以前「耳をふさがないヘッドホン」としてnwm ONEを紹介しましたが、急に暖かくなった近頃は、蒸れずに快適に使える「耳スピーカー(耳スピ)」の良さをさらに実感しています。
そんな中、同じ技術を搭載したイヤホンの新作として「nwm GO」が発売されたとのこと。メーカーであるNTTソノリティ 製品事業部の清野さんと小出さんに新作を見せていただき、編集部のユーザー数名とともに話を聞かせてもらいました。
そんな中、同じ技術を搭載したイヤホンの新作として「nwm GO」が発売されたとのこと。メーカーであるNTTソノリティ 製品事業部の清野さんと小出さんに新作を見せていただき、編集部のユーザー数名とともに話を聞かせてもらいました。
「耳スピ」ってなに?NTTの技術がかなえる、音漏れしない”パーソナルな”スピーカー
NTTソノリティが「耳スピ」シリーズとして展開する「nwm」ブランド。「耳スピ」とはNTTの技術を搭載したオンイヤースピーカーを指す言葉です。
ヘッドホン型の「nwm ONE」を例に説明します。
ヘッドホン型の「nwm ONE」を例に説明します。

ヘッドホン型の「nwm ONE」
通常のヘッドホンは耳に当たる部分がドライバーを格納したハウジングになっていますが、「nwm ONE」はこの部分がスケルトン状になり、中央にむき出しのスピーカーが配置されています。一見ヘッドホンのようですが、耳元は密閉されず、スピーカーも耳に触れません。これが「耳スピ」の大きな特徴。
暑い季節でも耳周りが蒸れず、本体重量も軽いため、長時間装着していてもストレスフリーなのが大きなポイントです。さらに定位感があり、低音・高音ともにしっかりと聴かせるダイナミックな音作りも魅力です。
開放的な装着感で、外の音を取り込みながら豊かなサウンドを聴かせてくれる、ありそうでなかった「耳スピーカー」というスタイル。しかしnwmは「耳元で音を鳴らす」だけのものではありません。「音楽を聴きながら、仲間との会話も楽しむ」。一見さりげない、こんな快適な体験を実現しているのは、nwmに搭載された、NTTならではの2つの技術です。
1つは、音を閉じ込め、音漏れを抑える「Personalized Sound Zone(パーソナライズドサウンドゾーン:PSZ)」。
暑い季節でも耳周りが蒸れず、本体重量も軽いため、長時間装着していてもストレスフリーなのが大きなポイントです。さらに定位感があり、低音・高音ともにしっかりと聴かせるダイナミックな音作りも魅力です。
開放的な装着感で、外の音を取り込みながら豊かなサウンドを聴かせてくれる、ありそうでなかった「耳スピーカー」というスタイル。しかしnwmは「耳元で音を鳴らす」だけのものではありません。「音楽を聴きながら、仲間との会話も楽しむ」。一見さりげない、こんな快適な体験を実現しているのは、nwmに搭載された、NTTならではの2つの技術です。
1つは、音を閉じ込め、音漏れを抑える「Personalized Sound Zone(パーソナライズドサウンドゾーン:PSZ)」。

オープンなのに音漏れが気にならない独自技術「PSZ」
耳をふさがなくても、周囲への音漏れを防いでくれる技術です。
「NTTは電話の会社なので、音響に関する技術にはさまざまなものがあります。その中で『空間に音を閉じ込めることはできないか?』という構想から生まれたのが、このPSZです」(清野さん)
PSZは、「ある音波(正相)に対し、180度位相を反転させた波形を重ねると音が消える」原理を応用したもの。独自のハードウェア設定で、耳元の一定のエリアに音がとどまるので、耳を覆ったり、ふさがなくても周囲に音が漏れないのです。
「最初は、たとえば飛行機で席に着いている人にだけ『Beef or chicken?』の呼びかけが聞こえるような、『公共空間なのに自分にだけ聞こえて、他の人には聞こえない』ようなスピーカーができないかと、2020年にこの技術ができました。すると、アイデアに当時のNTTの社長が関心を示し、一般にも広く販売できないかとnwmブランドが生まれることになったのです」(清野さん)
もう1つの技術は、nwmを用いた通話の際に必要な音だけをクリアに取り出す「Magic Focus Voice」です。
「周囲の音を拾わず、カフェのようなざわついた空間でも、通話相手にそれを感じさせないクリアな音声を届けることができます」(小出さん)
これは、2つのマイクに音が到達する時間差から音響空間を認識し、話者を特定する「ビームフォーミング」と、雑音を除去して音声だけを抽出する「スペクトルフィルター」という技術を組み合わせたもの。周囲の音をカットし、自分の声だけを通話相手に届けてくれるものです。
「外を移動するとき、たとえば通勤のときは高速道路の横を通るのですが、そんな時の通話でも、相手には外にいることを気づかれません。うるさい場所だからと声を張らなくても、相手にきちんと声を聞き取ってもらえます」(小出さん)
「NTTは電話の会社なので、音響に関する技術にはさまざまなものがあります。その中で『空間に音を閉じ込めることはできないか?』という構想から生まれたのが、このPSZです」(清野さん)
PSZは、「ある音波(正相)に対し、180度位相を反転させた波形を重ねると音が消える」原理を応用したもの。独自のハードウェア設定で、耳元の一定のエリアに音がとどまるので、耳を覆ったり、ふさがなくても周囲に音が漏れないのです。
「最初は、たとえば飛行機で席に着いている人にだけ『Beef or chicken?』の呼びかけが聞こえるような、『公共空間なのに自分にだけ聞こえて、他の人には聞こえない』ようなスピーカーができないかと、2020年にこの技術ができました。すると、アイデアに当時のNTTの社長が関心を示し、一般にも広く販売できないかとnwmブランドが生まれることになったのです」(清野さん)
もう1つの技術は、nwmを用いた通話の際に必要な音だけをクリアに取り出す「Magic Focus Voice」です。
「周囲の音を拾わず、カフェのようなざわついた空間でも、通話相手にそれを感じさせないクリアな音声を届けることができます」(小出さん)
これは、2つのマイクに音が到達する時間差から音響空間を認識し、話者を特定する「ビームフォーミング」と、雑音を除去して音声だけを抽出する「スペクトルフィルター」という技術を組み合わせたもの。周囲の音をカットし、自分の声だけを通話相手に届けてくれるものです。
「外を移動するとき、たとえば通勤のときは高速道路の横を通るのですが、そんな時の通話でも、相手には外にいることを気づかれません。うるさい場所だからと声を張らなくても、相手にきちんと声を聞き取ってもらえます」(小出さん)

中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019