日本一危険な動物園「ノースサファリサッポロ」はコスパ最高!距離感ゼロの超ふれあい系テーマパークだった!

齋藤 千歳

Specialアウトドア・お出かけ使ってみた

札幌郊外にある日本一危険!?な超ふれあい型動物園「ノースサファリサッポロ」

ノースサファリサッポロの入り口付近。手作り感の漂う印象で、この時点ではどこまで期待していいのか、判断が付きませんでしたが……

親子3人で1日中遊んでも、食事別なら1万円以下と予想以上にリーズナブル

i4U編集部から「札幌近郊にある“日本一危険”という触れ込みの動物園をレポートしてみないか」というオファーがありました。札幌郊外の定山渓(じょうざんけい)方面にあるその動物園ノースサファリサッポロのうわさはチラホラ聞いていたものの、観光客が旅行の際に1度だけ行くような、よくあるレジャー施設と考え、同じ北海道にいながら行ったことがありませんでした。

現在3歳のうちの息子は、恐竜、動物、昆虫、クルマ、電車と子どもが好きなものを網羅中。コストパフォーマンスが悪そうだとプライベートでは敬遠していたノースサファリサッポロも、取材であれば1度くらい行ってもよいだろうと家族で出掛けてみたわけです。この時点で筆者のなかの期待度はかなり低いものでした。

せっかくならば前情報はできるだけ少ない方が楽しめるだろうと、WEBなどの情報もほとんど確認せずにノースサファリサッポロを訪れました。場所は札幌市内からクルマで約30分、JR札幌駅からバスで約60分。あまり交通の便のよい場所ではないので、自家用車かレンタカーの利用がおすすめです。千歳空港からはクルマで70〜80分程度かかります。

入場料は夏季営業と冬季営業で異なり、夏季は中学生以上の大人1900円、小学生以下700円、2歳以下無料。冬季は大人1300円、小学生以下600円、2歳以下無料です。このほかに駐車場料金が普通乗用車(軽自動車含む)は500円、バイクは100円かかります。入場料を払えばノースサファリサッポロのノースサファリエリア、デンジャラスの森、アドベンチャーエリアなどに自由に出入りできます。

ノースサファリサッポロの入り口では、世界一かわいい羊だというヴァレーブラックノーズシープがお出迎えしてくれます

営業時間は10時〜17時を基本に季節により異なり、土日休日や夏季は9時から営業。12月1日から1月4日までは休園です。アクティビティも毎日営業していますので、詳細をあらかじめ公式サイトで確認のうえ訪れることをおすすめします。

我が家の場合、3歳児を含む家族3人の休日のレジャー費は駐車場代込みで5000円程度。映画や公営の動物園などなら予算内です。しかし、ノースサファリサッポロに行くとなるとその予算を超え、しかも、このあと数多く体験するであろうプレミアム体験が別料金であることを考えるとコスパも悪いのでは……と筆者は考えていました。

しかし、開園と同時に訪れた筆者たちの後には、平日だというのに続々とやってくる家族連れ。しかもどうやら観光客だけでなく、地元の方のほうが多いくらいなのです。

そしてその多くが、プラス料金が必要になるプレミアム体験のチケットを購入していくのです。実は、このプレミアム体験がノースサファリサッポロ最大のポイントといってもいいでしょう。プラス100円から最高で1000円の追加料金を払えば、トラやライオンを含むほとんどの動物にエサをあげたり、触ったりできるのです。これがコスパ最高。

実際、このあと息子は大興奮のまま、開園から16時近くまでかなりの種類のプレミアム体験を行ったのですが、それでも追加チケットの合計額は数千円。食事代を除けば、親子3人で1日遊んで1万円程度と、想像よりはリーズナブルでした。むしろ体験内容を考えるとコスパは最高です。今回は、そんな意外な高コスパだったノースサファリサッポロを、3歳の息子の体験内容を中心にお伝えしていきます。

ノースサファリエリアの入り口付近で出迎えてくれるホワイトライオン。その前には「免責事項」と大きく掲示されています

トラとライオンのプレミアム体験チケットは朝イチにおさえておきたい

ノースサファリエリアの入り口横に設置された掲示板。プレミアム体験のタイムスケジュールなどが掲示されています

まずは無料のワニとヘビのふれあい体験に挑戦

まずは朝イチのスケジュールになっていた「ワニの抱っこ体験」に挑戦しました。無料で体験できるのは、親としてはとてもうれしいのです

当日は平日で、開園時間の10時に入場。スケジュール表を見ると10時半から無料で体験できる「ワニの抱っこ体験」と「ヘビの首巻体験」があり、まずこちらに参加しました。入場料が大人1900円、子ども700円とを考えると、この2つだけでも元をとったような気持ちになります。
この「ワニの抱っこ体験」と「ヘビの首巻体験」は1日3〜4回程度開催されるので、忘れずに参加することをおすすめします。この日はさほど混雑もなく、少し待てば順番に動物とのふれあい体験が楽しめました。

また、1グループごとのふれあい時間も十分に長く、しっかりと写真撮影も楽しめます。これだけでも一生の思い出になるでしょう。

妻が「ヘビだけはいやだ」といい出したため、この写真は妻が撮影。親子でヘビと記念撮影しました。この2つは開催時間の制限はありますが無料で体験できます

本来最初に行うべきはプレミアム体験チケットの確保

プレミアム体験のチケットはノースサファリ内とデンジャラスの森内でそれぞれのエリア分が販売されます。数量限定のチケットもあるので注意してください

勝手の分からない筆者たちは無料の「ワニの抱っこ体験」と「ヘビの首巻体験」10時半からを楽しんでからプレミアム体験チケットを入手したのですが、できれば入園したら最初に「ライオンダイレクトフィーディング」(500円)や「鷹匠体験」(500円)などの、時間が決まっているうえに人気のプレミアム体験のチケットを購入しておくのがおすすめです。

数量限定のチケットは、午後の分までも午前中に売り切れてしまうこともあるそうです。時間の決まっているプレミアム体験は、この日だけでも下記の通り。

10:30 「ワニの抱っこ体験」と「ヘビの首巻体験」(無料)
11:00 「ライオンダイレクトフィーディング」(500円)
11:30 「ベンガルトラデンジャラスフィーディング」(1000円)
12:00 「鷹匠体験」(500円)
13:00 「キツネ抱っこ」(700円)

この合間を縫って時間の決まっていないプレミアム体験を行い、園内を見学して、ほかの動物とふれあい、エサをあげるのでかなりタイトなのです。その様子を実際に見ていきましょう。

筆者たちが訪れた時点で一番人気と思われるプレミアム体験は「ベンガルトラデンジャラスフィーディング」(1000円)。超おすすめです

最初にノースサファリエリアでふれあってみる

まずはブチハイエナで小手調べをしてみた

ライオンやトラのフィーディングに向けて、練習も兼ねてブチハイエナへのフィーディング。噛む力はライオン以上なので大迫力です

ライオンやトラのフィーディングとは異なり、時間の指定がないブチハイエナへのフィーディング「ハイエナにエサやり体験」(3個入り300円、6個入り500円)の有料プレミアム体験にまずはチャレンジ。

バケツの入ったエサ(生肉)とエサやり用のトングを手渡されて「さあ、どうぞ」といわれた時には「誘導するスタッフなしで大丈夫?」と驚きましたが、ブチハイエナのおりに行き、エサをやり始めると3歳の息子はもう夢中です。

真剣な表情でトングに生肉を挟んでは、ブチハイエナの口元に差し出し、かみ砕く様子を興味深く眺めていました。

真剣な表情でブチハイエナにフィーディングする3歳児。トングは普通のものなのでブチハイエナまでの距離は至近です

アジアの森でコツメカワウソと握手

アジアの森エリアでは、コツメカワウソが手を差し出したところとタイミングが合い、握手をしてもらいました

11時からの「ライオンダイレクトフィーディング」(500円)の時間が迫っているのですが、3歳児の息子の体力を考えると手早く周ってしまわないと園内を周り切ることが難しいので、駆け足でノースサファリエリアにあるアジアの森へ。

まずはコツメカワウソたちの出迎えを受け、エサをねだって水槽の穴から手を差し出すコツメカワウソと握手をして喜ぶ息子。知らない動物にふれた満足そうな笑顔に親も大満足です。

ノースサファリ、デンジャラスの森を含むには、それぞれの動物用のエサが有料で用意されており、これらを与えることもできます。コツメカワウソ用のエサはガチャガチャ形式で販売されていました。

筆者たちは購入しませんでしたが、コツメカワウソのおやつも用意されています。園内のほとんどの動物にエサが用意され、あげることが可能です

自分よりも大きなカメに怖々とふれてみる

30〜70kgほどあるというケヅメリクガメ。自分よりも大きなカメたちに驚きながらも、勇気を出してふれてみているところ。腰が引けています

アジアの森にいるケヅメリクガメ。10頭程度がひとつの部屋におり、下の写真のようにワオキツネザルが同居しています。ケヅメリクガメは体長が60〜90cm、体重が30〜70kgほどあるので、3歳児の息子よりかなり大きい。

自分よりも大きなカメたちに囲まれた息子はしばらく驚いていたものの、勇気を出してカメに触ってみていました。ただし1本指でこそっと。それでもカメにふれたことに満足したのか、うれしそうに次のスペースに向かっていきました。

同居しているワオキツネザル。時折降りてきては、当然のような様子でケヅメリクガメの上に乗るのです。ルンバに乗る猫をほうふつさせます

世界最大のげっ歯類カピバラとアメリカバクに勇気を出してエサをあげる

現生する最大のげっ歯類であるカピバラにエサをあげる息子。平均よりもやや大きめの息子よりもカピバラはかなり大きいのです

11時からの「ライオンダイレクトフィーディング」(500円)に遅刻するわけにはいかないので、あまり時間はないのですが、さらにアジアの森でカピバラとアメリカバクにもエサをあげました。

カピバラはアジアの森の中でカピバラ用のエサを購入。アメリカバクへのエサやりはプレミアム体験チケット「バクバクドリーム」(500円)を購入しておく必要があります。

世界最大のげっ歯類であるカピバラは体長が約100〜130cm、体重が約35〜65kg程度と15kgしかない息子よりもかなり大きい。しかしおとなしくエサを食べたあと、さらにおねだりする姿に息子はメロメロ。

体重が170〜250kgもあり、体長が180〜250cmほどもあるアメリカバクについては、顔だけで息子よりも大きく、エサをあげる際の息子の顔はやや引きつっておりました。ほとんど手がふれるほどの距離でアメリカバクにエサをあげた経験は一生の記念になるでしょう。

体重が170〜250kgほどあるというアメリカバクに比べると約15kgの3歳児は非常に小さく見えます。そのためか表情はかなり緊張しているようです

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齋藤 千歳

フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。

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