マネーの使い道はキャラクターの追加やパワーアップ!
最初のうち、キャラクターは「アントニオ」しか選択できません。キャラクター選択画面では他にもシルエットで「イメルダ」、「パスカリーナ」、「ジェンナーロ」の3人が表示されますが、彼らはゲーム内で稼いだマネーを支払うことで利用可能となります。
さらに、ゲームの実績解除や隠し条件を解放することでシルエットが追加されるキャラクターもいます。最初のうちはこうしたキャラクターの追加が主なマネーの使い道になるでしょう。
キャラクター選択画面。最初はムチを使う「アントニオ」しか使えないが、マネーを支払うことで3人のキャラクターも利用可能になる
一方で本作のパワーアップにかかる費用は一時的なもの。つまり購入というよりはレンタルのような感覚で、パワーアップを使う間のみ、マネーを預けておくような仕組みとなっています。
メニューの中央にある「パワーアップ」ボタンを押せば「パワーアップ選択」画面が開き、所有マネーに応じてさまざまな強化が選択できる。ここで支払ったマネーは「パワーアップ返却」を押すことでリセットされ、すべてのマネーが手元に戻る。キャラクターをアンロックする時などにマネーが足りない場合はリセットして全額返金できるほか、目的や場面に応じてパワーアップを変更できるのも本作における戦略の1つといえる
実績解除で追加される「ポルタ ラドンナ」は永続的に攻撃エリアが30%増加する特性を持っている。一時的なクールダウンボーナスから始まるのは、初期装備がランダムに敵を攻撃する「雷の指輪」であり、ゲーム開始直後は身近な敵が倒せずに苦戦する場合があるからではと推測する
レベルアップで武器やアクセサリをゲット!
レベルが上がると全19種類の武器、または16種類のアクセサリのうち、ランダムに3つ、運がよければ最大4つが提示され、その中から1つを選んで手に入れます。武器、アクセサリともに最大6種類まで同時に利用が可能で、こうして装備した武器とアクセサリを駆使して30分間戦います。
ただし、ゲームプレイ中に装備した武器やアクセサリは絶対に外せません。そのため、本来装備したかった武器やアクセサリが出ずに妥協する局面は多々ありますし、求めていた武器が全く出ることなく終わってしまう場合すらあります。運の要素がかなり大きいのです。
レベルアップ時には3つ、運が良ければ最大で4つの武器、またはアクセサリが提示され、どれか好きな物1つを選択できる。本作において悩ましいポイントはどれか1つを必ず選択しなければならない点と、選択してしまうとゲーム中は外せない点
例えば「アントニオ」は「ムチ」を装備していますが、ムチはキャラクターの少し上に発生し、前方の敵を攻撃するという挙動です。攻撃した後はしばらくクールタイムがあるため、発生するタイミングを覚えて、発生しそうなところで敵の少し下に移動して攻撃することで、より効率よく敵にダメージを与えられます。
ムチの挙動はキャラクターの少し上の位置を前後に攻撃する。この時、白い線がしなやかにムチのような軌道を描いて敵を攻撃する。ムチらしさが伝わる見せ方だ
クセサリは武器の強化以外にもキャラクターの能力を強化するものもある。「ティラギス」の見た目はどう見てもあの有名なイタリアンのスイーツだが、疲れた時は甘いお菓子を食べればOKってことだな!
条件をすべてそろえた状態で宝箱を開けると、新たな進化武器が手に入ります。条件を満たしているのに進化武器が出てこない場合も多々ありますが、この辺りは他の武器やアクセサリの入手状況が関連しているように感じます。例えば、進化させたい武器のみレベルが最大で他の武器のレベルが1だと、宝箱からはレベル1の武器が出現しやすいといった具合です。
進化武器はどれも非常に強力。例えばキャラクターの周囲を一定間隔で回転して触れた敵を撃破する「聖書」という武器は、アクセサリの「スペルバインダー」を持っていれば「不浄の典礼」と呼ばれる進化を遂げ、常時回転するようになり、回転速度も向上し、さらにダメージも上がります。
本作における武器の組み合わせを「ビルド」と呼びます。進化の組み合わせやプレーヤー自身の好み、または目的や用途、マップなどに合わせて、いかに最適なビルドを組むのかが本作の魅力の1つといえるでしょう。
聖書をレベル最大まで上げた状態。キャラクター周辺を青色の聖書が高速で回転して近づく者をみな傷つけるが、クールタイムには引っ込んでしまう
アクセサリにスペルバインダーがあったため、聖書が不浄の典礼へと大進化! クールタイムがなくなり常時周辺を転回するようになり、ダメージも上がって強力な武器となった
池 紀彦
ゲーム&ガジェットライター
自ら触れて得た体感を形にする兼業ライター。ソフトウェア事業のディレクションと検証を行なう傍ら、パソコン雑誌編集部やAV機器メディア編集部を経て得た経験を活かし、パソコン、ガジェット、ゲーム、おもちゃなどのレビューを日夜各所で執筆。ThinkPadと程よい懐古物を好み、懐かしのゲームやパソコン、アニメ、漫画などをこよなく愛します。「やってみた」には定評あり。