5月病は5月中に抜け出そう！！季節特有の不調を乗り切るには

2024.5.29

ゴールデンウィークが終わった頃、「なんとなく会社に行きたくない」「なんとなく体調が優れない」といった症状が出てくることがあります。いわゆる「5月病」です。

5月病は正式な病名ではありませんが、「なんとなくだるい」「気分が沈み、やる気が出ない」といった心身の不調には覚えがある人もいるのでは？

就職や人事異動など、身の回りに変化があった人が新しい環境にうまく適応できないことも多いこの時期。「5月病は気の持ちよう」だけでは片付けられません。

また、人が感じる「ストレス」は心理的なものだけとは限らず、「暑さ・寒さ」「空腹」「騒音」といった物理的な不快感も含まれます。年度初めの忙しさや環境の変化に、この時期特有の寒暖差の激しさなどが加わり、自分では気づいていないうちに心身に負荷がかかっている人も多いのです。

取り除けるストレスは取り除き、乱れた自律神経を整えることは、5月病を乗り越えるためのポイントになります。具体的な方法を見ていきましょう。

生活リズムを取り戻す

人が受けたストレスは、睡眠や食事といった日々の生活のリズムの乱れとして現れますが、逆に生活リズムを整えることで、心身が落ち着いてくることも。

理想的な睡眠時間は1日7〜8時間程度といわれています。この時間を確保しつつ、毎日同じ時間に起きる習慣をつけるのがオススメです。

例えば7時に起きると決めたら、休みの日も寝坊はせず、7時に起きることを心がけます。前の日寝るのが遅かった場合も起きる時間は変えず、次の夜に早く寝るようにします。寝る前の飲酒やカフェインの摂取も控えましょう。可能であれば、寝る数時間前からスマートフォンの利用を控えてみるのもいいと思います。

試してみれば、数日で睡眠リズムが整ってくるのを感じられるはずです。スマートウォッチなどを活用すると、睡眠の質が、起きているときの行動にダイレクトに左右されていることがわかり、より楽しく睡眠管理ができるでしょう。

さらに朝起きたら窓を開け、朝日を浴びます。

起床後に太陽の光を浴びると、体内で眠気を誘発するメラトニンの分泌が減り、その14〜16時間後に再び眠くなるような仕組みになっています。天気が悪い日は、起きたらすぐ部屋の電気をつけることでも同じ効果が得られます。

また、この時期は起床後、窓を開けて確認したその日の天気に合わせて服を決めるのもオススメです。

もちろん、前日に予定に合わせて組んでおいたコーディネートの服を着ることは、朝の支度にゆとりが生まれるメリットがあります。しかし暑さや寒さ、雨など、自分にとって不快な環境もストレス要因となるのです。物理的なストレスは、服装やネッククーラー、雨具などによって環境を整えることで解消できます。

その日の気分と気候にあった快適な服を選ぶ余裕も、大切にしたいものです。

愚痴や悩みは親しい人とだけ話す

「グチを言ったり、悩みを話してもなんの解決にもならない」と思っていませんか？しかし、適度なグチは、直接の解決にはつながらなくても、思考の整理や嫌な気分の発散にはなります。

5月病かな？と思ったときは、親しい人と会う時間を多く取り、おしゃべりによるリフレッシュを図るとよいでしょう。

「仕事のことで悩んでいるなら上司に相談したほうがいいのでは」「友達をグチのはけ口にするのは申し訳ない」と感じる人もいるかもしれません。でも「きっちりしていない自分も見せられる相手」を選んで話すことが、この場合は大事です。

「上司に仕事の悩みを話すつもりが、無理しないと達成できないような目標を掲げるハメになり、かえってプレッシャーを感じるようになった」とか「親に人間関係のグチを言ったら、むしろ自分の生活のルーズな点を指摘されて余計にイライラした」といった経験はありませんか？

ストレスをためないコツは、「きっちりしすぎないこと」「到底達成できないような無理なチャレンジをしないこと」です。見栄をはらなくてもよいのです。「あなたはどうしたいの？」と穏やかに聞いてくれる人と話をすることが大切なのです。

仕事や人間関係の悩みのすべてを友人がわかってくれることはないにしても、話すことでリラックスして、ストレス解消できることは大きなメリットです。「ちょっとだけグチを聞いてほしい」と前置きしたうえで、短時間で切り上げる、友達のグチも聞く時間を持つなど、互いが楽しく話せる気配りをしつつ、リフレッシュを心がけてみては？

美容院や整体もオススメ。時には思い切って休むことも大事！