おいしそうな料理や美しいスイーツの写真を撮ったはずが、あとで見返すと全然おいしそうに見えない。撮影に時間をかけられればいいけど、みんなが待っているので急いで撮らなきゃ……。そんな経験はありませんか? 食べればなくなってしまう料理だからこそ、おいしい一瞬をカメラにおさめたいもの。いくつかのコツを押さえれば、スマホでも、時間がなくても「おいしそうな写真」は撮れるんです!
料理写真は「光」次第!
料理や食べ物を魅力的に撮影できるかどうかは、「光の当たり具合」にかかっています。料理の撮影は、できるだけ実物に近い色味で、なおかつおいしそうに見せることが大事です。料理はおいしそうなのに、撮ってみるとそう見えない……。そんな時は、「写真が明るすぎる・暗すぎる」「色味が不自然」「料理の立体感が消えてしまっている」ことが原因かもしれません。構図も大事ですが、料理写真に関しては「イイ感じの光」を見つければ、それだけでかなり成功に近づくと言えます。
料理本来の色合いを出すなら、自然光で撮影するのがおすすめです。Instagramなどの人気のお料理アカウントも自然光で撮影していることが多いです。食べ物の持つ自然なツヤ感やシズル感をキレイに見せてくれます。カーテンの開け方によって、光の入り方が変わるので、被写体を見ながら調整しましょう。この時、部屋の照明は消します。
料理本来の色合いを出すなら、自然光で撮影するのがおすすめです。Instagramなどの人気のお料理アカウントも自然光で撮影していることが多いです。食べ物の持つ自然なツヤ感やシズル感をキレイに見せてくれます。カーテンの開け方によって、光の入り方が変わるので、被写体を見ながら調整しましょう。この時、部屋の照明は消します。
また、光にもいくつか種類があり、太陽(光源)と同じ向きの「順光」、反対向きの「逆光」、横から光が当たる「サイド光」斜め後ろから光が当たる「半逆光」などがあります。
色はキレイでも料理が単調に見えてしまう「順光」
順光の写真は明るく、素材の持つ「色」が鮮やかに写りますが、影が出ないので料理が平面的に見えます。
この写真は、ピザの真上に照明があり、それを上から撮ったことでのっぺりと平面的な写真になってしまいました。スマホをかまえた自分の影も入ってしまっています。
このように、おいしい料理なのに、撮ってみるとおいしそうに見えないのは、順光のせいで料理の立体感が出ていないのかもしれません。被写体の正面からまんべんなく光が当たるアングルは「料理をおいしく」というより、説明調の写真になりやすい面もあります。順光は自分の影が料理にかぶりやすい光でもあるので、撮る位置を少し変えてみるとよいでしょう。
このあと説明する「サイド光」「半逆光」になる角度を探して料理の陰影を出すとよいです。
このように、おいしい料理なのに、撮ってみるとおいしそうに見えないのは、順光のせいで料理の立体感が出ていないのかもしれません。被写体の正面からまんべんなく光が当たるアングルは「料理をおいしく」というより、説明調の写真になりやすい面もあります。順光は自分の影が料理にかぶりやすい光でもあるので、撮る位置を少し変えてみるとよいでしょう。
このあと説明する「サイド光」「半逆光」になる角度を探して料理の陰影を出すとよいです。
陰影で料理に立体感が出る「サイド光」
正面から光が当たる順光に対して、「サイド光」は料理の横から当たる光です。
料理の半分が明るく照らされ、半分が影になることで立体感が出ます。
食材のエッジが際立つ「半逆光」
「半逆光」は、料理の斜め後ろから当たる光です。
後ろからの光が食材のエッジを光らせ、立体的でおいしそうな感じを出せます。ただし、正面が暗めに映ることがあるので、白い紙ナプキンやハンカチなどで光を反射させてあげるとよいかもしれません。
透き通った食材が美しく撮れる「逆光」
「逆光」は、料理の真後ろから当たる光です。
透き通った飲み物や、ゼリーなどを写すのに最適です。手前が影になるときは「半逆光」と同じように、手前側を明るく照らしてあげましょう。
カフェやレストランでは、窓際の席に着くことで、自然とこれらのライティングになります。「おいしそうな写真」は、席選びから始まっています。可能であれば、窓際の席を選びましょう。
カフェやレストランでは、窓際の席に着くことで、自然とこれらのライティングになります。「おいしそうな写真」は、席選びから始まっています。可能であれば、窓際の席を選びましょう。
中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019