キャンプでのぜいたくな時間の過ごし方4選「たき火」「サイフォンコーヒー」「肉焼き」「ガソリンランタン」を試してみた

齋藤 千歳

Specialアウトドア・お出かけ使ってみた

ゆったりしたキャンプ時間をどう過ごすべきなのか? 意外に悩むものです

たき火や炭火でゆっくりと大きな肉の塊を焼き上げるのも、キャンプ時間のぜいたくで優雅な時間の過ごし方と言えそうです

「たき火」「サイフォンコーヒー」「肉焼き」「ガソリンランタン」の4つを実際に試してみた

みなさんはキャンプに行って、どんな時間を過ごしていますか? 1人で、家族と、友人や知人と……などメンバーによっても異なるでしょうが、意外と時間を持て余しませんか? キャンピングカーで出掛けることの多い筆者は、長期の旅行に対応してご飯もさほど特別なものは作らず、調理はカセットガス、コーヒーはインスタント、明かりはLEDなどとキャンプ的な生活でも効率を追求した結果、実際のところオートキャンプ場でも普段とあまり変わらない生活を確立してしまいました。

結果、優雅に流れるキャンプ時間を持て余すのです。そしてベッドやチェアでスマホを眺め、最終的にはポータブル電源を使ってキャンプ場でPS4を起動、普段からやっているオープンワールドRPGを屋外でプレイする始末でした。

そして妻に言われたのが「ゲームなら家ですれば?」という正論。さらに先日、珍しくソロでキャンプを楽しんでいると、たまたま隣近所の同年代の男性数人が近くのサイトになりました。高級外車やサイドカー付きの大型バイクの横にテントを張り、たき火台やチェアを設置し、慣れた手つきで、ソロキャンプを楽しむ大人の集団です。

「優雅な人たちだな〜」と思いながら、彼らの間を通って夕食後にトイレに行くと、偶然だと思いますがキャンピングチェアに腰を下ろした大人たちはみんな食後のスマートフォンに夢中でした。かくいう筆者も、それまでスマートフォンでマンガを読んでいたのですが……。脳内に「スマートフォンなら家で見れば?」と妻の声が聞こえてきました。

そこで、優雅に流れるキャンプ時間にふさわしい、ぜいたくな時間の過ごし方について、まじめに考えてみました。同じ読書でも、キャンプ時間にはスマートフォンよりも文庫本が似合うと思ってしまう偏見も含めて、「たき火」「サイフォンコーヒー」「肉焼き」「ガソリンランタン」という4つのぜいたくな時間の過ごし方を実際に試していきます。

バトニングにフェザースティック、メタルマッチと過程を楽しむたき火に挑戦

手間ひまかけて、過程を楽しみながらたき火を着火してみました。しっかり時間もかかりますし、いつもよりも楽しいのも事実です

たき木をナイフで加工して着火剤を作り出し、火をつける

キャンプといえば、たき火でしょう。たき火の炎が揺れるなか、ソロで、家族と、友人や知人たちとご飯を食べたり、おしゃべりをしたりといった時間を楽しむ。まさにキャンプ時間の王道ともいえるでしょう。

このたき火ですが、筆者は単純にキャンプ場や近くのホームセンターなどでたき木を買って、着火剤にライターで着火、あとは放っておくという、かなりラフなスタイルで行っていました。最近のたき火台や着火剤は優秀なので、これで火が着かなくて特に困るといったこともなかったからです。たき火の用意は数分で終了。

しかし、最近「たき火の仕方」といった本をチェックしていたところ、「バトニング」という方法で、たき木をナイフでさらに細かくし、このたき木から着火剤となるフェザースティックを制作する方法を知りました。まずはこれを試してみます。

購入したたき木を、フェザースティックを作るのに適したサイズにバトニングする

たき木にナイフの根元を押し付けたところ。この状態からナイフの背を叩いてたき木を割っていきます

普段筆者が購入するたき木は多少大きさの違いはありますが、たき火にそのまま使えるサイズになっていることが多く、さらに細かく割ろうと思ったことはありませんでした。しかし、このたき木を割って、着火剤となるフェザースティックを制作するので、太さ2cm四方程度に割る必要があります。

ナタや斧でこのサイズにするのは難しいので、まきにナイフを当ててほかのたき木でその背を叩いて、たき木を細く割っていくバトニングが向いているといいます。刃物を振り下ろす必要がないので比較的安全な方法なのもうれしいところです。せっかくのキャンプでケガをしては楽しい時間が台無しですから。

このバトニングに使うナイフはバトニングに対応したもの、一般的にはブレード部分を含む1枚の金属をハンドルで挟み込むような構造になったフルタングナイフなどを使わないと危険なので、この点は必ずチェックしてください。筆者はバトニングに対応したキャプテンスタッグの「CS フィールドナイフ 115(シース付)」(以下「フィールドナイフ」、実勢価格3000円前後)を使用しました。

またバトニングやフェザースティックの制作、たき火そのものを行う際はケガやヤケドを防止するためにもレザーグローブの装着をおすすめします。1枚あるだけで作業の安心感がまったく違うので、ぜひお試しください。筆者は同じキャプテンスタッグの「アウトドア ソフトレザーグローブ(オリーブ)S」を愛用していますが、実勢価格2000円とお手頃価格なのに、やわらかく作業がしやすいのがうれしいところです。

レザーグローブとナイフは何かと便利なのでワンセット用意しておくとよいでしょう。このフィールドナイフは比較的リーズナブルでもあります

バトニングの作業自体は、多くの専門家の方々がインターネットなどでも詳しく解説されていますが、安定した場所に立てたたき木の割りたい部分にナイフの根元を押し付け、適度な太さのほかのたき木などで押し付けたナイフの背を叩いていきます。たき木に食い込ませて、たき木が割れるところまでナイフの背、もしくはたき木からはみ出した先端部分の背を叩いて、たき木を割っていけばOK。

すでにある程度のサイズまで割られたたき木があれば、さらに自分の思うサイズに細くしていきます。慣れてしまえばさほど力もいらず、簡単な作業です。この後、この割ったたき木を削ってフェザースティックを作るので、自分の握りやすいサイズに、たき木を割っておくのが重要。筆者はあまり手が大きくないので、太さ2cm四方程度にたき木を割りました。

バトニングして細く割ったたき木。この細く割ったたき木を削って着火剤となるフェザースティックを作っていきます

鉛筆を削る要領でフェザースティックを削り出していく作業は没頭できる

自らの手を動かして、実際に何かを作り出しているという感覚も楽しさの1つなのでしょう。うまく削れると想像以上にうれしくなります

太さなどには好みがあるでしょうが、筆者は持ちやすい2cm四方程度の太さのたき木を使って、着火剤となるフェザースティック作りにチャレンジしました。より燃えやすい針葉樹のたき木が良いようですが、大切なことはゆったりと流れるキャンプ時間をぜいたくに過ごすことなので、細かい点はあまり気にしなくてよいでしょう。

フェザースティックの作り方をざっくりと解説するなら、先端部分を切り落とさないように鉛筆を削っていく作業に近いと感じました。ナイフでより薄くたき木の角を削り、切り落とさないようにたき木に残していくのがポイントです。実は間違って切り落としてしまった薄く木片も着火剤としては使えるので、より薄く、美しい形に仕上げるのは、ある意味の自己満足や技術力の誇示ともいえるでしょう。

ただし、実際にこのフェザースティック作りを始めると、小学生のときにカッターナイフで鉛筆を削ったときのように、実用性を無視して削る楽しさに没頭してしまいがち。意味もなく上手になりたくなってしまうのです。そのため、1〜2本もあれば着火剤としては十分なフェザースティックを量産してしまう可能性があるので注意しましょう。ぜいたくな時間の過ごし方としてはかなり高レベルといえます。

メタルマッチで火口を使って着火する

ライターやマッチを使わずにたき火を付けるのも楽しいかと思って用意したメタルマッチ。予想以上に簡単に火が着いてしまいました

着火剤であるフェザースティックが完成したので、これを使ったマッチやライターで火を着けて、細めのたき木から順に大きなたき木に火を移していけば、たき火は完成です。しかし、ライターやマッチで火を着けるのでは簡単過ぎると考えて、メタルマッチと呼ばれるマグネシウム製のファイアスターターを使用してみました。

キャプテンスタッグの「ファイヤースターター・火吹き棒 セット」(以下、「ファイヤースターター」、実勢価格2000円前後)を使用し、麻の繊維を火口にして火を着けることで、作業する時間をさらに引き延ばそうと考えたのです。

しかし、こちらは完全に当てが外れました。最近、テストなどで100円ショップの小さなメタルマッチに慣れていた筆者は、ある程度大きく使いやすいこの「ファイヤースターター」では、一発で火が着いてしまいました。すでにしっかりほぐしてあった火口も一気に燃焼。初めて制作したフェザースティックも予想以上に簡単に燃え、とても簡単にたき木に燃え移り、なんの苦労もなくしっかりとたき火が燃え上がったのです。

着火にさらに時間をかけるなら、火口用に麻ひもを用意しておき、ほぐして繊維に戻す作業をプラスするのも良いでしょう。着火にライターやマッチではなく、初めてだとなかなか着火が難しいファイアピストンを使ってみる方法もあります。

バトニングから始めて、フェザースティックを何本作るかにもよりますが、火を着けるまでの過程を楽しんでたき火をすると、平気で1〜2時間ほどのぜいたくな時間を過ごすことができます。さらに火が着いたあとのたき火を楽しむことも考えると、かなりの時間をぜいたくに過ごすことができるので、キャンプ時間の王道として、たき火にこだわるはおすすめです。

メタルマッチでの着火が予想以上にうまくいき、フェザースティックも簡単に燃え上がり、びっくりしてしまいました

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齋藤 千歳

フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。

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