マッチングサービスなどで需要が高まる「年齢判定機能」を「GMO顔認証eKYC」が開始

2025.1.21

GMOグローバルサインが提供するオンライン本人確認サービス「GMO顔認証eKYC」は、自動で年齢の判別が可能な「年齢判定機能」の提供を開始しました。年齢判定は、特にマッチングサービスなどで重要な課題となっており、健全で安全なサービス利用環境の提供に貢献します。

「GMO顔認証eKYC」が年齢判定機能を提供開始した

拡大するマッチングサービス市場における課題を解決

マッチングサービスは現在、恋愛や婚活に関連するサービスから副業や短期バイトといった人材系サービス、さらには家庭教師、不動産、駐車場などのシェアリングエコノミー領域まで、多岐にわたる分野で拡大しています。このような多様なサービスに共通して重要視されているのが、利用者の本人確認による安全性の確保です。

恋活・婚活サービスを運営するタップルが2021年に実施した調査によると、国内のオンライン恋活・婚活マッチングサービスは高い水準で成長を続けており、それに伴い「未成年者の誤利用防止」が大きな課題となっています。そのためマッチングサービス全体で、不適切な利用を未然に防ぐことで法的リスクやトラブルを回避し、健全な利用環境を提供することが求められています。同時に、未成年者が絡むトラブルの防止はサービスの信頼性向上につながります。

これまでは対面や書面による本人確認「KYC（Know Your Customer）」が行われてきましたが、最近ではデジタル技術などを用いオンラインで完結させる仕組み「eKYC（Electronic Know Your Customer）」が普及し始めています。

GMOグローバルサインが提供する「GMO顔認証eKYC」は、AIを利用して実在する人物かどうかを素早く判定し、結果を事業者に提供するオンライン本人確認サービスです。GMOグローバルサインがこれまで培った電子認証サービスでのノウハウを生かし、高セキュリティなサービスを実現します。

今回「GMO顔認証eKYC」では、未成年者の誤利用防止という課題に対応するため、新たに「年齢判別機能」の提供を開始しました。この機能では、任意の年齢基準を設定し、本人確認書類の内容をもとに自動的にその年齢以上か以下かを判定可能です。例えば、18歳を基準に設定することで、本人確認を行った際に未成年かどうかが瞬時に判別されます。

あらゆる規模のサービスに対応する柔軟なソリューションを提供

マッチングサービス市場の拡大に伴い、企業規模に応じた柔軟な eKYC ソリューションが必要とされています。GMOグローバルサインでは、小規模向けの「スマホde本人確認」と、大規模向けの「 GMO顔認証eKYC 」の2タイプを展開しています。

AIと顔認証を組み合わせた年齢判定は、未成年者の不適切なアクセスを防ぎ、子どもたちを効果的に保護します。自己申告だけでは防げない虚偽登録も、顔画像からの年齢推定とデータベース照合により、より確実な年齢確認が可能になります。

この技術により、保護者は子どもにインターネット環境を安心して提供でき、サービス提供者も法的リスクを軽減できます。マッチングサービスにとって、利用者が互いの情報を信頼できる環境の提供は、企業やサービスの今後の成長に不可欠な要素となるのではないでしょうか。

安蔵靖志

Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定　家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。