新千歳空港のついでに絶対寄るべき“サーモン激推し”施設・道の駅「サーモンパーク千歳」と「サケのふるさと 千歳水族館」

齋藤 千歳

Specialアウトドア・お出かけ使ってみた

サケの遡上を間近で見られる! 隣接する「サケのふるさと 千歳水族館」にもぜひ寄りたい!

千歳川の中を観察できる窓。遡上の季節は多くの鮭が観察できます。また、遡上の季節以外も数多くの魚がいて驚きます(画像提供:千歳水族館)

サケの遡上する千歳川の中まで楽しめる日本唯一の水族館

道の駅「サーモンパーク千歳」が、新千歳空港を起点としたレンタカーでの北海道旅において、始まりにも終わりにも立ち寄りたいおすすめスポットであることは理解していただけたかと思います。そして、この道の駅「サーモンパーク千歳」内にあるもう1つのサーモン激推しスポットが「サケのふるさと 千歳水族館」です。

画面中央赤い支柱の下に見える、アミの付いた黒い水車のようなものがインディアン水車です。このインディアン水車では多い日には1万匹近いサケを捕獲できるといいます(画像提供:千歳水族館)

道の駅「サーモンパーク千歳」も「サケのふるさと 千歳水族館」も1級河川である千歳川沿いにある施設です。千歳川は、明治21年(1888年)に日本初の本格的なサケのふ化放流事業が始まった場所です。そして「サケのふるさと 千歳水族館」の横には“インディアン水車”と呼ばれる水車のような捕魚車があるのですが、これは明治29年(1896年)に初めて設置されたもので、そこから約130年改良を重ねながら現在に至っています。

ちょっと歴史が壮大過ぎていまいちピンときませんが、ざっくりいうなら大ヒットアニメ「ゴールデンカムイ」の物語がはじまる前から、千歳川でインディアン水車が回り、サケのふ化放流事業が行われていたということです。ちょっとびっくりですね。

千歳川の源である支笏湖(しこつこ)の中を再現したという支笏湖ゾーンの大水槽。支笏湖は、水質日本一に何度も輝いた非常に美しい湖です

そして、今年で30周年を迎える「サケのふるさと 千歳水族館」は、この千歳川の中を直接観察可能な窓を備えた日本唯一の水族館です。当然、サケが遡上する季節には、この千歳川に向かって開かれた窓から、その様子を観察できます。サケの遡上時期のピークはその年によって異なりますが、最近は10月あたりが多いそうです。詳細は「サケのふるさと 千歳水族館」のWEBサイトでチェックしてください。

子連れなら半日は潰せる日本最大級の淡水魚水族館

深さ約5m、水量約300トンの北海道最大の淡水水槽にはサクラマスやギンザケ、イトウ、ブラウントラウト、さらには巨大なチョウザメの仲間が泳いでいます

体験ゾーンに配置された全周透明アクリルのタッチプール。我が家の4歳の息子は、このあたりでかなりの時間を必要とします

単純に日本最大級、北海道最大の淡水魚の水族館というだけでなく、写真映えする大水槽や、チョウザメの赤ちゃんやウグイの仲間たちが泳ぐ全周透明アクリルのタッチプールと、ドクターフィッシュの体験水槽まであります。

生きものたちやアイヌ文化、サケにまつわる解説などが動画で行われていたり、さらに魚だけではなく、カイツブリやアメリカミンク、カメレオンといった動物たちも展示されているので、子どもがなかなか帰ってくれず、我が家ではだいたい半日は水族館にいることになるのです。

その施設の充実ぶりに、筆者の家族全員が年間パスポートを保持しています。子連れ旅なら特におすすめしたい、価値ある施設なのです。

「サケのふるさと 千歳水族館」に展示されているアメリカミンク。実は千歳川にも生息しています。それらの歴史が解説されているのもおもしろいところです

特に、雨や雪など天気の悪い日に子どもと外出するには最高の場所といえます。なにより小学生未満の乳幼児は入場料が無料なので家族連れには非常にありがたい。観光客だけではなく、地元の子どもたちにも愛されている施設というわけです。

サケのふるさと 千歳水族館
https://chitose-aq.jp/
住所:〒066-0028 北海道千歳市花園2丁目 道の駅サーモンパーク千歳内
営業時間:通常営業 9:00~17:00(入場は16:30まで)/冬季時短営業(12月~2月)10:00~16:00
休業日:年末年始休館 2024年12月29日~2025年1月1日/メンテナンス休館
2025年1月13日~1月31日
料金:(個人)大人800円/高校生500円/小・中学生300円/乳幼児 無料
電話番号:0123-42-3001

ぜひ空港の街・千歳市にも立ち寄ってほしい

単なる通過点としてではなく、ぜひ起点と終点として見て周ってほしい

今回は日本で最初に本格的なサケのふ化放流事業がはじまった千歳川に隣接するサーモン愛の濃すぎる2つの施設を紹介しました。写真は「サケのふるさと 千歳水族館」のサケ

筆者自身は千歳市出身ですが、大人になってからは東京と北京という世界的なメガロポリスに住んだあと戻ってきて、すでに10年近く住んでいる千歳市。札幌まではJRの快速「エアポート」で約30分、新千歳空港から羽田や成田まで約1時間半と交通の便も良く、人口約10万人で北海道人口ランキング10位と適度に都会。渋滞やお店に並ぶこともほとんどない、本当にちょうど良い街です。

今回は道の駅「サーモンパーク千歳」と「サケのふるさと 千歳水族館」を紹介したのですが、実はちょっと後悔しています。なぜなら、最近、週末になると道の駅「サーモンパーク千歳」も「サケのふるさと 千歳水族館」も人気すぎて結構混雑しているからです。これ以上混むと筆者たちが子どもを連れて遊びに行くとき並ばなくてはいけなくなる! と危惧しています。

「サケのふるさと 千歳水族館」に展示されていたサケの稚魚。季節によっては千歳川のサケの稚魚を放す、サケの放流体験も行えます

千歳には、おいしいラーメン屋やお気に入りのスープカレー屋、リーズナブルでゆったりできる温泉、ちょっと豪華な地元系回転寿司、隠れ家的なジンギスカン屋など、実は魅力的なお店が予想以上にあります。実際、筆者はほとんど札幌には行かず、千歳市とその周辺だけで生活しており、千歳市を丁寧に見てもらえば、素敵なお店もきっと発見できるはずです。

地元のおいしい、きれい、きもちいいを自慢したい気持ちはありつつ、混むのはイヤという筆者ではありますが、機会がありましたら、また千歳のよい場所を紹介したいと思います。

取材協力:サーモンパーク千歳/サケのふるさと 千歳水族館
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齋藤 千歳

フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。

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