不動産管理会社向けDXプラットフォームの「GMO賃貸DX」に『AI返信アシスタント（β版）』を実装

2023.7.10

GMOインターネットグループで不動産賃貸領域におけるDX（デジタルトランスフォーメーション）を支援するGMO ReTechは、不動産賃貸管理会社向けDXプラットフォーム「GMO賃貸DX」に、オーナーや入居者からのメッセージへの回答文面を自動生成する「AI返信アシスタント（β版）」を実装しました。この機能はOpenAIが提供する「ChatGPT API」を活用したもので、GMO賃貸DXの「オーナーアプリ」と「入居者アプリ」の管理会社WEB上で利用できます。

オーナーや入居者から不動産管理会社への問い合わせ対応を迅速化

これまでGMO賃貸DXのチャット機能では、オーナーや入居者からのメッセージに対する回答を不動産管理会社の担当者が一から文章を考えて送信していました。その日々の問い合わせに「迅速に対応したい」「問い合わせに費やす時間を短縮したい」といった要望が、不動産管理会社から多く寄せられたことから「AI返信アシスタント（β版）」を実装したとのことです。

GMO賃貸DXのWebサイト

今回の実装により、不動産管理会社はオーナーや入居者とのコミュニケーションを迅速かつ効率的に行えるようになり、業務効率の向上が見込めるほか、利用者の満足度向上も期待できます。

AI返信アシスタント（β版）の概要は次の通りです。

オーナーや入居者からのチャットに対して、AI返信アシスタント（β版）を使うことで、自動でオーナーや入居者からのメッセージに対しての回答の文面を生成します。AIが生成した文章は、自動で投稿されるのではなく、担当者が加筆・修正を加えて体裁を整えた上で投稿できます。

管理会社WEBのチャット画面

これまでオーナー向け、入居者向けにさまざまな問い合わせに対する回答事例などをテンプレートもしくはFAQ（よくある質問と回答）などの形で整理・保存している不動産管理会社もあったかもしれません。しかしAI返信アシスタント（β版）を使うことで、こういった工夫が不要になります。これまで培ってきたノウハウがなくても返信を行えるようになるため、担当者の教育やナレッジ共有も楽になることでしょう。

「GMO賃貸DX」を既に使っている不動産管理会社の担当者はもちろんのこと、不動産管理業務のDXを推進したい担当者にとってもAIに任せられる部分が増えることで、ヒューマンエラーの抑止や、一人当たりの生産性向上を見込むことができ、大きな力となり得えそうです。

安蔵靖志

Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定　家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。