毎年数え切れないくらいのアイテムをテスト・レビューするが……
愛用品レベルで定着するアイテムは残念ながら少数派
ありがたいことに毎年、数え切れないほどのアイテムをテスト・レビューしましたが、残念ながら愛用品になるアイテムは少数です。ただし、少数ではありますが本当に愛用品レベルで定着するアイテムもあります。
今回は2023年に筆者が試して愛用品になっているアイテムをベスト5+αという形で紹介します。ベスト5+αは以下です。
今回は2023年に筆者が試して愛用品になっているアイテムをベスト5+αという形で紹介します。ベスト5+αは以下です。
アウトドアオーブン「ビア缶チキン スモーカー」(CAPTAIN STAG)
スマートウォッチ「Amazfit T-Rex Ultra」(Amazfit)
ランニングバックパック「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」(SALOMON)
ダウンジャケット「big agnes ショベルヘッドジャケット」(KENKOSYA)
アイウエア「JINS×Snow Peak JINS Switch Combination Titanium」(JINS)
コンパクトデジカメ「OM SYSTEM Tough TG-7」(OM SYSTEM)
カメラ用レンズ「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」(SIGMA)
順序に特に意味はありません。また、リストを見ていただいて「ああ、あれね」と思っていただけるアイテムもあれば、多くの方がまったく知らないアイテムがあることもご了承ください。とりあえず、2023年に筆者が心の底から良いと思っているアイテムリストです。実は最後の最後まで悩んだアイテムは、他にもあるのですが、すでに「ベスト5で」という編集部の要望を無視して事実上にベスト7となっています。
こんがりと焼き上げてから、スモークすると絶品のチキンが出来上がる
カセットガスコンロでも手軽に使えるので、自宅の玄関前や庭でも簡単にビア缶チキンが作れます。最後にスモークをすると絶品です
家でも普通に使っている「ビア缶チキン スモーカー」
最初に紹介するのはCAPTAIN STAGの「ビア缶チキン スモーカー」です。このアイテムは過去に記事「キャンプでのぜいたくな時間の過ごし方4選「たき火」「サイフォンコーヒー」「肉焼き」「ガソリンランタン」を試してみた」でも紹介しましたが、アウトドアやキャンプで話題となった、ビール缶で丸鶏を固定して焼き上げる「ビア缶チキン」やスモークなどを行うアイテムです。実勢価格は6000円前後。
金属製の円筒形をした本体にフタと底板、アミがセットのビア缶チキン スモーカーの中に、中身を半分残したビア缶を差し込んだ丸鶏をセット。焚き火や炭火の上などに置いて焼き上げるのですが、重要なポイントは、オプションで用意されている「BBQ ビア缶チキンスタンド」(実勢価格400円前後)と「スモーカー用温度計」(実勢価格800円前後)を取り付けると、容易に内部温度が管理できることです。
チキンが倒れないように「BBQ ビア缶チキンスタンド」を取り付け、肉がこんがりと焼けるメイラード反応が起きる温度である160〜180℃を「スモーカー用温度計」を見ながらキープすれば、ほとんど失敗することなく、外側こんがりパリパリで、中身はしっとりのビア缶チキンが焼けるスグレモノです。
金属製の円筒形をした本体にフタと底板、アミがセットのビア缶チキン スモーカーの中に、中身を半分残したビア缶を差し込んだ丸鶏をセット。焚き火や炭火の上などに置いて焼き上げるのですが、重要なポイントは、オプションで用意されている「BBQ ビア缶チキンスタンド」(実勢価格400円前後)と「スモーカー用温度計」(実勢価格800円前後)を取り付けると、容易に内部温度が管理できることです。
チキンが倒れないように「BBQ ビア缶チキンスタンド」を取り付け、肉がこんがりと焼けるメイラード反応が起きる温度である160〜180℃を「スモーカー用温度計」を見ながらキープすれば、ほとんど失敗することなく、外側こんがりパリパリで、中身はしっとりのビア缶チキンが焼けるスグレモノです。
実はカセットコンロでも使え、スモーカーとしても機能して便利
温度のコントロールさえしっかりすれば、こんな風にこんがりとキレイに焼けます
ここまでの解説だけであれば、このアイテムは「キャンプやアウトドアで誰でもおいしくビア缶チキンが焼ける優れたアウトドアアイテム」ということになります。しかし、「ビア缶チキン スモーカー」が我が家の定番アイテムになったのは、実は焚き火や炭火だけでなく、カセットコンロでも使えるからです。
我が家の場合カセットコンロで手軽に使えると、庭や玄関前、場所によってはベランダなどで簡単にビア缶チキンを焼き上げることができます。筆者は何度か試行錯誤を繰り返して、業務スーパーで購入した「冷凍 丸鶏」(600円前後)を解凍してから、食塩で包むようにしてビニール袋に入れてひと晩置き、下味をつけます。この塩を水で洗い流して、表面を拭いてから「ビア缶チキン スモーカー」で約1時間、160〜180℃をキープして焼き上げるのです。そして、これで完成とはせずに、付属のチップ皿にひとつかみ分くらいのスモーク用チップを入れて、「ビア缶チキン スモーカー」に配置。30分前後温燻して完成としています。
ちょっと塩味が強めですが、スモークした風味もよく、妻に大好評。業務スーパーで600円程度の「冷凍 丸鶏」を購入しておけば、時間はかかるものの簡単に作れます。見た目も豪華なので、今ではお休みや来客の際に作る我が家の定番メニューになっています。キャンプやアウトドアでしか使わないのはもったいないアイテムと言えます。
我が家の場合カセットコンロで手軽に使えると、庭や玄関前、場所によってはベランダなどで簡単にビア缶チキンを焼き上げることができます。筆者は何度か試行錯誤を繰り返して、業務スーパーで購入した「冷凍 丸鶏」(600円前後)を解凍してから、食塩で包むようにしてビニール袋に入れてひと晩置き、下味をつけます。この塩を水で洗い流して、表面を拭いてから「ビア缶チキン スモーカー」で約1時間、160〜180℃をキープして焼き上げるのです。そして、これで完成とはせずに、付属のチップ皿にひとつかみ分くらいのスモーク用チップを入れて、「ビア缶チキン スモーカー」に配置。30分前後温燻して完成としています。
ちょっと塩味が強めですが、スモークした風味もよく、妻に大好評。業務スーパーで600円程度の「冷凍 丸鶏」を購入しておけば、時間はかかるものの簡単に作れます。見た目も豪華なので、今ではお休みや来客の際に作る我が家の定番メニューになっています。キャンプやアウトドアでしか使わないのはもったいないアイテムと言えます。
マイナス30℃でも動作するスーパータフネスなスマートウォッチ
いわゆるMILスペックのかなりゴツいデザインが魅力の「Amazfit T-Rex Ultra」。スマートウォッチとは思えないタフさが魅力です
真冬の北海道でのジョギングにも耐える「Amazfit T-Rex Ultra」
誰もがスマートフォンを持つようになった今、腕時計は実用的なガジェットというよりアクセサリーだと筆者は思っています。そのため通勤電車でのつり革対決(隣の人と時計を見比べる)や、対面のミーティングやプレゼンがほぼない筆者は、まったく腕時計をしなくなっていました。
そのためスマートウォッチも出始めた頃は興味がありませんでした。しかし、ジョギングをするようになってから状況は一変。おそらく現在長距離を走ることを趣味にしている人でスマートウォッチやランニングウォッチを使っていないという方はかなり少数派でしょう。
そう、筆者にとってスマートウォッチは、時間を見るものではなく、脈拍や1kmあたりの走行ペース、走った距離、過去に走ったルートや時間、スライド幅やピッチ、トレーニング効果などを見るためのアイテムなのです。走っているときやどこかに出かけるときくらいしか装着しないので、あまり時間は見ていません。
実は本格的に走り始めた当初は同じAmazfitの軽量でよりランニング向けの「Amazfit Cheetah」(実勢価格3万9900円前後)を使っており、いまでも併用しているのですが、北海道に住んでいる筆者は真冬でもジョギングしたい欲求が高まり、マイナス20℃近くまで気温の下がる家の周辺でも余裕で駆動する「Amazfit T-Rex Ultra」(実勢価格6万9900円前後)を追加で導入しました。
「Amazfit T-Rex Ultra」は非常にタフなスマートウォッチで、MIL規格(アメリカ国防総省の軍用規格)と呼ばれる衝撃や湿度など15項目のテストをクリアしており、ダイビング用アクセサリーの国際規格であるEN13319とISO 6245も取得、最大100mの耐水圧と最大30mまでのフリーダイビングが可能です。なにより、前述の通り筆者にとって大きなポイントは、低温モードをオンにすることでマイナス30℃の超低温でも正常に駆動すること。
実は今シーズンの冬は、道東の野付半島やロシアに隣接する中国東北部のハルビンで超低温の屋外でジョギングに挑戦しようと思っているので、この際にも「Amazfit T-Rex Ultra」が活躍してくれることを期待しています。
そのためスマートウォッチも出始めた頃は興味がありませんでした。しかし、ジョギングをするようになってから状況は一変。おそらく現在長距離を走ることを趣味にしている人でスマートウォッチやランニングウォッチを使っていないという方はかなり少数派でしょう。
そう、筆者にとってスマートウォッチは、時間を見るものではなく、脈拍や1kmあたりの走行ペース、走った距離、過去に走ったルートや時間、スライド幅やピッチ、トレーニング効果などを見るためのアイテムなのです。走っているときやどこかに出かけるときくらいしか装着しないので、あまり時間は見ていません。
実は本格的に走り始めた当初は同じAmazfitの軽量でよりランニング向けの「Amazfit Cheetah」(実勢価格3万9900円前後)を使っており、いまでも併用しているのですが、北海道に住んでいる筆者は真冬でもジョギングしたい欲求が高まり、マイナス20℃近くまで気温の下がる家の周辺でも余裕で駆動する「Amazfit T-Rex Ultra」(実勢価格6万9900円前後)を追加で導入しました。
「Amazfit T-Rex Ultra」は非常にタフなスマートウォッチで、MIL規格(アメリカ国防総省の軍用規格)と呼ばれる衝撃や湿度など15項目のテストをクリアしており、ダイビング用アクセサリーの国際規格であるEN13319とISO 6245も取得、最大100mの耐水圧と最大30mまでのフリーダイビングが可能です。なにより、前述の通り筆者にとって大きなポイントは、低温モードをオンにすることでマイナス30℃の超低温でも正常に駆動すること。
実は今シーズンの冬は、道東の野付半島やロシアに隣接する中国東北部のハルビンで超低温の屋外でジョギングに挑戦しようと思っているので、この際にも「Amazfit T-Rex Ultra」が活躍してくれることを期待しています。
オフラインマップに対応したナビゲーションに海外や僻地で期待
電波条件の悪い僻地や海外で、オフラインマップなどと連携したナビゲーションシステムをどう使いこなすかを試行錯誤中です
「Amazfit T-Rex Ultra」を導入したもう1つの大きな理由は、進化したナビゲーションシステムを使用したいからです。
Wi-Fiやスマートフォンが使える環境でクルマで移動するならその電波やカーナビを使用するので問題ないのですが、電波もなく歩きだけのシーンでは、筆者自身のナビゲーションシステムが確立できていません。
Wi-Fiやスマートフォンが使えないというと国内ではかなり僻地、もしくは海外になると思うのですが、「Amazfit T-Rex Ultra」はダウンロードしたマップをスマートウォッチ上に表示できる「オフラインマップ」に対応しています。これを上手に使いこなすと、例えば国内でも北海道の道東など電波が届かない地域や海外でもナビゲーションシステムが使えるようになるわけです。
実は筆者はこの「Amazfit T-Rex Ultra」のオフラインマップでのナビゲーションシステムを使用するために、Androidのスマートフォンを別途追加で購入しました。Amazfitのナビゲーションアプリの一部が残念ながらiPhoneでは使用できないからです。
現在は、複数あるAmazfit用のナビゲーションアプリとオフラインマップなどをどう組み合わせて使うのが快適かを模索しています。完全なオフライン環境では、そこに行ってから設定の変更するのは難しいので、今からあれこれスマートフォンや「Amazfit T-Rex Ultra」の設定を試しているのですが、現在のところ、それ自体が面白くなっているところです。
ある意味、設定を試すこと自体が楽しみになっていますが、その設定を決めて実際に海外などで試した際は、改めてみなさんに紹介できたらと思っています。
Wi-Fiやスマートフォンが使える環境でクルマで移動するならその電波やカーナビを使用するので問題ないのですが、電波もなく歩きだけのシーンでは、筆者自身のナビゲーションシステムが確立できていません。
Wi-Fiやスマートフォンが使えないというと国内ではかなり僻地、もしくは海外になると思うのですが、「Amazfit T-Rex Ultra」はダウンロードしたマップをスマートウォッチ上に表示できる「オフラインマップ」に対応しています。これを上手に使いこなすと、例えば国内でも北海道の道東など電波が届かない地域や海外でもナビゲーションシステムが使えるようになるわけです。
実は筆者はこの「Amazfit T-Rex Ultra」のオフラインマップでのナビゲーションシステムを使用するために、Androidのスマートフォンを別途追加で購入しました。Amazfitのナビゲーションアプリの一部が残念ながらiPhoneでは使用できないからです。
現在は、複数あるAmazfit用のナビゲーションアプリとオフラインマップなどをどう組み合わせて使うのが快適かを模索しています。完全なオフライン環境では、そこに行ってから設定の変更するのは難しいので、今からあれこれスマートフォンや「Amazfit T-Rex Ultra」の設定を試しているのですが、現在のところ、それ自体が面白くなっているところです。
ある意味、設定を試すこと自体が楽しみになっていますが、その設定を決めて実際に海外などで試した際は、改めてみなさんに紹介できたらと思っています。
齋藤 千歳
フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。