PCで買ったSteamライブラリが楽しめる!互換性チェックがなくてもあきらめないで
Steam DeckではSteamで公開されているゲームを遊ぶことが可能ですが、全てのゲームが動作するわけではありません。どのゲームが動作するか、互換性についての情報はSteamアプリのライブラリやストア情報から確認が可能です。ストアページの詳細を見ていると「STEAM DECK互換性」という項目があります。一目で分かるシンプルな表示なので、まずはここをチェックしてみましょう。
Steamのストアページ中盤くらいにある「STEAM DECK互換性」の情報は「確認済み」などシンプルな情報が提示されており、一目で互換性が確認できる。また詳細も確認できるので、「確認済み」以外の内容になっている場合もチェックしてみるといいだろう
また、以前の記事『Steam運営のValveが手掛けるポータブル型PC「Steam Deck」はゲーム業界にパラダイムシフトを引き起こすか』でも紹介した「ProtonDB」のWebサイトを使うのも便利。ProtonDBでは、Steamアカウントを連携させることで、さらに細かい確認が可能です。ProtonDBではSteam Deckに特化した「Deck Verified」というフィルター項目もあるため、手持ちのゲームが遊べるかどうか、スムーズに確認できます。
ProtonDBのサイトでは自身のライブラリと連携することで、手持ちゲームの互換性が簡単にチェックできる
ちなみにProtonDBのラベルが「NATIVE」のゲームはもともとLinuxでも動作するので、Steam Deck上での動作も全く問題がありません。また、「PLATINUM」や「GOLD」などのラベルのゲームは、Windows用のゲームをLinux上で動作させるための互換レイヤー「Proton」を使用しています。
もし遊ぼうと思っていたゲームにこれらのラベルが付いていない状態だったとしてもあきらめないで! 実際にプレイしてみると実は動作するのにまだ、Steam運営のValveの互換性テストが終わっていないだけのケースもあります。互換性確認はValveが手動で行っているそうなので、古いタイトルなどではテストが遅れているケースもあるようです。
また、ラベル「BORKED」のように本当に動作しない場合であっても、Protonのバージョンを変更することで動作する場合もあります。最新のProtonを使うと動作するなど、この辺りは日々、情報が更新されたり、Protonのバージョンがアップデートされていくので、いつの間にか動くようになっていたというゲームもたくさんあります。
ただ、オンライン対戦ゲームで「BORKED」ラベルが付いている場合は、互換レイヤーのProtonが不正行為のアプリと誤認識されることが原因で起動できないケースが多いため、解決には時間がかかるかもしれません。
もし遊ぼうと思っていたゲームにこれらのラベルが付いていない状態だったとしてもあきらめないで! 実際にプレイしてみると実は動作するのにまだ、Steam運営のValveの互換性テストが終わっていないだけのケースもあります。互換性確認はValveが手動で行っているそうなので、古いタイトルなどではテストが遅れているケースもあるようです。
また、ラベル「BORKED」のように本当に動作しない場合であっても、Protonのバージョンを変更することで動作する場合もあります。最新のProtonを使うと動作するなど、この辺りは日々、情報が更新されたり、Protonのバージョンがアップデートされていくので、いつの間にか動くようになっていたというゲームもたくさんあります。
ただ、オンライン対戦ゲームで「BORKED」ラベルが付いている場合は、互換レイヤーのProtonが不正行為のアプリと誤認識されることが原因で起動できないケースが多いため、解決には時間がかかるかもしれません。
動作しないタイトルがあったら、ゲームタイトルのプロパティにある「互換性」オプションから他のバージョンのProtonを選択するというのも1つの手です。また、検索すると動作しないタイトルを動かすために必要な互換レイヤーの情報が出てくる場合もあるので、それを導入するとよいでしょう
肝心のゲームのパフォーマンスについては正直に言って“ピンキリ”です。具体的な数値を出すと、FPSタイトルの「Apex Legends」では、映像品質をデフォルトのまま、垂直同期をオフにして遊んだ際の平均フレームレートは大体50前後、映像品質を全て最低ラインまで下げると大体100前後となっていました。「Apex Legends」において100前後という数値は決して高くはありませんが、“対戦ガチ勢”でもない限り、実際のプレイでは十分にゲームを遊べる実用的なスコアといえるでしょう。
Steam Deckの特徴の1つは搭載ディスプレイの解像度が1280×800ドットと低解像度なことです。そのためゲーミングPCなどで遊ぶならある程度高額なGPUを搭載していないとプレイできないレベルの高品質な3D映像を使ったゲーム、いわゆるトリプルAタイトルであっても、Steam Deckなら解像度が低い上、設定などで極力映像品質を下げることによって、かなりサクサクと遊べるようになります。
Steam Deckの特徴の1つは搭載ディスプレイの解像度が1280×800ドットと低解像度なことです。そのためゲーミングPCなどで遊ぶならある程度高額なGPUを搭載していないとプレイできないレベルの高品質な3D映像を使ったゲーム、いわゆるトリプルAタイトルであっても、Steam Deckなら解像度が低い上、設定などで極力映像品質を下げることによって、かなりサクサクと遊べるようになります。
メジャーFPSタイトルの「Apex Legends」を画質最低設定でプレイした様子。フレームレートもかなり高く、快適に遊べた
こうした数値には出ない、実際のゲームプレイの感触については、個人的には遊んでいて気になったことはほとんどありません。ただ、美麗なグラフィックスが売りの「ELDEN RING」については、Steam Deckで起動すると、映像品質を下げても重く感じる場面がたまにありました。筆者が普段よく遊んでいるのが「Vampire Survivors」や「Donut Dodo」「Dead Cells」といった比較的軽めのインディーズタイトルだったりするのも関係あるのかもしれません。
最近遊んでいるゲームの1つが、メトロイドヴァニラのローグライクゲーム「DEAD CELLS」。キャラクターの動作が気持ちいいアクションで、フレームレートも良好、操作も軽快です
池 紀彦
ゲーム&ガジェットライター
自ら触れて得た体感を形にする兼業ライター。ソフトウェア事業のディレクションと検証を行なう傍ら、パソコン雑誌編集部やAV機器メディア編集部を経て得た経験を活かし、パソコン、ガジェット、ゲーム、おもちゃなどのレビューを日夜各所で執筆。ThinkPadと程よい懐古物を好み、懐かしのゲームやパソコン、アニメ、漫画などをこよなく愛します。「やってみた」には定評あり。