリサーチ内容ですが、最終的にこの3つのいいとこ取りのレポートが出力されるので、時短効果は抜群と言えるでしょう。
そんなGensparkのAIチャットは2025年5月19日より、Plus/Proプランではクレジット消費なしの無制限利用が可能になりました。情報収集や資料作成をパワフルにサポートしてくれる存在になるでしょう。
ボリュームは比較的控えめなものの、現況をわかりやすく端的にまとめてくれるGPT-4o、表を活用して詳細にまとめてくれるClaude 3.7 Sonnet、「競争が激しい韓国の美容市場における参入失敗例・要因」という、ユーザーが求めていそうなものを先回りして教えてくれるGemini 2.0 Flash……。いずれにしても自力でまとめるにはかなり時間がかかるリサーチ内容ですが、最終的にこの3つのいいとこ取りのレポートが出力されるので、時短効果は抜群と言えるでしょう。
そんなGensparkのAIチャットは2025年5月19日より、Plus/Proプランではクレジット消費なしの無制限利用が可能になりました。情報収集や資料作成をパワフルにサポートしてくれる存在になるでしょう。
画像生成で遊ぶ
Gensparkの「イメージスタジオ」では画像生成も可能。

便利な機能も充実
さらに画像からビデオを生成したり、画像から余計な映り込みを除去する「マジック消しゴム」など、AIならではの機能が充実しています。
ページから「画像生成」を選び、生成したい画像について指示します。
ページから「画像生成」を選び、生成したい画像について指示します。

「アニメ調のジャックラッセルテリア」と指示した結果例
他のAIにもある機能ですが、自分のアイデアがビジュアルになるのはやはり楽しい! 生成した画像をSNSにアップしたり、プレゼンのスライドに使ったりするのもいいでしょう。「アニメ風」「水彩画風」などのスタイルを指定し、希望のアウトプットを心ゆくまで追求できるのも、クレジットがたっぷりあればこそ。多くの人が「課金してよかった」と思うところではないでしょうか。
また、画像生成でも「Mixture-of-Agents」を利用できます。
また、画像生成でも「Mixture-of-Agents」を利用できます。

資料のためのアイキャッチ画像も瞬時に
細かいすり合わせをしなくても、一度の指示で希望により近い画像の生成が可能です。

中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019