すぐできる対処法
ここまで「自分が何に困っているか」を知り、それを解決する方法を述べてきました。ただ、ここまでの方法は深く考えるプロセスが必要だったり、人とコミュニケーションを取る回数を重ねたりする必要もあるため、「明日からすべての困りごとにすぐ対処できる」わけではありません。
そこで「シンプルに、すぐできる“何となく不安”への対処法」をまとめてみました。
そこで「シンプルに、すぐできる“何となく不安”への対処法」をまとめてみました。
「なんとなく不安」なら「これだけは避けたいダメな状態」を知っておく
「挨拶をしない」「遅刻が多い」などの基本的なマナー違反以外で、社会人としてNGな行動の筆頭は「納期を守れないこと」だと思います。次いで「納期ギリギリに、目指す方向性と全く違うアウトプットをしてしまう」ことでしょうか。
仕事を受けたら、必ず納期を確認してください。また、現在やっている仕事を含めた優先順位がわからない場合は、それも確認します。
また、「完成していないものをチェックしてもらうのは上司に失礼なのでは」と考える人がいますが、上司としては大きく方針を外れる前に相談に来てくれるほうがありがたいもの。全体の方針を考えたら、細部を詰める前(全体の進捗の2割くらい)の時点で上司に一度確認を取るとよいでしょう。
仕事を受けたら、必ず納期を確認してください。また、現在やっている仕事を含めた優先順位がわからない場合は、それも確認します。
また、「完成していないものをチェックしてもらうのは上司に失礼なのでは」と考える人がいますが、上司としては大きく方針を外れる前に相談に来てくれるほうがありがたいもの。全体の方針を考えたら、細部を詰める前(全体の進捗の2割くらい)の時点で上司に一度確認を取るとよいでしょう。
上司にわからないことを質問するときの注意点
上司に仕事の方針を確認したり、わからないことを質問したりしたいけれど、嫌な顔をされてしまった……。そんな経験を持つ人も少なくないと思います。そんな場合は「社会人の暗黙のルール」を無視した質問の仕方をしているのかもしれません。
まず、質問に行く前に、自分なりに調べたり疑問点を整理します。頭の中がぐちゃぐちゃの状態で上司に話しかけ、そこから質問内容を考え始める人がいますが、それは上司の集中を破り、時間を奪う行為です。「ここまでは自分で調べたけれど、ここから先が分からない」というところまで話を整理したほうが、あなたが仕事に対して前向きに取り組んでいる印象にもなります。
上司に声をかけるときは上司が出かける寸前、外出から帰ってきた直後など、明らかに忙しそうなタイミングは避けて、「今、お時間よろしいでしょうか」と確認してください。仕事を中断されることを嫌うタイプの上司もいます。一見忙しそうでも余裕があれば仕事の手を止めて答えてくれますし、本当に忙しければあとで時間を作ってくれるはずです。
教えてもらっているときはメモを取り、しっかりお礼を言いましょう。上司が部下の質問に答えるのは当然のことなのですが、それでもなお「この人は聞く気がある」「しっかりした人だ」と思ってもらえれば、次に質問するときのハードルも下がるはずです。
まず、質問に行く前に、自分なりに調べたり疑問点を整理します。頭の中がぐちゃぐちゃの状態で上司に話しかけ、そこから質問内容を考え始める人がいますが、それは上司の集中を破り、時間を奪う行為です。「ここまでは自分で調べたけれど、ここから先が分からない」というところまで話を整理したほうが、あなたが仕事に対して前向きに取り組んでいる印象にもなります。
上司に声をかけるときは上司が出かける寸前、外出から帰ってきた直後など、明らかに忙しそうなタイミングは避けて、「今、お時間よろしいでしょうか」と確認してください。仕事を中断されることを嫌うタイプの上司もいます。一見忙しそうでも余裕があれば仕事の手を止めて答えてくれますし、本当に忙しければあとで時間を作ってくれるはずです。
教えてもらっているときはメモを取り、しっかりお礼を言いましょう。上司が部下の質問に答えるのは当然のことなのですが、それでもなお「この人は聞く気がある」「しっかりした人だ」と思ってもらえれば、次に質問するときのハードルも下がるはずです。
いつも慌ててしまう……「慌てなくなる方法」は?
ずばり、想像力を持ちましょう。想定外のことは、いつ起こっても不思議ではありません。「最悪の事態とはなにか」を想定し、それを避けるように動いてみましょう。
また、慌てる原因が想定外の事態に対してではなく、時間が足りないせいであれば「自分がこの仕事をするには、どれくらいの時間がかかるのか」を把握することが大事です。見積を作るなら何分かかる、日報を書くなら何分、といった具合に、自分の作業時間を計ってみましょう。そのうえで、「自分の気分が乗らない」「疲れて効率が落ちる時間帯」が絶対にあるという前提で、仕事の納期から逆算してスケジュールを組むのがおススメです。
また、慌てる原因が想定外の事態に対してではなく、時間が足りないせいであれば「自分がこの仕事をするには、どれくらいの時間がかかるのか」を把握することが大事です。見積を作るなら何分かかる、日報を書くなら何分、といった具合に、自分の作業時間を計ってみましょう。そのうえで、「自分の気分が乗らない」「疲れて効率が落ちる時間帯」が絶対にあるという前提で、仕事の納期から逆算してスケジュールを組むのがおススメです。
「自分だけヒマ」の対処方法
これには「単に仕事が早い」パターンと、「やるべきことが見えていない」パターンがあります。
上司としても、はじめからこなせそうにない量の仕事を与えたりはしません。仕事が終わったタイミングで都度報告をしていれば、上司側が「もう少しウエイトを上げてもよさそうだ」と判断できます。
一方、「命じられた仕事はしたつもりだが、これでいいのか不安」「1つの仕事が終わったら何をしていいかわからない」というのは、「やるべきことが見えていない」パターンだと思われます。
そんな時は、会社や部門の規定、仕事上のマニュアルがないか確認し、それらを読んでおきましょう。上司側は「マニュアルに書いてあることだから」と説明を省いたり、部下が仕事の進め方を知っている前提で話していたりすることも多いです。あらかじめその内容が頭に入っていれば、上司の話や仕事の指示が分かりやすくなります。社内の前提となっている知識を確認することで仕事の方針が分かり、「次に何をすればいいのか」と悩むことは少なくなるでしょう。
上司としても、はじめからこなせそうにない量の仕事を与えたりはしません。仕事が終わったタイミングで都度報告をしていれば、上司側が「もう少しウエイトを上げてもよさそうだ」と判断できます。
一方、「命じられた仕事はしたつもりだが、これでいいのか不安」「1つの仕事が終わったら何をしていいかわからない」というのは、「やるべきことが見えていない」パターンだと思われます。
そんな時は、会社や部門の規定、仕事上のマニュアルがないか確認し、それらを読んでおきましょう。上司側は「マニュアルに書いてあることだから」と説明を省いたり、部下が仕事の進め方を知っている前提で話していたりすることも多いです。あらかじめその内容が頭に入っていれば、上司の話や仕事の指示が分かりやすくなります。社内の前提となっている知識を確認することで仕事の方針が分かり、「次に何をすればいいのか」と悩むことは少なくなるでしょう。
「わからない」は悪いことではない
自分は何に困っているのか、また困っているなら何をすればいいのか……。それが「わからない」ことは決して悪いことではありません。自分の感じている居心地の悪さや、不安はどこから来るのか、原因を切り分けていけば必ず解決します。その過程で頭の中が整理され、自分は何をすればいいのか、またどんな風に仕事をしていきたいのかも、だんだんと分かっていきますよ。
中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019