実際、2021年度の道内空港の国内線乗客数は1210万人ですが、このうち新千歳空港は923万人、次いで函館空港78万人、女満別空港47万人とその差は圧倒的。飛行機を利用して北海道を訪れる方の実に約75%が新千歳空港を利用しているという、まさに一人勝ち状態なのです。
広大なショッピングゾーンも併設する新千歳空港。お土産はここで十分揃ってしまうこともあり、空港の周辺には寄らずに札幌など道内の主要都市へ直行してしまう方がほとんど
そこで千歳市に住む地元民である筆者が、千歳市の寄るべき価値のある観光地を紹介します。今回紹介するのは、新千歳空港からレンタカーで旅をするという方に「寄らなきゃ損」といえるレベルでおすすめの道の駅「サーモンパーク千歳」と、隣接する「サケのふるさと 千歳水族館」です。どちらもサーモン(鮭)を激推しするユニークな施設です。
全長1mを超える「インディアン水車丼」税込7480円は実はお得でリーズナブル
広大な駐車場が週末は満車になるほどの人気施設
道の駅「サーモンパーク千歳」の入口。入口付近にはメロンやスイカ、野菜の詰め放題などを配置。入口からやる気を感じます
レンタカーに乗ると、いきなり目的地、例えば美瑛や富良野、道東、札幌方面、道南・苫小牧方面などに向かい、一般道や高速道路を走り始めてしまいます。途中でちょっと北海道らしいお店があったり、高速のサービスエリアなどで地元感のあるお土産やご飯が簡単に手に入ると思っているのです。
地元民の筆者しては「これだから内地の人は“試される大地”である北海道がわかっていない!」と思うのです。「都会モンは日本中に海老名サービスエリアがあると思っている」とも感じます。
かなり広めの駐車場。それでも週末や祝日などは満車のことも珍しくありません。道民にも人気の道の駅といえるでしょう
できれば車を止めて身体を伸ばし、北海道感のある飲み物であるガラナやコーン茶などを購入。キレイなトイレで用を済ませて、できることならおいしいご飯も食べて、ちょっとしたお土産や初めて見るお菓子を購入してから目的地に行くべきでしょう。
隣接する千歳川を利用した水遊び施設もあります。そのため、夏場は水遊びに夢中になる子どもたちで混み合っているのです
一見ネタのような超大盛り海鮮が、実はお得でおすすめ
「インディアン水車丼」税込7480円。あえて冷静に考え直すと、このサイズで海鮮山盛りなのは実はかなりコストパフォーマンスが高いのです
「インディアン水車丼」の部分アップ。この部分だけで1人前以上ありそうで、うにやカニ、ホタテなどの高級海鮮が山盛りです
例えば「インディアン水車丼」(期間限定、1日5食限定、同時提供2食まで)は税込7480円と一見高価ですが、提供サイズは1m超え、重量は約2kgで、キハダマグロ、ネギとろ、ビンチョウマグロ、本マグロ、サーモン、すじこ、いくら、白身、甘エビ、ホタテ、カニ、うに、とびっこ、玉子焼きの14種のネタがのり、約4〜5人前のボリュームがあります。
写真は期間限定メニューの「鮭の遡上丼 鮭祭り」税込4104円。約1.2kgあるのですが、2人で食べても1人2052円、3人なら1人1368円と本気でリーズナブルなのです
しかも「鮭の遡上丼 オス」でもサーモン、ビンチョウマグロ、キハダマグロ、赤身、ネギとろ、とびっこの5種類のネタがぎっしりと乗せられていますし、「鮭の遡上丼 メス」はうに、カニ、いくら、サーモン、ホタテ、本マグロ中トロ、本マグロ大トロといった豪華7種の具材の下にいくらがどっさりと隠れています。
「鮭とばラーメン」税込1180円が用意されているなど、ラーメン屋さんにもサケ推しメニューがあります。かなり徹底的です
さらに道の駅「サーモンパーク千歳」は「海鮮丼とと丸」のほかに、「グリルレストラン サーモンキング」「TAMAGOYA 親子丼とざんぎ」「ふるさとラーメン食堂 ちとせがわ」といった飲食店も充実しています。
テイクアウトの「窯炊き なまら旨おにぎり」やパン、デザートも充実
「窯炊き なまら旨おにぎり」。観光客というよりは、地元の人が気軽に具だくさんおにぎりを購入しているようでした。価格も手軽です
おそらく手軽に購入できて、まずは北海道の海鮮を楽しめるのが「窯炊き なまら旨おにぎり」です。北海道産のお米、具材、塩にこだわったおにぎり専門店。こちらもサケ推しで「鮭ぶしねこまんま」(税込194円)、「【北海道産】塩鮭おにぎり」(税込248円)のほかに生タラコやすじこ、道産牛といった具材たっぷりのおにぎりの多くが300円前後で購入できるので、北海道のおいしい海鮮などを手軽にテイクアウトできます。
北海道産メロンペースト入りのメロンパンが主力商品だという「ベーカリー 空とメロン」。実はうちの妻もよくここでパンを買ってきます
「ショートケーキソフト」税込580円。ソフトクリームの上に平然とショートケーキが乗っている、インパクトのすごい1品です
時間がないからトイレを済ませて、飲み物とおにぎりか、パンを買って……という目的にも、道の駅「サーモンパーク千歳」はおすすめの施設というわけです。
格安地元農産物や試食も充実したランキング付きのお土産コーナーもおすすめ
北海道といえば、夕張メロンに代表される赤肉メロン。道の駅「サーモンパーク千歳」では食べごろまで熟したものなら千円ちょっとで購入できることも
地元や道内産の野菜やフルーツを中心とした農産物コーナー。リーズナブルな価格で、観光客だけではなく地元の方々も利用しています
「これから旅行が始まるところなので、さすがに生鮮野菜やフルーツは」という方は、帰りの飛行機に乗る前にもう一度寄るのもありでしょう。そうなると気になるのが、お土産の充実度です。
スタッフのおすすめランキング1位の「いくら醤油」。いくらの味が口に広がる万能調味料だといいます
1位「いくら醤油」税込1598円
2位「北海道サーモン チーズぱり!(16枚)」税込1491円
3位「鮭のかわも(プレーン・ブラックペッパー 各27g・ハラス 20g)」税込594円
4位「鮭とば(薄切り 55g・ハラス 172g・カット炙り焼き 102g)」税込1080円
5位「めろんぱんまんじゅう(3個)」税込735円
店内の各所に配置された試食。写真はスタッフおすすめランキング8位の「鮭しゃけSHAKEチップス」、鮭バターしょうゆ風味です
道の駅 サーモンパーク千歳
https://www.salmonpark.com/
住所:〒066-0028 北海道千歳市花園2丁目4-2
施設営業時間:9:00~17:00 ※各店舗の営業時間はホームページ参照
(年中無休、季節により営業時間が変更になる場合あり)
電話番号:0123-29-3972
齋藤 千歳
フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。