そんな中、先日、大好きなダイソーで、見つけてしまったのです。「一人用いろり鍋」。キャッチフレーズは「和風ソロキャンプを楽しむ」とパッケージに明記されています。
このいろり鍋に同じダイソーで販売されているトライポッドを組み合わせれば「まんが日本昔ばなし」くらいでしか見たことのない日本古来の吊るしたいろり鍋形式で鍋が楽しめることに気付いたのです。
そして、これらを使って冬のお外の寒さを楽しみながら、庭やベランダで行えば、手軽にアウトドア気分を満喫できる「お外ひとり鍋」に大変身すると考え、実際に行ってみたのです。これがとても良かったのでご紹介します。
「一人用いろり鍋」「ネジ式トライポッド」「ミニ焚き火台」計2500円を購入
ダイソーの「一人用いろり鍋」の昔日本感がたまらない

ダイソーのいろり鍋には木製のフタも付属しており、和風気分を盛り上げてくれます
昔ばなしなどに出てくる、いろりの上にぶら下がっている丸底の鉄でできた鍋を小さくしたイメージです。ただし、底面は平らなので、実際の使い勝手はよりよいでしょう。

多くの日本人の中にある昔ばなしの鍋のイメージそのままのダイソーのいろり鍋。当然、吊るして使いたくなります
鍋を吊るすために「アルミ製トライポッド 3段ネジ式」を用意

このトライポッドは、アルミ製の3本の足で自立する構造。焚き火の上に設置して鍋やケトルなどを吊るして使います
焚き火の上に設置して、鍋やケトルを吊るし調理が行えるほか、ランタンなどの設営にも使えるアイテムです。耐荷重は10kgまでと、華奢な外観以上に重い鍋やケトルを吊るすことができます。今回のいろり鍋を吊るすには十分です。

付属の収納袋と分解された状態のトライポッド。9本のポールとチェーンとフックの付いた基部で構成されています
分解した状態は写真のとおりなのですが、アルミ製とはいえポールの細い部分は箸より少し太い程度なので、10kgまでの重さに耐えられることに驚きます。コンパクトにまとまるので焚き火台よりも持ち歩きやすく便利です。
気になっていたポケットサイズの「ミニ焚き火台」も購入

付属の収納袋に入れたサイズが約11.5×11×0.5cmとびっくりするくらいコンパクトなミニ焚き火台
折りたたんで付属の収納袋に入れると約11.5×11×0.5cm。なんとジーンズのヒップポケットに入るサイズです。使用時のサイズは約10.3×8×10.3cm。あまりにコンパクトで本当に使いものになるのかに興味がありますし、しかもポケッタブルな焚き火台にガジェットとして心を奪われて購入しました。

8枚のステンレス板を組み立てて作るミニ焚き火台。シンプルでやや無骨なデザインがアウトドア気分を盛り上げてくれます
まずはいろり鍋のセッティングを確認する

今回のひとり鍋では筆者は最終的に写真のようにいろり鍋とトライポッド、焚き火台を配置しました。火を着ける前に配置を決めておくのが重要です
焚き火シートをしっかりと配置するのがおすすめ
ですが、21世紀の日本の住宅地はもちろん、多くのキャンプ場でもそんなことはさせてくれません。そこで筆者は、自宅のテラスにどのようにいろり鍋を吊るすかを検討しました。結果は上の写真のとおりです。

ダイソーの焚き火シートの上にアルミテーブルを設置しています。この焚き火シートはなにかと便利でおすすめ
このうえにミニ焚き火台を置いています。庭やベランダの床が焦げるのはイヤなのです。またいろり鍋とトライポッド、ミニ焚き火台の組み合わせで高さを調整したところ、トライポッドは1段分のポールを抜いて2段分の高さで使用しています。

ダイソーでもお高めの税込1100円のアルミテーブルは、思うよりも緻密にできています
火付けはアウトドアご飯の「華」

今回は麻の火口にファイヤースターターで着火し、折った割り箸サイズの薪で焚き火を楽しんでから、炭火に移行しています。気分が重要です
どうやって火をつけるかという過程を楽しむ
そのため、どう火を着けるかが重要なのです。着火用ライターで着火剤に火を着けてもまったく問題はないのですが、逆に時間をかけてビールを片手に麻ヒモをほどいて火口(ほくち)を作り、ファイヤーピストンで火種から着火してもいいわけです。

小さな薪をさらに小さくするためにナイフでバトニング。キャンドゥで購入した「キャンプ用グローブ 子供用」(税込330円)を装着しています
この小さな焚き火に使ったアイテムが、セリアで購入した「杉の焚きつけ材」(税込110円)です。これをキャプテンスタッグの「CS フィールドナイフ 115」でバトニングし、割り箸を折った程度のサイズの薪を作って焚き火を楽しんだのです。いうならば、大人のごっこ遊び。最近ではこのごっこ遊びの効果に注目が集まっているそうです。

「杉の焚きつけ材」(税込110円)。焚き火の炎の揺らめきは、大きさに関わらず、心を癒してくれます。常備しておきたいリラクゼーションアイテムです

齋藤 千歳
フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。