2022年12月17日、待ちに待ったポータブル型ゲーミングPC「Steam Deck」の日本国内出荷が始まりました。事前に予約していた筆者は、発売日当日に入手。じっくり触れて遊んでみました。
簡単におさらいしておきますと、Steam Deckは7型液晶ディスプレイを搭載するポータブル型ゲーミングPCです。PCといってもキーボードは装備せず、代わりにディスプレイの両端と天面、背面にゲームコントローラーが組み込まれています。ゲームを遊ぶことに特化したモバイルPCといえます。
本体に解像度1280×800ドットの7型ディスプレイを搭載。メモリは16GBで、CPUやGPUなどのスペックは、2022年に発売された多くのポータブル型ゲーミングPCと比べても高性能といえます。3~4年前に発売されたトリプルAタイトルを遊んだり、2D視点の比較的ライトなゲームを遊んだりするなら、全く問題ないパフォーマンスを発揮します。
本体価格は内蔵ストレージの種別と容量によって3種類あり、SSDで最も大容量の512GBモデルが9万9800円、SSDで256GBモデルは7万9800円、最安64GBのeMMCモデルは5万9800円。本体価格が最上位モデルでも10万円未満というのは衝撃的なコスパです。特に64GBモデルは6万円未満でゲームが動作するポータブル型ゲーミングPCが買えるという非常にリーズナブルな設定と言えます。
Steam DeckにはWindowsは入っていないため、OSについては若干注意が必要です。ただ、Windowsの代わりにゲームプラットフォーム「Steam」のゲームを快適に遊ぶことに特化した「SteamOS 3.0」を搭載。LinuxベースのOSとはいえ、コントローラー操作のみでゲームの起動や各種設定が快適に扱える作りで、通常は特段意識することなく、ゲーム機のように操作が行えます。
簡単におさらいしておきますと、Steam Deckは7型液晶ディスプレイを搭載するポータブル型ゲーミングPCです。PCといってもキーボードは装備せず、代わりにディスプレイの両端と天面、背面にゲームコントローラーが組み込まれています。ゲームを遊ぶことに特化したモバイルPCといえます。
本体に解像度1280×800ドットの7型ディスプレイを搭載。メモリは16GBで、CPUやGPUなどのスペックは、2022年に発売された多くのポータブル型ゲーミングPCと比べても高性能といえます。3~4年前に発売されたトリプルAタイトルを遊んだり、2D視点の比較的ライトなゲームを遊んだりするなら、全く問題ないパフォーマンスを発揮します。
本体価格は内蔵ストレージの種別と容量によって3種類あり、SSDで最も大容量の512GBモデルが9万9800円、SSDで256GBモデルは7万9800円、最安64GBのeMMCモデルは5万9800円。本体価格が最上位モデルでも10万円未満というのは衝撃的なコスパです。特に64GBモデルは6万円未満でゲームが動作するポータブル型ゲーミングPCが買えるという非常にリーズナブルな設定と言えます。
Steam DeckにはWindowsは入っていないため、OSについては若干注意が必要です。ただ、Windowsの代わりにゲームプラットフォーム「Steam」のゲームを快適に遊ぶことに特化した「SteamOS 3.0」を搭載。LinuxベースのOSとはいえ、コントローラー操作のみでゲームの起動や各種設定が快適に扱える作りで、通常は特段意識することなく、ゲーム機のように操作が行えます。
Steam Deckがやってきた!開封の儀!
12月17日当日、自宅に細長い段ボール箱が到着しました!
細長い段ボール箱が我が家に到着!
この縦長の配送用段ボールの中に、かなり簡素な段ボール製の箱があり、その中に本体が収納されています。本体は標準付属のハードケースに入っており、「Your games are going places(あなたのゲームはどこにでも行ける)」と書かれた白色の化粧紙で包まれています。USB PD対応のACアダプターがその隣の小さな箱に入っています。
個人的には段ボールの内側のデザインが気に入っています。さまざまな国の言語でSteam Deckをプレーできるシチュエーションが散りばめられているのですが、開封時以降はほぼ見ることのない、こうした所にも意匠をこらすセンスの良さが好印象です。
あまり見ないサイズの専用ダンボールをはじめ、特別に作られた感じが伝わってきて、それだけで売り手の気合いを感じます。
個人的には段ボールの内側のデザインが気に入っています。さまざまな国の言語でSteam Deckをプレーできるシチュエーションが散りばめられているのですが、開封時以降はほぼ見ることのない、こうした所にも意匠をこらすセンスの良さが好印象です。
あまり見ないサイズの専用ダンボールをはじめ、特別に作られた感じが伝わってきて、それだけで売り手の気合いを感じます。
箱を開けた状態。左の小さな箱がUSB PD対応のACアダプター。開けた直後は青と白の注意書きの紙が最初に目に飛び込んでくる作り。本体が収納されたケースは銀色の文字がきらめく白い化粧紙でくるまれ、ビニールに包まれている
ハードケースはチャックの部分が結束バンドでロックされており、到着するまで誰も開けていないことが示されています。このバンドを切断してチャックを開ければ、いよいよSteam Deckとのご対面となります。
ハードケースのチャックはSteamの運営会社であるVALVEのロゴ入りタグの付いた結束バンドで固定されている。これを切断しないと開けられないようになっているので、出荷後は誰も中味に触れてないのが確認できる
Steam Deckの外観は良くも悪くも“圧倒的な存在感”が印象的です。7型ディスプレイと言えば、初期型のNintendo Switch初期型が同じサイズのはずなのですが、並べてみると明らかにSteam Deckの方が幅広く、分厚く見えます。
日本メーカーの製品は電車内での利用などを想定していることもあって薄型・軽量モデルを好む傾向がありますが、Steam Deckは手にした時にずっしりと感じる重量感や、置いた時にそびえ立つ存在感を醸し出しており、ガジェットとしての魅力が底上げされています。
日本メーカーの製品は電車内での利用などを想定していることもあって薄型・軽量モデルを好む傾向がありますが、Steam Deckは手にした時にずっしりと感じる重量感や、置いた時にそびえ立つ存在感を醸し出しており、ガジェットとしての魅力が底上げされています。
初期型Nintendo Switchと並べたところ。幅・高さ・厚みの全てにおいてSteam Deckの方が大きく、同じサイズのディスプレイを搭載した製品とは思えないほど、圧倒的な存在感だ
前面中央に7型ディスプレイが配置されたレイアウトの左側には十字キーとアナログスティック、その上に小さな「表示」ボタンが並び、下にはトラックパッド、さらに下に「Steam」ボタンがあります。Steamボタンからは各種メニューを呼び出せます。右側にはA/B/X/Yボタンとアナログスティックの上に小さな「メニュー」ボタンが配置され、下にはトラックパッド、さらに下には「・・・」と書かれた「クイックアクセス」ボタンが用意されています。左右ともボタンのさらに下にフロントスピーカーが配置されています。
前面ディスプレイ左右にコントローラーを内蔵。目につくのはアナログスティック下にあるトラックパッドとボタン下のスピーカーだろう
フロントに大きめのスピーカーが装備されている点からも分かる通り、Steam Deck単体で使う場合には、音も大きな魅力の1つです。同じようなモバイルゲーミングPCだけでなく、普通のノートPCやNintendo Swtichなどのゲーム専用の携帯機と比べても、その音質はかなり良い感じで、ゲーム中の音の広がりによって没入感を高めてくれます。
本体天面にはボリュームボタン(+/-)、ヘッドホンジャック(3.5mm音声入出力)、排気口、USB Type-Cポート、ステータスLEDランプ、電源ボタンが配置され、両端にR1/L1、その奥にR2/L2ボタン。さらに本体背面にはカスタマイズして利用できるR4/R5、L4/L5ボタンも備えています。また、本体底面にはmicroSDカードスロットがあり、ストレージ容量を増加できます。
本体天面にはボリュームボタン(+/-)、ヘッドホンジャック(3.5mm音声入出力)、排気口、USB Type-Cポート、ステータスLEDランプ、電源ボタンが配置され、両端にR1/L1、その奥にR2/L2ボタン。さらに本体背面にはカスタマイズして利用できるR4/R5、L4/L5ボタンも備えています。また、本体底面にはmicroSDカードスロットがあり、ストレージ容量を増加できます。
クイックアクセスメニューからはバッテリーを長持ちさせるための設定や、画面最上部に表示されているパフォーマンスオーバーレイのレベル変更、フレームレート制限設定など、各種設定が簡単に変更できる
本体コントローラーはちょうど手のひらがすっぽりとSteam Deck本体の両端を覆うような形状となっていることもあり、前面奥側にあるアナログスティックも問題なく操作できます。全体的に大きいため、手の小さい人だとアナログスティックはちょっと遠く感じるかもしれません。
Steam Deckで最もユニークなインターフェースはアナログスティックの下に配置されたトラックパッドです。表面上をなぞって、ノートPCのタッチパッドのように使うことも可能なほか、クリックもでき、アナログスティックのように上下左右の移動操作も行えます。
このトラックパッドを使った移動は正直、これまでにない操作感で、触っているととてもワクワクする不思議な感覚が味わえます。一方で、ゲームなどで実際に操作する時は、どうしても慣れた十字キーやアナログスティックの方が使いやすく感じてしまうのも事実なので、使用頻度は今のところ低いです。しかし、未来を感じさせるインターフェースといえるでしょう。
Steam Deckで最もユニークなインターフェースはアナログスティックの下に配置されたトラックパッドです。表面上をなぞって、ノートPCのタッチパッドのように使うことも可能なほか、クリックもでき、アナログスティックのように上下左右の移動操作も行えます。
このトラックパッドを使った移動は正直、これまでにない操作感で、触っているととてもワクワクする不思議な感覚が味わえます。一方で、ゲームなどで実際に操作する時は、どうしても慣れた十字キーやアナログスティックの方が使いやすく感じてしまうのも事実なので、使用頻度は今のところ低いです。しかし、未来を感じさせるインターフェースといえるでしょう。
本体底面にはmicroSDカードスロットを備える
池 紀彦
ゲーム&ガジェットライター
自ら触れて得た体感を形にする兼業ライター。ソフトウェア事業のディレクションと検証を行なう傍ら、パソコン雑誌編集部やAV機器メディア編集部を経て得た経験を活かし、パソコン、ガジェット、ゲーム、おもちゃなどのレビューを日夜各所で執筆。ThinkPadと程よい懐古物を好み、懐かしのゲームやパソコン、アニメ、漫画などをこよなく愛します。「やってみた」には定評あり。