日本一危険な動物園「ノースサファリサッポロ」はコスパ最高!距離感ゼロの超ふれあい系テーマパークだった!

齋藤 千歳

Specialアウトドア・お出かけ使ってみた

「ライオンダイレクトフィーディング」の迫力に親のほうがビックリ

焼肉屋の焼き網くらいの距離しかないトングの先にいるのは、一切合切フェイクなどなしのライオン。まさに近すぎちゃってどうしよう、です

11時からの「ライオンダイレクトフィーディング」に参加しました。この頃には息子はさまざまな動物にふれたり、エサをあげたりで大興奮状態でありながらも、かなり行動が大胆になってきています。

そこに、ライオンエリアでのダイレクトフィーディング。担当のスタッフが付いてくれるもののライオンとの距離は写真の通りで、焼肉屋で焼いている肉と私といった距離になっています。

父親である筆者の頭のなかには「ホントにホントにホントにホントにライオンだ♪」(富士サファリパークCMソング 歌・串田アキラ)がひたすら流れている状態です。歳が分かりますね。

その気になれば息子の指や手がおりの中に入れられる距離で本気で「近すぎちゃってどうしよう♪」状態なわけです。そんな父親のおどろきぶりには関係なく、息子は「ライオン、つよい、がおー」と大興奮状態になっています。

プレミアム体験チケット500円1枚でライオンのエサを数個あげることができ、写真もたっぷり撮影できます

完全自己責任ゾーン! デンジャラスの森エリアに突入

ノースサファリエリアから、さらに奥にあるデンジャラスの森。さらに危険な動物たちとふれあうことができます

ノースサファリエリアとライオンエリアで、すでにブチハイエナや百獣の王ライオンのダイレクトフィーディングを体験した筆者たち一行ですが、この奥にさらに危険なデンジャラスの森があるといいます。

11時半からの「ベンガルトラデンジャラスフィーディング」(1000円)も、このデンジャラスの森で行われるので、それに合わせての移動といったところです。息子のテンションはすでにマックスレベルであることはいうまでもありません。

デンジャラスの森に続く道の看板。「免責事項 当園は普通の動物園ではありません、危険です。ケガや物損は保証できません! 全て自己責任です。……」と書かれています

デンジャラスの森で危険なタカやフクロウを腕にとまらせてみる

まずはメンフクロウを腕にとまらせてみました。至近距離のタカやフクロウから目が離せなくなっているのが表情からも分かります

デンジャラスの森にはベンガルトラ、ツキノワグマ、キツネ類のほかにタカ、フクロウやミミズクなどがたくさんいます。公式サイトで紹介されているだけで30種類近くいるので、一般的な動物園よりもはるかに多くの種類を楽しめます。

しかも写真のように「フクロウ腕乗せ体験」(500円)のプレミアム体験チケットを購入すれば、フクロウを腕に乗せるという体験を味わうことができます。気分はまさにハリー・ポッターです。腕乗せできる種類は、当日の動物たちの体調などによって異なります。

また、無料でフクロウたちをなでることのできるふれあいスペースやエサを与えることができるフィーディング(有料)もあるので、フクロウやミミズク好きにはたまらないスペースになっています。

続いて、さらに大きなワシミミズク(おそらくベンガルワシミミズク)を腕に乗せてみました。ちょっと怖くなってきています

トラのおりに入ってエサをやる「ベンガルトラデンジャラスフィーディング」は大迫力

ベンガルトラにエサを与える「ベンガルトラデンジャラスフィーディング」はなんとトラのおりの中で行われます

今回ノースサファリサッポロで筆者たちが挑戦したプレミアム体験のなかでももっとも高価なチケットが「ベンガルトラデンジャラスフィーディング」の1000円です。しかし、実際に体験すると、これが一番コスパが高いように感じるほどの内容になっています。

1回の開催で20セット限定。平日も休日も1日2回の限定開催のプレミアム体験ですが、実は20セットというところがポイント。実際に並ぶと20人ではなく、セットを購入した家族連れや友人同士といったグループが20組並んでいました。実際にトラのおりに入れるのはチケットを購入した1人だけだろうと見ていると、基本的に全員をおりに入れてくれます。しかも写真を撮るタイミングなども細かくアドバイスしてくれます。

さらに筆者が驚いたのは「エサは1人であげますか? それとも交代しますか?」という質問です。なんと1セットにはエサが5個ほど付いており、これを1人であげてもいいし、途中で交代してもよいというのです。兄弟や家族、グループであげればコスパ最高です。

筆者たちはできるだけ良い写真を撮らなくてはいけませんし、さすがに3歳の息子からその機会を取り上げることはできず、息子1人ですべてのエサをあげました。しかし家族3人みんなでトラのおりに入れてもらい、ほかでは考えられない体験を楽しみました。おりに入れる人数や交代などは、その日のトラの体調などにもよるようですが、びっくりするほど貴重でコスパのいいプレミアム体験です。

トングを使ってエサを与えているといっても、トラの口と手までの距離感は写真の通り。まさに手でふれられる距離にトラがいるわけです

サインなしでは入れない「デンジャラスゾーン」に挑戦

誓約書にサインしないと入場できないデンジャラスの森にあるデンジャラスゾーン。危険な動物たちが多数待っています

気分は水曜スペシャル探検隊! 結局4周以上することに……

デンジャラスの森でも、さらに誓約書にサインをしないと入れないのがデンジャラスゾーンです。サルバトールモニターというオオトカゲ、鋭いトゲをもつインドタテガミヤマアラシ、強力な臭液を噴霧するシマスカンク、噛まれると毒により激しい痛みと腫れ、まれに命すら落とすこともあるというアメリカドクトカゲ、鋭い歯を持ち人食い魚などとも喧伝されるピラニア、最大体長275cmにもなるというブラッドパイソン、さらには最大で4m近くなるというシャムワニなどが住んでいます。

デンジャラスゾーンにはこれらの動物がいるだけではなく、なんとこれらの危険な動物のおりのなかやおりの上を一本橋などで通過していく仕組みになっており、非常に危険でスリル満点です。

ピラニアの水槽の上に設置された一本橋に向かう息子。父である筆者の頭のなかには水曜スペシャルの探検隊のテーマ曲が流れ続けます

時には人も襲うことがあるというピラニア、大蛇に、ドクトカゲ、ワニと筆者も小学生くらいであれば、夢中になったであろうデンジャラスゾーン。3歳の息子は「ドクトカゲ、きけーん!」「ワニ、あぶなーい!」と大喜びです。

ちなみに配置されている危険な動物たちについてちょっと調べると、よくできていると感心する結果になります。息子は筆者の動物の名前を呼ばせては「きけーん!」といいながら一本橋を渡るのにハマり、最終的にデンジャラスゾーンを4周しました。大興奮です。

デンジャラスゾーンに再び入るために勝手にサインしようとする息子。このあと結局4周ほどデンジャラスゾーンを周ることになります

高速で飛んでくるハリスホークが腕にとまる鷹匠体験

画面奥でスタッフの放したハリスホークが高速で待ち構えた腕の上にとまってくれるという体験ができる「鷹匠体験」

12時からの予定でプレミアム体験チケットを入手していた「鷹匠体験」(500円)。こちらは差し出した腕の上にそっとフクロウたちを乗せてくれる「フクロウ腕乗せ体験」(500円)とは異なり、スタッフがある程度の距離で放したハリスホークがかなり速度で一直線に飛んで差し出した腕の上にとまってくれるもの。

写真ではそんなに違うの? といった印象ですが、翼長が1mを超えるタカが最大で80km/h、通常でも20〜30km/hといわれる速度で一直線に向かってくる様子はかなりの迫力です。息子もその速度と迫力にかなり驚き、ハリスホークを受け取り損なったほど。逆にハリスホークは小さな子どもにも慣れたもので、近くの木に避難、そのあとスタッフが呼ぶとすぐに戻ってきました。

結構な距離をあっという間に飛んでくるハリスホーク。翼長が1mを超える猛禽類なので、間近で見ると大迫力です

モッフモフのキツネを抱っこしてご満悦の息子

本人とほとんど変わらないサイズのキツネを抱っこしてご満悦の息子。キツネはとてもおとなしく、安心して見ていられました

13時からの「キツネ抱っこ」で時間指定のあるプレミアム体験が終了

12時の「鷹匠体験」からデンジャラスの森で13時からの「キツネ抱っこ」(700円)までは、初めてひと息つけるくらいの時間の余裕がありました。しかし実際には息子の泣きながらお願いによりデンジャラスゾーンに戻り、さらに同じコースを周ることになったので、「キツネ抱っこ」にはぎりぎりの到着。

息子は最初、さほど興味はなさそうな様子でしたが、実際にモッフモフのキツネを抱っこすると写真のようにご満悦です。寄生虫の問題などで北海道に住んでいてもキツネに触る機会はほとんどないので筆者たちもその感触を楽しみました。

筆者たちの場合は13時の「キツネ抱っこ」までで時間指定のあるプレミアム体験は終了。開園と同時の10時に入園したのですが、場所によっては軽く駆け足というくらいみっちりと充実した内容です。

デンジャラスの森には、ちょっと驚くほどの種類と数のフクロウやミミズクがいます

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齋藤 千歳

フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。

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