冬になると野菜は業務スーパーの冷凍野菜がメインに
リーズナブルなうえにむいたり、切ったりの手間もない
ちょっとまじめな話をするなら、品目別のフードロスのなかで野菜はトップ。家庭におけるフードロスの50%近くが野菜という調査結果もあり、我が家でも油断すると生鮮野菜を野菜庫でダメにしてしまうことがあります。しかし、冷凍野菜ならフードロスの心配は劇的に低下します。
そんな理由から筆者は冷凍野菜が大好きなのですが、北海道に住む筆者の場合、冬になるともっと切実な問題があります。夏に比べて生鮮野菜が非常に高く、ちょっと買うのに勇気がいるレベルになるのです。筆者が住む北海道は200%を超える食料自給率があるため、野菜の採れる季節は格安な地元野菜が購入できるのですが、逆に採れない冬は価格差が特に目立つわけです。
写真右から「カーネルコーン」「そらまめ」「かぼちゃ」「パプリカ」「ポテト」。すべてカット済みの冷凍野菜です
そんな筆者が50種類以上ある業務スーパーの冷凍野菜のなかでも、常にストックしているベスト5が下記になります。
「パプリカ」(500g)
「かぼちゃ」(500g)
「そらまめ」(500g)
「カーネルコーン」(500g)
「ポテト」(1kg)
なぜそんなにお気に入りなのか? そしてどんな風に使って料理しているのか? についてそれぞれ解説していきます。
「パプリカ」は料理の彩りの救世主!
彩りが足りないときは、とりあえずこの冷凍パプリカが便利。3色ミックスなので、ほとんどの場合この冷凍パプリカを入れるとなんとかなります
彩りのためだけでも気軽に使えるコスパの良さ
ほぼ必ず購入する最大の理由は、生のパプリカが高いから。普通にスーパーで生のパプリカを1個買うとだいたい200円前後。料理の彩りのために赤、黄、緑の生パプリカを購入すると合計600円してしまいます。
この冷凍パプリカは、結構大きさの差があり、時折ちょっと大きすぎるものもありますが、その場合は折って使っています
しかし、業務スーパーの冷凍パプリカはなんと3色入りで500g、約200円。筆者は料理に彩りがほしいとき、何にでもこの冷凍パプリカを放り込みます。炒め物やスープはもちろん、みそ汁にも便利です。
料理に色彩が足りないと思ったらまずは「パプリカ」。これだけでグッとおいしそうに見えますから、ぜひ試してみてください。
パプリカを入れるだけでパスタの見た目が一変する
地味な彩りになりやすいペペロンチーノも、冷凍パプリカを加えると華やかな印象に仕上がります。栄養バランスもアップ
ペペロンチーノもアンチョビがあるだけでグッと複雑な味に仕上がります。見た目の地味さは冷凍パプリカで補います
・業務スーパーの冷凍「パプリカ」:200g
・アンチョビ:30g(5枚程度)
・オリーブオイル:大さじ4
・ニンニク:2片
・トウガラシ:適量
・パスタ:200g
まずはニンニクを大きめのみじん切りにして、火をつける前にフライパンにオリーブオイルを多めに入れます。
そのなかにみじん切りにしたニンニクと輪切りのトウガラシを入れて、香りを移します。
次に鍋にお湯を沸かして茹でるなり、電子レンジで調理するなりしてパスタを用意します。
オリーブオイルに、ニンニクとトウガラシ、さらにアンチョビで味をつけるイメージで調理しています。オイルソースを作っている感じです
筆者は辛いものが好きなので、ちょうど台湾の友人にもらったトウガラシと油の調味料もさらにプラスしましたが、もちろんこれはなくてもオッケー。ここで好きな辛さに調整してください。
ニンニクとトウガラシが揚がってきたら、アンチョビを5枚程度プラスして、これを砕く感じで混ぜながら、こちらも揚げ焼きにしていきます。だいたい火が通ったら、火を保温状態にして、茹で上がったパスタを投入。
冷凍パプリカを投入する前のアンチョビのペペロンチーノ。味的には、すでにこの時点で完成といってもよいレベルです
アンチョビのペペロンチーノに冷凍パプリカを投入するだけで、見た目が一変すると分かってもらえたでしょうか。
冷凍パプリカをそのまま投入したところ。グリーン、イエロー、レッドの色合いが追加されることで料理が格段に華やかになるのが分かるでしょう
正直「かぼちゃ」は冷凍で十分!
かぼちゃ好きの妻が生鮮かぼちゃを買ってこなければ、筆者は冷凍のカット済み冷凍かぼちゃで十分満足です
業務スーパーの「かぼちゃ」を冷凍だと気付く人は少数派
そんな筆者ですが、業務スーパーの冷凍野菜「かぼちゃ」(500g)はよく買います。筆者が購入したときの価格は158円(税別)。100g約32円と高コストパフォーマンスです。
ちなみに、北海道ではオンシーズンならこの冷凍かぼちゃよりも安い価格で生鮮のかぼちゃが売られていることも時折あり、何よりも妻がかぼちゃ好きなので生鮮の北海道産かぼちゃを買っています。そんな我が家でも冬にはこの冷凍かぼちゃが必需品なのです。
冷凍かぼちゃの中身。生鮮野菜のかぼちゃの場合、力の弱い人だとカットするのが大変なことも多いので、カット済みであることのメリットが大きいのです
しかも冷凍かぼちゃはひと口大にカット済み。当たり前ですがタネやワタも除去されており、冷凍なのでカビる心配もありません。我が家ではレンジで加熱して、そのままや炒め物、みそ汁やカレーなどに冷凍のまま放り込んで使っています。
ちなみに調理済みの冷凍かぼちゃを食べて「これって冷凍だよね」と分かる人はほとんどいないレベルのクオリティです。
甘塩ぱくておいしいかぼちゃとベーコンのマヨネーズがけ
かぼちゃがさほど好きではない筆者でも冷凍かぼちゃとベーコンのマヨネーズがけは、箸が自然と進みます
そして、最近筆者がハマっているのが、甘塩っぱくて、お酒のおつまみにもぴったり。しかも調理時間は10分以下という冷凍かぼちゃとベーコンのマヨネーズがけです。材料も超シンプル。
必要な材料は冷凍かぼちゃとベーコンのみといってもいいほど。シンプルな材料で作れるのにかなりおいしいのです
・業務スーパーの冷凍「かぼちゃ」:200~250g
・ベーコン:2枚
・サラダ油(オリーブオイルでもおいしい):大さじ2程度
・マヨネーズ:適量
・塩コショウ:適量
耐熱皿に冷凍かぼちゃを並べて、ラップをして、電子レンジでチンします。そのまま食べても結構いけます
加熱している間にベーコンを好きな量、1〜2cm幅に切ります。やや多めの油を引いたフライパンにベーコンを入れて、弱めの中火でベーコンを揚げるように加熱。
ベーコンの味が染み出した油を、レンジで加熱した冷凍かぼちゃに絡めるように軽く炒めます。いいベーコンを使うと、さらにおいしくなります
軽く炒めたかぼちゃとベーコンを皿に盛り付けたら、最後にマヨネーズをかけて完成です。10分以内で完成するはず。
軽く炒めたかぼちゃとベーコンを皿に盛り付けてマヨネーズをれば、かぼちゃとベーコンのマヨネーズがけが完成です
齋藤 千歳
フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。