完全予約制、忍者と侍のプライベートレッスン
旅先でおいしいものを食べたり、お買い物を楽しんだり、観光名所を回ったり——旅の醍醐味はいろいろありますが、なかでも一番リッチなものは「体験(アクティビティ)」だと私は思います。その土地ならではの特別なアクティビティを、自分の五感を使って味わう。もちろん、お買い物も食事も旅の大切な体験ではあるのですが、特別なレッスンやレクチャーを旅先で受けると、一生忘れないんですよね。
そんな上質かつ非日常的なアクティビティを、日本国内にいながらにして味わえる場があります。東京の浅草の「武蔵一族 忍士 本陣道場(以下、武蔵道場)」は、忍者や侍の歴史や技、そして哲学について、“由緒正しい本物の忍士(しのびさむらい)”から学べる教室です。
忍士とは、忍術を研究し、郎党にそれを教え、忍びの者として活動をさせていた地侍(じざむらい)のことだそう。
武蔵道場がどのくらい由緒正しいかというと、道場の主催・柴田朱雀氏のご先祖は1582年から徳川幕府に奉公していた記録があるそうで、ご先祖が服部半蔵からの指示で、あの家康の伊賀越えを担当したのだとか。現在は「NPO法人 武蔵忍士団」として活動中。めちゃくちゃ本格的です!
そんな260年以上の歴史を誇る由緒正しい侍と忍者の道場は、外国人観光客だけでなく日本人にも人気で、しかも“ビジネス研修”として利用する方もいらっしゃるのだとか。
お値段は、対面でのレッスンは60分のコースで1万3200円(税込)から。希望に応じてオンラインでの講習も受けられるそうです。
2025年に生きる忍者・侍の知恵とは何なのでしょうか。直接学んでみたい! それから手裏剣も投げてみたい! ということで、実際に行ってみました。
そんな上質かつ非日常的なアクティビティを、日本国内にいながらにして味わえる場があります。東京の浅草の「武蔵一族 忍士 本陣道場(以下、武蔵道場)」は、忍者や侍の歴史や技、そして哲学について、“由緒正しい本物の忍士(しのびさむらい)”から学べる教室です。
忍士とは、忍術を研究し、郎党にそれを教え、忍びの者として活動をさせていた地侍(じざむらい)のことだそう。
武蔵道場がどのくらい由緒正しいかというと、道場の主催・柴田朱雀氏のご先祖は1582年から徳川幕府に奉公していた記録があるそうで、ご先祖が服部半蔵からの指示で、あの家康の伊賀越えを担当したのだとか。現在は「NPO法人 武蔵忍士団」として活動中。めちゃくちゃ本格的です!
そんな260年以上の歴史を誇る由緒正しい侍と忍者の道場は、外国人観光客だけでなく日本人にも人気で、しかも“ビジネス研修”として利用する方もいらっしゃるのだとか。
お値段は、対面でのレッスンは60分のコースで1万3200円(税込)から。希望に応じてオンラインでの講習も受けられるそうです。
2025年に生きる忍者・侍の知恵とは何なのでしょうか。直接学んでみたい! それから手裏剣も投げてみたい! ということで、実際に行ってみました。
“忍者道場”は浅草の「かっぱ橋道具街」にある
武蔵道場は浅草のかっぱ橋道具街沿いにあります。最寄り駅は東京メトロ銀座線・田原町駅または浅草駅、そしてつくばエクスプレスの浅草駅。今回は田原町から向かいました。

調理器具の専門店街である合羽橋の目印は、ニイミのコックさん
かっぱ橋道具街には、飲食店向けの調理鍋や食器、個人でも使えるキッチンツール、それから食品サンプルなどを扱うお店が軒を連ねています。包丁やお鍋を眺めながら歩くこと約5分、武蔵道場に到着。

かっぱ橋道具街は外国人観光客にも人気の場所なので、英語の看板もたくさん並んでいます。武蔵道場はこちらのビルの3F

武蔵道場のビルの目印は、通りの向かいにいる巨大カブトムシ。こちらはカブトムシ屋さんではなく、食品サンプルのお店

武蔵道場では手裏剣の自主練もできるらしい
浅草には忍者や侍の体験施設やミュージアムがたくさんあるものの、実は外国人向け専用の施設も多く、日本語を話すスタッフがいないこともあるのだそう。そんななかで武蔵道場は“忍者の子孫”が運営し、日本語と英語の両方に対応しています。
あの大ヒットドラマのおかげで侍が人気
約束の時間にピンポーンと呼び鈴を鳴らすと、講師の男性が出迎えてくれました。なお、忍者の本当の名前は広められるべきものではないということなので、本稿では「忍者先生」とお呼びします。

入るなり、本物の手裏剣や“かぎ縄”がビッシリ! 棒手裏剣もありますね
武蔵道場の歴史や由緒を学んだあとは、道場の奥に通され、いよいよレッスン開始。

刀剣と鎧が美しい
まずは「呼吸」を学びます。
忍者先生いわく、人間が自分の心に直接介入する唯一の方法は呼吸なのだそうです。緊張をほぐして心を落ち着けることも、逆に一気に戦闘モードに入ることも、どちらも呼吸でコントロールできます。一般的なマインドフルネス瞑想(めいそう)でも呼吸を大切にしていますよね。あのイメージとよく似ています。
今回の私は「忍者だ、忍者だ」と軽い興奮状態だったので、心を落ち着ける呼吸を習いました。これは今でも毎日続けています。おかげで、ちょっとやそっとのことで心が乱れなくなったような気がします。世の中のほとんどの問題は自分の中ではなくて外にあって、自分が慌てようが何も変わらないならば、とりあえず落ち着いて対処すればいいか〜……という思考が身につきました。これは仕事でも役に立ちそうです。ですからビジネス研修にも効きそう。
そして忍者先生による刀剣を使った演舞を見学。
忍者先生いわく、人間が自分の心に直接介入する唯一の方法は呼吸なのだそうです。緊張をほぐして心を落ち着けることも、逆に一気に戦闘モードに入ることも、どちらも呼吸でコントロールできます。一般的なマインドフルネス瞑想(めいそう)でも呼吸を大切にしていますよね。あのイメージとよく似ています。
今回の私は「忍者だ、忍者だ」と軽い興奮状態だったので、心を落ち着ける呼吸を習いました。これは今でも毎日続けています。おかげで、ちょっとやそっとのことで心が乱れなくなったような気がします。世の中のほとんどの問題は自分の中ではなくて外にあって、自分が慌てようが何も変わらないならば、とりあえず落ち着いて対処すればいいか〜……という思考が身につきました。これは仕事でも役に立ちそうです。ですからビジネス研修にも効きそう。
そして忍者先生による刀剣を使った演舞を見学。

シャキン!

所作がきれいですね

位の高い戦国武将が使っていたような長い刀のレクチャーも面白かった! お殿様は、自分では抜刀しません

長いですね
忍者の衣装に着替えて、私も刀を持たせてもらいました。

重たい刀なのに、体の重心をうまく移動させると振り回せるのでビックリ。そして忍者の服の色は「真っ黒」ではなく「濃紺」で、素材は綿か麻のボロボロの生地が推奨。暗闇に溶け込みます。化繊は目立っちゃうそうなので、隠密行動の際は着用を控えましょう
ところで、武蔵道場を訪れる海外からのお客さんに人気なのは、今は忍者よりも侍なのだそう。というのも、真田広之とアンナ・サワイ、そして浅野忠信がゴールデングローブ賞に輝き、エミー賞も数多く獲得した大ヒット歴史ドラマ「SHOGUN」の影響で、日本で本物の侍を体験したい人が急増しているからです。そういえばSHOGUNには、わかりやすい「ニンジャ」が出てきません。
そして武蔵道場で学ぶ本物の忍者のスタイルも、私が今までイメージしていた忍者とは少し違っていました。
そして武蔵道場で学ぶ本物の忍者のスタイルも、私が今までイメージしていた忍者とは少し違っていました。

花森 リド
ライター・コラムニスト
主にゲーム、マンガ、書籍、映画、ガジェットに関する記事をよく書く。講談社「今日のおすすめ」、日経BP「日経トレンディネット」「日経クロステック(xTECH)」、「Engadget 日本版」、「映画秘宝」などで執筆。
X:@LidoHanamori