「SNSで見た情報を調べもせずにうのみにする」「自分のSNSは友達しか見ていないと思い込み、個人情報を書き込んだり、誹謗中傷をしてしまう」「ITやネットサービスに関する知識の低さから、若手と衝突する」……ネットリテラシーの低い人の言動や行動は、会社にとってデメリットだらけ。
中途・新卒ともに、採用面接で、応募者のITリテラシーを察することができたらいいと思いませんか?「ITリテラシーが低い人」「高い人」を、企業の採用活動で見抜くコツはあるのか、考えてみました。
中途・新卒ともに、採用面接で、応募者のITリテラシーを察することができたらいいと思いませんか?「ITリテラシーが低い人」「高い人」を、企業の採用活動で見抜くコツはあるのか、考えてみました。
IT問題解決能力は若者と高齢者で大差ない?
「ITリテラシー」とは、ITに関する見識のこと。そのため「ITリテラシーが低い人」と聞くと、少し年配の人をイメージするかもしれません。しかし、最近ニュースなどでも話題になる、SNSや動画サイトでの「炎上」や「炎上商法」を起こしているのは若者であることも少なくありません。そう考えると、ITリテラシーのレベルは、年齢や世代で判断できるものではないでしょう。
ITリテラシーという言葉には、単なるネット活用スキルやコンピュータ操作だけにとどまらず、モラルやマナー、セキュリティ意識なども幅広く含まれ、「個人の意識」の持ち方に左右されるものでもあるのです。
ITリテラシーは、次のような要素に分解できます。
・情報リテラシー
手に入る情報を正しく取捨選択して活用できる能力です。ネット上には虚偽の情報や、悪意のある情報が無限にあります。すべての情報をうのみにはできません。情報選択能力や活用力が求められます。
・コンピュータリテラシー
スマホやコンピュータなど、情報機器を正しくスムーズに操作できる能力です。パソコンやプリンターなどの周辺機器、スマホやタブレットなどのモバイル端末の使用方法を理解してかつ効率的に扱うのは立派なスキルです。業務の効率、スピード感を保つためにも、ある程度の知識が求められます。
・ネットワークリテラシー
ITセキュリティそのものや、セキュリティ意識を含むネットワーク全般の知識や能力を指します。情報セキュリティは、現代においては「命」ともいえる最重要項目の1つです。
「ITリテラシーの低さ」はただ単に「ITに関する知識が乏しい」ことを指すだけでなく、「正しく建設的な情報発信ができない」ことにもつながります。ここに年齢の差はありません。そのため、採用面接では「ITリテラシー」の見極めを踏まえた質疑応答がポイントになるのです。
ITリテラシーという言葉には、単なるネット活用スキルやコンピュータ操作だけにとどまらず、モラルやマナー、セキュリティ意識なども幅広く含まれ、「個人の意識」の持ち方に左右されるものでもあるのです。
ITリテラシーは、次のような要素に分解できます。
・情報リテラシー
手に入る情報を正しく取捨選択して活用できる能力です。ネット上には虚偽の情報や、悪意のある情報が無限にあります。すべての情報をうのみにはできません。情報選択能力や活用力が求められます。
・コンピュータリテラシー
スマホやコンピュータなど、情報機器を正しくスムーズに操作できる能力です。パソコンやプリンターなどの周辺機器、スマホやタブレットなどのモバイル端末の使用方法を理解してかつ効率的に扱うのは立派なスキルです。業務の効率、スピード感を保つためにも、ある程度の知識が求められます。
・ネットワークリテラシー
ITセキュリティそのものや、セキュリティ意識を含むネットワーク全般の知識や能力を指します。情報セキュリティは、現代においては「命」ともいえる最重要項目の1つです。
「ITリテラシーの低さ」はただ単に「ITに関する知識が乏しい」ことを指すだけでなく、「正しく建設的な情報発信ができない」ことにもつながります。ここに年齢の差はありません。そのため、採用面接では「ITリテラシー」の見極めを踏まえた質疑応答がポイントになるのです。
ITリテラシーが低い人の特徴
ITリテラシーが「ある・高い」とは、「正しい知識」「情報の取捨選択・活用ができる」ことです。一方、ITリテラシーが低い人には、「わからない」ゆえにデジタルデバイスやシステムに触れたがらない、「わからない」ことを検索しようとしないなどの傾向があります。
そんな姿勢は情報漏えいや不正アクセスのリスクになるだけでなく、会社の成長や発展の妨げにも。つまり「ITリテラシーが低い」特徴に当てはまらない人を採用することは、会社全体の業績の向上に繋がるということでもあります。
以下に「ITリテラシーが低い人の特徴」と「採用面接である程度見分ける方法」を記します。
そんな姿勢は情報漏えいや不正アクセスのリスクになるだけでなく、会社の成長や発展の妨げにも。つまり「ITリテラシーが低い」特徴に当てはまらない人を採用することは、会社全体の業績の向上に繋がるということでもあります。
以下に「ITリテラシーが低い人の特徴」と「採用面接である程度見分ける方法」を記します。
1. 意味があいまいなIT用語を使う
ITリテラシーが低い人の特徴に「用語の理解があいまい」という点があります。例えば「AI」「クラウド」といった単語の意味を理解せず話す人は、周囲をモヤモヤさせるだけでなく、意思の疎通にも影響が出ます。
知らないことは誰にでもあります。わからないときは検索する習慣があればいいのです。仕事に関する用語なのに、意味を確かめずにあいまいに話すような人は、「正しい知識を持つ」というITリテラシーの観点からすると、少し危なっかしい存在と言えます。また、明らかに知らないことを「知ったかぶり」で答える人も危険です。
・面接ではどうする?
会話中に「それって〇〇のことですよね?」とさらに一段掘り下げて確認してみましょう。「わかってなさそう」に見えるのは話し方の問題もあれば、「知ったかぶり」のせいかもしれません。
知らないことも「知識不足でわかりません、今後答えられるようにしておきます」と答えられるようならあまり問題はありません。しかし、「知ったかぶりを含め、間違った知識を堂々と話す」「黙り込んだまま」「わかりません、しか言えない」場合は、注意が必要です。
「知らないことは調べる」この簡単で、かつ重要な習慣がついているかどうか、確かめるだけで見抜くことができるでしょう。
知らないことは誰にでもあります。わからないときは検索する習慣があればいいのです。仕事に関する用語なのに、意味を確かめずにあいまいに話すような人は、「正しい知識を持つ」というITリテラシーの観点からすると、少し危なっかしい存在と言えます。また、明らかに知らないことを「知ったかぶり」で答える人も危険です。
・面接ではどうする?
会話中に「それって〇〇のことですよね?」とさらに一段掘り下げて確認してみましょう。「わかってなさそう」に見えるのは話し方の問題もあれば、「知ったかぶり」のせいかもしれません。
知らないことも「知識不足でわかりません、今後答えられるようにしておきます」と答えられるようならあまり問題はありません。しかし、「知ったかぶりを含め、間違った知識を堂々と話す」「黙り込んだまま」「わかりません、しか言えない」場合は、注意が必要です。
「知らないことは調べる」この簡単で、かつ重要な習慣がついているかどうか、確かめるだけで見抜くことができるでしょう。
2. 「面倒」「わからない」を理由に、新ツールや便利な設定から逃げる
自分が理解できないという理由で、便利なツールの導入を見送りたがる人がいます。決裁権を持っている上司がこのタイプだと、配下の皆が苦労することに。導入にかかるほんの少しのコストを嫌がり、ずっと非効率なことを続け、それに気付かない・気付こうとしない非効率さは周囲を巻き込みます。
このタイプの人は「変化」「新しいもの」「知らない知識を習得すること」に抵抗感を持っているケースが大半です。そもそも操作ミスや、時間を取られたことによってITツールに苦手意識を持っています。そのため、導入を渋ったり、ほかの社員に任せたままになってしまうのです。
・面接ではどうする?
このタイプの人の特徴としては「ルーティンワーク大好き」という点が挙げられます。変化を嫌う人は「忙しいフリ」をしがちです。ルーティンワークは決まった手順を繰り返すもの。「頭を使わず、ほぼ自動でこなせる」という面に加え「日々のルーティンで忙しいから、新しいことをする時間はない」という一種の言い訳も可能にします。
面接では、日々のルーティンにはどんなものがあるか聞いてみましょう。ルーティンワークが悪いわけではありません。しかし、1日の就業時間のほとんどをルーティンワークに当てている場合や、そこに強くこだわることは危険信号です。
このタイプを見抜くのに最も重要なのは「活用しているサービス」「注目している新サービス」などについて質問をしてみることです。効率化に対しての知識や、実行力はそのままアンテナ力として反映されます。
このタイプの人は「変化」「新しいもの」「知らない知識を習得すること」に抵抗感を持っているケースが大半です。そもそも操作ミスや、時間を取られたことによってITツールに苦手意識を持っています。そのため、導入を渋ったり、ほかの社員に任せたままになってしまうのです。
・面接ではどうする?
このタイプの人の特徴としては「ルーティンワーク大好き」という点が挙げられます。変化を嫌う人は「忙しいフリ」をしがちです。ルーティンワークは決まった手順を繰り返すもの。「頭を使わず、ほぼ自動でこなせる」という面に加え「日々のルーティンで忙しいから、新しいことをする時間はない」という一種の言い訳も可能にします。
面接では、日々のルーティンにはどんなものがあるか聞いてみましょう。ルーティンワークが悪いわけではありません。しかし、1日の就業時間のほとんどをルーティンワークに当てている場合や、そこに強くこだわることは危険信号です。
このタイプを見抜くのに最も重要なのは「活用しているサービス」「注目している新サービス」などについて質問をしてみることです。効率化に対しての知識や、実行力はそのままアンテナ力として反映されます。
3. 検索能力が低い
知らないことを調べるとき、Googleなどの検索エンジンを使えばすぐ答えが出るのに、いちいち他人に質問する人はITリテラシーが低めと言えるでしょう。
SNSやYouTubeでは、フォローすればおのずと情報が流れてきます。その反面、「わからないことは自分で調べる」「自分で情報を取りに行く」という習慣がない人を増やすことにもつながっているのです。
また、今のように情報があふれている時代においては「情報の取捨選択」が重要になります。例えばInstagramは、行ってみたいカフェの雰囲気を調べるのには適していますが、「繰り返す頭痛への対策」「資産形成」といった情報を得るには不向きです。
こういった使い分けがきちんとでき、検索が上手な人は「インターネットを正しく使いこなせる、情報リテラシーが高い」人と言えます。
・面接ではどうする?
実際に何かを検索するときの手順を聞いてみるのがおすすめです。「ネットだけでなく、書籍なども含めた複数の情報源を活用しているかどうか」「知りたいことに合わせて検索エンジンとSNSを使い分けられるか」「知りたい情報が出てこないとき、そこで検索をやめてしまうか、あるいは画像検索やハッシュタグなども含めた検索を行い、知りたい情報にたどり着くことができるか」などがチェックポイントとして挙げられます。
「調べればわかる」内容をエントリー時の項目として設けておくのもよいでしょう。
SNSやYouTubeでは、フォローすればおのずと情報が流れてきます。その反面、「わからないことは自分で調べる」「自分で情報を取りに行く」という習慣がない人を増やすことにもつながっているのです。
また、今のように情報があふれている時代においては「情報の取捨選択」が重要になります。例えばInstagramは、行ってみたいカフェの雰囲気を調べるのには適していますが、「繰り返す頭痛への対策」「資産形成」といった情報を得るには不向きです。
こういった使い分けがきちんとでき、検索が上手な人は「インターネットを正しく使いこなせる、情報リテラシーが高い」人と言えます。
・面接ではどうする?
実際に何かを検索するときの手順を聞いてみるのがおすすめです。「ネットだけでなく、書籍なども含めた複数の情報源を活用しているかどうか」「知りたいことに合わせて検索エンジンとSNSを使い分けられるか」「知りたい情報が出てこないとき、そこで検索をやめてしまうか、あるいは画像検索やハッシュタグなども含めた検索を行い、知りたい情報にたどり着くことができるか」などがチェックポイントとして挙げられます。
「調べればわかる」内容をエントリー時の項目として設けておくのもよいでしょう。
中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019