もうコンパクトデジカメはいらないと思っていた筆者が愛用する1台
普通のデジタルカメラなら、完全に取り返しの付かないこんな水没でも「Tough TG-7」にとってはまったく問題ありません
防水・防塵・耐ショックで低温にも強い「OM SYSTEM Tough TG-7」は別枠
個人的にコンパクトデジカメというガジェットは好きなのですが、性能的にも、持ち運びの利便性などを考えても、ある意味スマートフォンでも十分。そのため、ここ数年は何か特別な理由がない限りコンパクトデジカメを持ち歩くことはなくなっていたのですが、OM SYSTEMの「Tough TG-7」(実勢価格6万円前後)を入手してからは結構な頻度でこのコンパクトデジカメを持ち歩くようになりました。
理由は、画質や性能というよりは、圧倒的な頑丈さです。ブランド名がOLYMPUSからOM SYSTEMに変わって初めて発売されたTough シリーズの「Tough TG-7」ですが、15m防水と水がかかって平気というよりはかなり本格的な水中撮影が可能な防水性能、砂やほこりの侵入をシャットアウトする防塵性能、2.1mの高さからの落下テストをクリア。体重100kgの人がポケットに入れたまま座っても壊れない耐荷重100kgf、耐低温度マイナス10℃など、本当に精密機器のデジタルカメラなのに大丈夫? といったレベルでのタフネス性能を実現しています。
しかもスマートフォンなどと違って、もし壊れても失うのはカメラと写真データだけ。防水のスマートフォンではやりたくない水中撮影やアウトドアでの撮影も気軽にできます。さらに基本的に落としても壊れにくいので3歳の息子に持たせても安心。およそスマートフォンやほかもデジカメではできない撮影が可能になるので、つい持ち歩いてしまうのです。要はスマートフォンで代替できない撮影が楽しめる別枠のデジタルカメラと言えます。
理由は、画質や性能というよりは、圧倒的な頑丈さです。ブランド名がOLYMPUSからOM SYSTEMに変わって初めて発売されたTough シリーズの「Tough TG-7」ですが、15m防水と水がかかって平気というよりはかなり本格的な水中撮影が可能な防水性能、砂やほこりの侵入をシャットアウトする防塵性能、2.1mの高さからの落下テストをクリア。体重100kgの人がポケットに入れたまま座っても壊れない耐荷重100kgf、耐低温度マイナス10℃など、本当に精密機器のデジタルカメラなのに大丈夫? といったレベルでのタフネス性能を実現しています。
しかもスマートフォンなどと違って、もし壊れても失うのはカメラと写真データだけ。防水のスマートフォンではやりたくない水中撮影やアウトドアでの撮影も気軽にできます。さらに基本的に落としても壊れにくいので3歳の息子に持たせても安心。およそスマートフォンやほかもデジカメではできない撮影が可能になるので、つい持ち歩いてしまうのです。要はスマートフォンで代替できない撮影が楽しめる別枠のデジタルカメラと言えます。
非常に強いマクロで“触らない昆虫採集”など使い方は無限大
「Tough TG-7」のマクロ撮影能力からいうとかなり軽いアップで撮影した1枚。こんなレベルのマクロ写真が簡単に撮れるので息子との散歩が楽しくなります
「Tough TG-7」で7代目となるTGシリーズですが、防水などのタフネス性能と同じレベルで特徴的な性能がマクロ撮影です。「顕微鏡モード」「顕微鏡コントロールモード」「深度合成モード」「フォーカスブラケットモード」という4つのマクロ撮影モードを搭載しており、最短でレンズ先端から1cmの被写体を撮影可能。最大で撮影倍率28倍までのアップでの撮影ができるカメラです。レンズ交換式のカメラのマクロ専用レンズの一般的な撮影倍率が1倍(等倍)であることを考えても、「Tough TG-7」の撮影倍率28倍がいかにすさまじいかが分かるでしょう。そのため、マクロレンズの代わりにカメラバッグに「Tough TG-7」を入れているというカメラマンもいるといいます。
この「Tough TG-7」のマクロ撮影能力を筆者が高く評価している理由は、「3歳の息子にほめてもらえるから」です。筆者が本人の写真を含めてどんな写真を撮ろうと無関心な息子ですが、「Tough TG-7」で虫などのドアップ写真を撮ると「すごーい!」とほめてくれます。そして、そのあとに「これ何?」と続くのですが、「Googleレンズで画像を検索」を使えば、筆者の知らない虫も問題なしです。そして「これ、ドク(毒)はある?」と話が続きます。息子と会話が弾んでうれしいのです。
虫に限らず、息子と散歩に出かけた際に、本人が興味をもつものをこれで撮影しておけば、後から画像検索で名前などを調べるのも簡単。子どものときは大好きだったのに最近はあまり触りたくない虫も、触ることなく撮影して採集できます。撮影することで、息子が触り過ぎて虫を殺してしまうことも少なくなり、触れずに昆虫採集が楽しめます。小動物でも海辺の生きものでも、さまざまなシーンで子どもと写真撮影を楽しみ、より深い理解を促すこともできて非常におすすめです。
この「Tough TG-7」のマクロ撮影能力を筆者が高く評価している理由は、「3歳の息子にほめてもらえるから」です。筆者が本人の写真を含めてどんな写真を撮ろうと無関心な息子ですが、「Tough TG-7」で虫などのドアップ写真を撮ると「すごーい!」とほめてくれます。そして、そのあとに「これ何?」と続くのですが、「Googleレンズで画像を検索」を使えば、筆者の知らない虫も問題なしです。そして「これ、ドク(毒)はある?」と話が続きます。息子と会話が弾んでうれしいのです。
虫に限らず、息子と散歩に出かけた際に、本人が興味をもつものをこれで撮影しておけば、後から画像検索で名前などを調べるのも簡単。子どものときは大好きだったのに最近はあまり触りたくない虫も、触ることなく撮影して採集できます。撮影することで、息子が触り過ぎて虫を殺してしまうことも少なくなり、触れずに昆虫採集が楽しめます。小動物でも海辺の生きものでも、さまざまなシーンで子どもと写真撮影を楽しみ、より深い理解を促すこともできて非常におすすめです。
これまでに見たことのない! 唯一無二の14mm単焦点レンズ
最大径が10cmを超える巨大な超広角レンズ。一般の方が思う超望遠レンズ並みの直径に驚く人も多いでしょうが、この大きさも高画質を構成する要素の1つです
使うと必ずほしくなる「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」
筆者はカメラ雑誌の編集者だったこともあり、いまでもライフワーク的にレンズの解像力やぼけ、収差などをチャートで記録した「レンズデータベース」や「レンズラボ」といった電子書籍をAmazon Kindleで出版しています。そんな筆者が2023年はもちろん、ここ数年でももっとも驚いたレンズが「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」(実勢価格19万円前後)です。
何がすごいかと言うと、その圧倒的な画質。筆者は、14mmの超広角単焦点レンズだけでも、性能分析をしたもので約10本、実際に触ってレビューをしただけのものならそれ以上を使ってきたのですが、このレンズはF1.4という唯一無二の明るさで、画面の周辺部分まで、これほどしっかりと点を点として解像できるレンズを知りません。
多くの方はカメラのレンズで点を点として写し出せるのは当たり前だと思っているでしょう。しかし、実際にはほとんどの超広角レンズで、特にF1.4などの明るい絞り値を選択した際、周辺部まで点を点として解像するのは極めて難しいのです。
そのため超広角レンズで星と風景を撮影する星景写真や純粋に星空を撮影する天体撮影を趣味とする多くの方が、より高性能な超広角の14mmを探し求めて、ある意味14mm難民のようです。そんな星を撮る人々にとって「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」は救世主ともいえるレンズです。
何がすごいかと言うと、その圧倒的な画質。筆者は、14mmの超広角単焦点レンズだけでも、性能分析をしたもので約10本、実際に触ってレビューをしただけのものならそれ以上を使ってきたのですが、このレンズはF1.4という唯一無二の明るさで、画面の周辺部分まで、これほどしっかりと点を点として解像できるレンズを知りません。
多くの方はカメラのレンズで点を点として写し出せるのは当たり前だと思っているでしょう。しかし、実際にはほとんどの超広角レンズで、特にF1.4などの明るい絞り値を選択した際、周辺部まで点を点として解像するのは極めて難しいのです。
そのため超広角レンズで星と風景を撮影する星景写真や純粋に星空を撮影する天体撮影を趣味とする多くの方が、より高性能な超広角の14mmを探し求めて、ある意味14mm難民のようです。そんな星を撮る人々にとって「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」は救世主ともいえるレンズです。
星が撮りたいと本気で思うなら、初心者にもおすすめの「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」
レンズの性能の差が顕著に表れる星景写真。特に超広角レンズの場合、四隅の星の描写が点にならなくなります。本レンズはとてもF1.4とは思えない描写です
「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」は単焦点レンズで約19万円という価格、そしてソニー Eマウント用でΦ101.4×151.9mm、重さは1160gと重厚長大で高価なレンズなので、一部のプロやハイアマチュア向けの特殊レンズと感じる方も多いでしょう。しかし、実際は超広角での星景撮影などにある程度本気で挑戦してみたいという方は、初心者でもいきなり「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」を購入してしまってもよいと思っています。
理由は2つ。多くの星景写真愛好者は、よりよい14mmを探し求めて、さまざまな14mmレンズを購入し、さまよい人のようになってます。「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」はソニーEマウントやLマウントのユーザーにとっては重厚長大で高価なレンズではありますが、現状ほぼ最強のレンズなので、14mm難民化しないで済みます。
「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」は人気がありすぎるためか、新品の最安値よりも中古の最安値が高いという謎の現象が起きるほど。この状況であれば「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」を購入して、どうしても気に入らないときは売却してもいいでしょう。コストパフォーマンス的にも優れているのです。
ただし、多くのマニアが重くても、大きくても「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」が大好きだというだけあり、一度使うと手放せないレンズになるので注意が必要です。
理由は2つ。多くの星景写真愛好者は、よりよい14mmを探し求めて、さまざまな14mmレンズを購入し、さまよい人のようになってます。「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」はソニーEマウントやLマウントのユーザーにとっては重厚長大で高価なレンズではありますが、現状ほぼ最強のレンズなので、14mm難民化しないで済みます。
「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」は人気がありすぎるためか、新品の最安値よりも中古の最安値が高いという謎の現象が起きるほど。この状況であれば「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」を購入して、どうしても気に入らないときは売却してもいいでしょう。コストパフォーマンス的にも優れているのです。
ただし、多くのマニアが重くても、大きくても「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」が大好きだというだけあり、一度使うと手放せないレンズになるので注意が必要です。
ベストバイの製品は、高い機能性を持つものばかり
今回「北海道在住のアウトドア系ライター」として選んだ今年のベストバイ7製品は、どれも機能性が高く、オススメできるものばかり。今の筆者のニーズを満たしてくれる逸品たちは、これから長く使える愛用品になりそうです。来年も、愛用品になるアイテムとの出合いを楽しみに、製品レビューに励みたいと思います。
齋藤 千歳
フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。