新たに起業したり、新しい商品やサービスを開始したりする上で、意外と大変な作業が「ネーミング」だ。自分の会社を立ち上げるなら、名前に意味を持たせる必要があるし、商品やサービスの名前の場合は、ターゲットにピタッとはまるネーミングの方が、その後の流れもスムーズに展開できるからだ。
しかし意味を持たせたり、うまくハマった名前を思いついたとしても、それが他社に使われていないユニークな物かを調べるには結構手間がかかる。Googleなどで検索して探すこともできるが、その時点でオープンになっておらず、商標だけコッソリ取られているような場合は、いざ出願したら同名が既に他社に使われていた時の悲しみは深い。
こうした悩みをスムーズに解決してくれるのが、ネーミングサービス「nomyne byGMO(以下、ノミネ)」だ。ノミネは「ネーミング」に特化したウェブサービスで、最大の特長はネーミング専用の検索エンジンを備えていることだ。気になる名前が他社の商標として登録されていないか、ブランドとしての識別性を備えているか、といったネーミングに必要な事柄だけを調べられる、ネーミング専用の検索機能を提供しているのだ。
しかし意味を持たせたり、うまくハマった名前を思いついたとしても、それが他社に使われていないユニークな物かを調べるには結構手間がかかる。Googleなどで検索して探すこともできるが、その時点でオープンになっておらず、商標だけコッソリ取られているような場合は、いざ出願したら同名が既に他社に使われていた時の悲しみは深い。
こうした悩みをスムーズに解決してくれるのが、ネーミングサービス「nomyne byGMO(以下、ノミネ)」だ。ノミネは「ネーミング」に特化したウェブサービスで、最大の特長はネーミング専用の検索エンジンを備えていることだ。気になる名前が他社の商標として登録されていないか、ブランドとしての識別性を備えているか、といったネーミングに必要な事柄だけを調べられる、ネーミング専用の検索機能を提供しているのだ。
他にも実際にその名前を商標登録したい時に、商標出願登録の手続きをオンラインで簡単に進められる機能も用意されており、単なる検索機能だけでなく、「真剣に商標を出願したいが、手続きなどがよく分からない」という起業初心者や「オンラインで手軽に商標を管理したい」といった、複数の商標を管理したい人にも、大変魅力的なサービスとなっている。
無料での利用もできるので、実際のネーミングや商標出願のような小難しい用途に限らず「あの名前やこの名前が実際に商標として登録されているか気になる」なんてちょっとチェックしてみても楽しい。まずは実際にノミネであれこれ検索してみよう。
無料での利用もできるので、実際のネーミングや商標出願のような小難しい用途に限らず「あの名前やこの名前が実際に商標として登録されているか気になる」なんてちょっとチェックしてみても楽しい。まずは実際にノミネであれこれ検索してみよう。
まずは既存のブランド名を検索
まずは、友達の会社が実際に商標登録しているブランド名を検索してみた。「RAKUNI」だ。これは株式会社トーモの手掛ける、背面にフリップを備えるユニークなiPhoneケースのブランド名で、以前商標を登録していると聞いたことがあったので、これが実際に検索でヒットするかを調べてみた。
ノミネでネーミング検索するには会員登録が必要だ。デフォルトのプランである「無料メンバーシップ」なら、登録後30日以内は無料で最大10件まで検索できる。登録はメールアドレスと名前だけで簡単にできるので、登録後ログインしたら、あとは検索窓へ検索したいワードを入れるだけ。今回は、「RAKUNI」と入力していざ検索!
検索結果が出るまでには結構時間がかかる。体感で大体15〜45秒だろうか。出てきた検索結果を見てみると、こちらが思っていた以上に、いろいろと面白い内容で構成されていた。
検索結果の筆頭は、Wikipediaだ。強い関連性がある名称がないかを調べてくれている。ここでヒットするような強い関連性がある名称は、実際に使用した時にそちらと混同されて、Googleなどで検索の上位に表示されにくくなってしまう。他にも、一般的な単語との関連性や、ブランドとして成立するレベルの識別性があるか、といったポイントもチェックしてくれる。今回の「RAKUNI」は、これらのチェックは全てパスしていた。つまり、新たなブランドとしては非常にいいネーミングということだ。
そして次に出てくるのが、実際に権利化されている先行ブランドがあるか、という項目だ。今回の検索結果ではNGが出ており、その理由として「日本国商標に、完全に一致している先行ブランドがあります」というメッセージが表記されていた。そして「RAKUNI」で検索した際にヒットした完全に一致、または類似のブランドがズラッと並べられる。これを眺めるのも面白い。
「RAKUNI」については、きちんと株式会社トーモとして商標登録されているのがはっきり分かる。つまり、今からこのブランドを使おうとすると商標侵害になってしまうことがすぐに分かり、うっかり完全一致のブランド名をネーミングしてしまう失敗が防げるというわけだ。
個人的に気に入っているのは、それ以外の類似の商標についても表示してくれることだ。例えば「RAKUNIE」や「RAKUNE」など、似たようなブランド名とそのロゴが表示されており、これらを眺めながらロゴのデザインを楽しむだけでもとても楽しい。
また現在はベータ版の機能だが、アメリカ合衆国の商標についても同時に調べる機能があり、今回の場合、「Rakumi」や「RAKANI」といったブランド名が登録されていると表示された。
さらに、これらの検索結果をふまえた上で、検索した名称が新しい社名やブランド名として適切かどうかを診断して提示してくれる。
ノミネでネーミング検索するには会員登録が必要だ。デフォルトのプランである「無料メンバーシップ」なら、登録後30日以内は無料で最大10件まで検索できる。登録はメールアドレスと名前だけで簡単にできるので、登録後ログインしたら、あとは検索窓へ検索したいワードを入れるだけ。今回は、「RAKUNI」と入力していざ検索!
検索結果が出るまでには結構時間がかかる。体感で大体15〜45秒だろうか。出てきた検索結果を見てみると、こちらが思っていた以上に、いろいろと面白い内容で構成されていた。
検索結果の筆頭は、Wikipediaだ。強い関連性がある名称がないかを調べてくれている。ここでヒットするような強い関連性がある名称は、実際に使用した時にそちらと混同されて、Googleなどで検索の上位に表示されにくくなってしまう。他にも、一般的な単語との関連性や、ブランドとして成立するレベルの識別性があるか、といったポイントもチェックしてくれる。今回の「RAKUNI」は、これらのチェックは全てパスしていた。つまり、新たなブランドとしては非常にいいネーミングということだ。
そして次に出てくるのが、実際に権利化されている先行ブランドがあるか、という項目だ。今回の検索結果ではNGが出ており、その理由として「日本国商標に、完全に一致している先行ブランドがあります」というメッセージが表記されていた。そして「RAKUNI」で検索した際にヒットした完全に一致、または類似のブランドがズラッと並べられる。これを眺めるのも面白い。
「RAKUNI」については、きちんと株式会社トーモとして商標登録されているのがはっきり分かる。つまり、今からこのブランドを使おうとすると商標侵害になってしまうことがすぐに分かり、うっかり完全一致のブランド名をネーミングしてしまう失敗が防げるというわけだ。
個人的に気に入っているのは、それ以外の類似の商標についても表示してくれることだ。例えば「RAKUNIE」や「RAKUNE」など、似たようなブランド名とそのロゴが表示されており、これらを眺めながらロゴのデザインを楽しむだけでもとても楽しい。
また現在はベータ版の機能だが、アメリカ合衆国の商標についても同時に調べる機能があり、今回の場合、「Rakumi」や「RAKANI」といったブランド名が登録されていると表示された。
さらに、これらの検索結果をふまえた上で、検索した名称が新しい社名やブランド名として適切かどうかを診断して提示してくれる。
有名ゲームタイトルを検索してみるとどうなるか?
ここまで試してみて、ふと気になった事がある。「RAKUNI」で検索した時にはパスできたWikipediaや会社名などに関連性の高い名称がないかをチェックする機能で、あえてヒットするような名前を検索したらどうなるのかだ。そこで今度はゲームタイトルでも有名な「アウトラン」を検索してみた。アウトランは、ゲーム会社のセガが1986年に発売したレースゲームのタイトルだ。こちらのタイトルは少なくともWikipediaには記載があるので、どんな結果になるのか、興味本位である。
検索結果は納得の表示だ。まずは、最初のチェックポイントでいきなりNG。Wikipedia日本語版で完全に一致している名前があると表示された。また、会社名チェックでは、「アウトラン」を含む会社名が30件もあるという結果が出た。このうち15件は株式会社アウトランや有限会社アウトランなど、アウトランがそのまま会社名として使われていた。これだけ多く使われているアウトランを、新たに会社名として登録するのは完全に負け犬ムードだ。
検索結果は納得の表示だ。まずは、最初のチェックポイントでいきなりNG。Wikipedia日本語版で完全に一致している名前があると表示された。また、会社名チェックでは、「アウトラン」を含む会社名が30件もあるという結果が出た。このうち15件は株式会社アウトランや有限会社アウトランなど、アウトランがそのまま会社名として使われていた。これだけ多く使われているアウトランを、新たに会社名として登録するのは完全に負け犬ムードだ。
意外だったのは、一般的な単語との強い関連性のチェックはパスしていたこと。アウトランというと、アウトとランという一般的な単語の組み合わせのため、ここも引っかかりそうだと予想していたが、パスしているのだ。ブランドとしての識別性もあるため、ネーミングとしては優秀だといえる。
そして先行で登録済みのブランドとの比較ではやはりNGが出ており、完全に一致している先行ブランドとして、やはり現在権利を所有している株式会社セガゲームスの社名とともにアウトランがきちんと登録されていた。結果的には、当然のことだがブランド力の観点から新しいサービスや商品名として適切ではない可能性があると指摘されてしまった。
そして先行で登録済みのブランドとの比較ではやはりNGが出ており、完全に一致している先行ブランドとして、やはり現在権利を所有している株式会社セガゲームスの社名とともにアウトランがきちんと登録されていた。結果的には、当然のことだがブランド力の観点から新しいサービスや商品名として適切ではない可能性があると指摘されてしまった。
複数のネーミングを検索できる「一括検索」機能
ネーミング検索機能では、他にも「ネーミング一括検索」ができる。こちらはその名の通り、複数の名称検索を一括で実行できる機能だ。大きめの検索窓に改行区切りで複数の検索ワードを入力して、「ネーミング一括検索を開始する」をポチッとするだけだ。なお、検索回数に上限がある「無料メンバーシップ」では、複数の検索もその回数分がカウントされるため、いきなり10件同時に一括検索をすると、それだけで回数上限となってしまう点は注意が必要だ。
一括検索の場合は、その場ですぐに検索結果は出力せず、後ほど登録メールアドレス宛に検索が完了した通知が届く仕組みとなっている。通知メールからサイトに戻り、「ネーミング検索履歴」を確認することで、先ほど入力した複数のネーミング検索結果を全て確認できるようになっている。
一括検索の場合は、その場ですぐに検索結果は出力せず、後ほど登録メールアドレス宛に検索が完了した通知が届く仕組みとなっている。通知メールからサイトに戻り、「ネーミング検索履歴」を確認することで、先ほど入力した複数のネーミング検索結果を全て確認できるようになっている。
実際にノミネを使ってみたところ、現在登録されている会社名やWikipedia、商標登録されている名前まで幅広くチェックするだけでなく、類似ワードまで抽出してくれるので、何かしらのネーミングをする際に是非チェックしたい完成された検索エンジンという印象を受けた。
検索回数の制限については、正直なところ「検索回数に制限があるなんて……」と残念な気持ちになったが、実際に使ってみると、この手間のかかる検索をむしろ無料で使える方が驚きだ。さらに「無料メンバーシップ」の回数では物足りない人向けに、月額1,500円で無制限にネーミング検索が利用できる「有料メンバーシップ」も用意されている。ネーミングやその商標登録などに興味がある人は、1度試してみることをおススメしたい。
検索回数の制限については、正直なところ「検索回数に制限があるなんて……」と残念な気持ちになったが、実際に使ってみると、この手間のかかる検索をむしろ無料で使える方が驚きだ。さらに「無料メンバーシップ」の回数では物足りない人向けに、月額1,500円で無制限にネーミング検索が利用できる「有料メンバーシップ」も用意されている。ネーミングやその商標登録などに興味がある人は、1度試してみることをおススメしたい。