筆者は100円ショップのアイテムを紹介する記事を多く書いているため、普段からよく100円ショップの店舗に行くのですが、商品を眺めていると「これを撮影に使ったら、かなり便利だな〜」と思うアイテムを数多く見かけます。
ネットで作品を販売されている個人の方や、趣味のハンドメイド作品をSNSにアップされている方も、100円ショップの店舗は無意識に“写真映え”する小物や背景の入手先としてワクワクする場所ではないでしょうか?
最近では、100円ショップ側も撮影小物のニーズに気がついたのか、キャンドゥで販売されている撮影ボックス「MINI PHOTO STUDIO」(税込550円)のように、最初からしっかり撮影グッズとして販売されているものもあるほどです。
ネットで作品を販売されている個人の方や、趣味のハンドメイド作品をSNSにアップされている方も、100円ショップの店舗は無意識に“写真映え”する小物や背景の入手先としてワクワクする場所ではないでしょうか?
最近では、100円ショップ側も撮影小物のニーズに気がついたのか、キャンドゥで販売されている撮影ボックス「MINI PHOTO STUDIO」(税込550円)のように、最初からしっかり撮影グッズとして販売されているものもあるほどです。
この「MINI PHOTO STUDIO」は、手のひらサイズの小さなアイテムを撮るには非常に便利な一方、350ml缶ぐらいのサイズの物を撮る場合でも背景が足りずトリミングが基本になるなど、実際に使い始めるとちょっと狭さを感じがち。そこで、100円ショップのアイテムを最大限活用して撮影小物をDIYで作成し、写真のクオリティを激上げする5つの方法をご紹介します。
記事中、筆者の機材を使ってご紹介しているため、カメラや三脚が物々しく見えますが、カメラ自体はスマートフォンやコンパクトカメラでも十分。「光のコントロールと背景の整理」で写真は劇的にクオリティが上がります。ぜひ手持ちのカメラで試してみてください。
記事中、筆者の機材を使ってご紹介しているため、カメラや三脚が物々しく見えますが、カメラ自体はスマートフォンやコンパクトカメラでも十分。「光のコントロールと背景の整理」で写真は劇的にクオリティが上がります。ぜひ手持ちのカメラで試してみてください。
その1:白いカラーボードと白いガムテープで作る 「ミニレフ板」は料理撮影の必須アイテム
100円ショップアイテムを使った撮影小物を作るなら、まずは自作の「ミニレフ板」がイチオシです。モデル撮影などで、大きな白や銀色の板を使って、太陽の光をモデルに反射させているのを見たことはないでしょうか。その板を「レフ板」と呼びます。さまざまなサイズ、形のものが販売されていますが、実はこのレフ板、料理撮影でも必須のアイテム。人物用は大判ですが、料理撮影だとそれほど大きくないので、多くのプロカメラマンも自作したものを使っています。
作り方はかなり簡単で、2枚の白い板を隙間を空けて、白いテープで貼り合わせるだけ。今回はダイソーで「カラーボード(白)」(サイズ約450×300×厚さ5mm) を税込110円で購入。これを半分に切断し、同じくダイソーで購入した「粘着布テープ(白)50mm×10m」(税込110円)で少し隙間を空けて、横長になるように貼り合わせました。テープ部分を折り曲げて、作ったミニレフ板が自立するよう、ボードの厚さの2倍以上隙間を空けて貼り合わせるのが、製作上の唯一のポイントです。
作り方はかなり簡単で、2枚の白い板を隙間を空けて、白いテープで貼り合わせるだけ。今回はダイソーで「カラーボード(白)」(サイズ約450×300×厚さ5mm) を税込110円で購入。これを半分に切断し、同じくダイソーで購入した「粘着布テープ(白)50mm×10m」(税込110円)で少し隙間を空けて、横長になるように貼り合わせました。テープ部分を折り曲げて、作ったミニレフ板が自立するよう、ボードの厚さの2倍以上隙間を空けて貼り合わせるのが、製作上の唯一のポイントです。
写真はどちらも窓から差し込む逆光を利用して撮影しました。上の写真がミニレフ板なし、下の写真がミニレフ板ありです。影の出方が違うのかわかるでしょうか
こんなレフ板1枚で写真のクオリティが大きく変わるなんて? と思う方も多いでしょう。しかし料理写真のライティング(照明)は、後方からのメインライト、そして前方からのサブライト(返し)が基本。
レースのカーテンや曇りガラスなどの窓際の手前に料理を置き、料理の手前にミニレフ板を立ててやれば、この料理の基本ライティングが完成します。料理の背後の窓から入ってくる光がメインライト、これをミニレフ板で反射させた光がサブライトの役割を果たすのです。
実際に窓際から差し込む光を背後にして、撮影した写真を上に掲載しました。ミニレフ板がないと、光の差し込んで来る料理の後ろ側だけが明るくなり、手前は影になってしまいます。しかしミニレフ板を料理の前に立ててやると、手前側からも反射光が当たり、立体感がありながら、全体に明るい写真が撮影できるわけです。
難しく考えず、料理撮影は窓際を背後にミニレフ板を使って撮影する、これだけで料理写真のクオリティは格段に上がります。ぜひ試してみてください。
しかも軽量なので、普段の「飯テロ」用素材撮影にもおススメです。
レースのカーテンや曇りガラスなどの窓際の手前に料理を置き、料理の手前にミニレフ板を立ててやれば、この料理の基本ライティングが完成します。料理の背後の窓から入ってくる光がメインライト、これをミニレフ板で反射させた光がサブライトの役割を果たすのです。
実際に窓際から差し込む光を背後にして、撮影した写真を上に掲載しました。ミニレフ板がないと、光の差し込んで来る料理の後ろ側だけが明るくなり、手前は影になってしまいます。しかしミニレフ板を料理の前に立ててやると、手前側からも反射光が当たり、立体感がありながら、全体に明るい写真が撮影できるわけです。
難しく考えず、料理撮影は窓際を背後にミニレフ板を使って撮影する、これだけで料理写真のクオリティは格段に上がります。ぜひ試してみてください。
しかも軽量なので、普段の「飯テロ」用素材撮影にもおススメです。
その2:ポリプロピレンシートを透明テープで組み立てた「撮影ボックス」で映り込みをなくす
「撮影ボックス」をご存知でしょうか。プロのカメラマンは、商品に余計な映り込みなどが発生しないよう、商品撮影の際にトレペと呼ばれるトレーシングペーパーやライトボックスなどで被写体を囲み、細心の注意を払って撮影しています。このような撮影条件を簡易的に生み出してくれるのが、撮影ボックスです。撮影をするための正面以外を半透明もしくは白色の板で囲った箱で、この中に商品(被写体)を入れると余計な映り込みが発生しづらく、簡単にプロのようなスッキリとした写真を撮影することができます。
とても便利なアイテムで、冒頭で紹介したキャンドゥの「MINI PHOTO STUDIO」のように専用の撮影小物として発売されているポピュラーな製品ですが、基本的に大きくなるほど高価になる傾向があり、数千円の商品が多いようです。ただ、どのくらいの頻度で使うかわからないものに、さほど出費はできないという方も多いでしょう。そんな時は100円ショップのアイテムで自作してみることをおすすめします。
作り方は簡単。ダイソーなどで半透明のポリプロピレンシートを5枚ほど購入してきて、透明なテープで貼り合わせてやればできあがりです。今回は「PPシート 乳白色 両面つや消しタイプ」(サイズ約335×500×厚さ1mm)を5枚と「テープカッター付 梱包用テープ」を使って作りました。材料費は税込み110円×6で660円です。
とても便利なアイテムで、冒頭で紹介したキャンドゥの「MINI PHOTO STUDIO」のように専用の撮影小物として発売されているポピュラーな製品ですが、基本的に大きくなるほど高価になる傾向があり、数千円の商品が多いようです。ただ、どのくらいの頻度で使うかわからないものに、さほど出費はできないという方も多いでしょう。そんな時は100円ショップのアイテムで自作してみることをおすすめします。
作り方は簡単。ダイソーなどで半透明のポリプロピレンシートを5枚ほど購入してきて、透明なテープで貼り合わせてやればできあがりです。今回は「PPシート 乳白色 両面つや消しタイプ」(サイズ約335×500×厚さ1mm)を5枚と「テープカッター付 梱包用テープ」を使って作りました。材料費は税込み110円×6で660円です。
写真上が撮影ボックスを使わずにそのまま撮影した写真、写真下が制作した撮影ボックスを使って撮影した写真です。映り込みなどが軽減し、すっきりとした写真になっています
上に掲載した写真は、撮影ボックスのある・なし、それぞれで撮影したウォッカのボトルです。茶色の天板のテーブルの上で撮影した(写真上)が撮影ボックスなし、白いテーブルの上に撮影ボックスを置いて撮影した(写真下)が撮影ボックスありです。
室内の蛍光灯照明の下に撮影ボックスを置いてそのまま撮影したのですが、撮影ボックスありだとかなりすっきりとした印象で撮影できているのがわかるでしょうか。 撮影ボックスなしだと、ウォッカのボトルのネック部分に丸い蛍光灯が写り込んでいるのが確認できます。ウォッカのボトルの底の部分にも注目してください。ボックスなしでは暗くなっているのがわかりますが、ボックスありではほとんど暗くなっていません。
この撮影ボックスの場合、底も半透明にしたのでテーブルの色に影響を受けます。そのため、撮影例のようにボックスを白いテーブルの上で使ったり、ボックスの下に白い紙を敷くときれいに光が回るでしょう。
小さな差と感じる方も多いかもしれませんが、実はこういった小さな差の積み重ねが、最終的な写真のクオリティを上げ、見る人に与える印象を大きく左右します。撮影ボックスは、簡単にその差を得ることができるアイテムとしてとてもおすすめです。
室内の蛍光灯照明の下に撮影ボックスを置いてそのまま撮影したのですが、撮影ボックスありだとかなりすっきりとした印象で撮影できているのがわかるでしょうか。 撮影ボックスなしだと、ウォッカのボトルのネック部分に丸い蛍光灯が写り込んでいるのが確認できます。ウォッカのボトルの底の部分にも注目してください。ボックスなしでは暗くなっているのがわかりますが、ボックスありではほとんど暗くなっていません。
この撮影ボックスの場合、底も半透明にしたのでテーブルの色に影響を受けます。そのため、撮影例のようにボックスを白いテーブルの上で使ったり、ボックスの下に白い紙を敷くときれいに光が回るでしょう。
小さな差と感じる方も多いかもしれませんが、実はこういった小さな差の積み重ねが、最終的な写真のクオリティを上げ、見る人に与える印象を大きく左右します。撮影ボックスは、簡単にその差を得ることができるアイテムとしてとてもおすすめです。