フィルムカメラのような使い心地
ちょうど木更津に出かけ、散策して海鮮を食べる予定があったので、届きたてホヤホヤのRX0 IIを持ち出すことに。
木更津にはたぬきがたくさん
これは木更津駅前のたぬき像。RX0 IIのレンズは35mm換算で24mmの単焦点、f値は4(固定)です。ボケを楽しむというよりは、背景までしっかりピントの合った、カリカリッとした写りを楽しむカメラといえそうです。
プログラムオートで撮影
風景写真は広角レンズならではの遠近感を強調した仕上がりになります。
こちらはGR IIIxで撮影
一方、こちらはGRで撮ったもの。レンズは35mm換算で40mm、f値は2.8で撮影しました。たぬきの後ろにある植物がボケているのがわかります。自分好みのカリッとした写りは共通していますが、RX0 IIはGRにあるようなボケを楽しむカメラではないとわかってきました。
一方、RX0 IIはシャープな写り
フィルム箱とほぼ同じサイズのRX0 II。外観に比例してモニターも極小、ビューファインダーもありません。モニタ上にグリッド線を表示したり、撮影済みの画像を拡大して細部まで確認することは一応できるけれど、細部を確認しながらの撮影には向きません。
とはいえ、むしろ24mm/f4のレンズは被写界深度(ピントが合う範囲)が深く、手前から奥まで全体的にピントの合った写真を撮るためのものなので、問題なし。また、全体にピントの合った写真が撮れる点ではスマホカメラに近いのですが、やはりZEISSレンズならではの歪みの少なさは格別です。画面全体にピントを合わせてクリアに表現したい風景写真やスナップに好相性のカメラです。
とはいえ、むしろ24mm/f4のレンズは被写界深度(ピントが合う範囲)が深く、手前から奥まで全体的にピントの合った写真を撮るためのものなので、問題なし。また、全体にピントの合った写真が撮れる点ではスマホカメラに近いのですが、やはりZEISSレンズならではの歪みの少なさは格別です。画面全体にピントを合わせてクリアに表現したい風景写真やスナップに好相性のカメラです。
チーバくんの隅々にまでピントが合う
また、下の写真のような「彩度の低い背景+カラフルな被写体」というケースでも、目がチカチカするような色合いにならないのは嬉しいポイント。
謎の滑り台
モニターはざっくりと構図の確認をするものと割り切り、とにかくバシバシ撮りまくる。実際にどんな写真が撮れているか、しっかりわかるのはiPadやパソコンのモニタ上……。かつてのレンズ付きフィルムカメラのような使い勝手も、楽しいものに思えてきます。
食べ物の色合いも自然
テーブルフォト……といっていいのかわかりませんが、食べ物を撮るとこんな感じ。撮って出しでも、バランスの良い色味に仕上がります。
フルーツをぜいたくに使った大きなパフェを、カフェの狭い座席に座ったまま、全体をしっかり画面に収めることができるのも広角レンズのおかげ。
フルーツをぜいたくに使った大きなパフェを、カフェの狭い座席に座ったまま、全体をしっかり画面に収めることができるのも広角レンズのおかげ。
巨大なパフェも席を立たずに撮影できる
一見クセが強く感じたスペックですが、使ってみると、このカメラはさまざまなシーンにフィットする「デキる子」であることがわかります。
中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019