スマホカメラ全盛期の今、私があえて2019年製のコンパクトデジタルカメラ・SONY「RX０ II」を使う理由

2025.1.22

被写体の自然な表情を切り撮れる

私の買った個体は中古品としてはかなり状態が良かったものの、どう使われていたかがわからないだけに、美品でもストラップだけは使い続けるのに勇気が要りました。そこでハンドストラップは新たに購入し、手首に下げるような形で持ち歩いています。こうして持ち歩くと、電源を入れてからの起動が早いため、「！」と思った瞬間にカメラを起動し、シャッターを切ることができて快適です。

小さくて軽いボディゆえ、手首に負担がかからないのは想定内でしたが、「小さいこと」のメリットは他にも。

普通はこの距離でカメラを構えると逃げられる

猫の多い街・木更津

このとおり、カメラを手にしたままかなり近寄っているにもかかわらず、動物にカメラを警戒されないのです。

目のようにも見えるカメラのレンズを嫌う動物は多いです。懐いているはずのペットの犬でさえ、カメラを向けると顔を背けることもあります。

しかしRX0 IIならカメラに気づかれないため、ペットの犬の「楽しい瞬間」を写真に収められる機会が増えました。

カメラに気づかない

警戒されないから撮れる表情

防水・防塵、かつ耐衝撃だから、地面スレスレまでカメラを近づけるのも怖くないし、濡れても平気。RX0 IIに泥がはねたことがありましたが、水でざっと洗ってタオルで拭いて、何事もなく使い続けることができました。万一の場合のカメラの落下にも神経質にならずに済みます。

犬の散歩中に写真を撮りたくなるけれど、最優先は犬の安全。いざ、犬を守ろうとしたときにカメラが壊れる／傷つく心配をしなくていいのは大きなメリットです。

一連の犬の写真を撮ったのは夕方ごろですが、カメラが小さすぎるせいか、被写体の動きによるブレはあっても、手ブレはあまり感じませんでした。

また暗いところでは、それなりに画像にノイズが乗るものの、それがかえってフィルムカメラのような味を出してくれます。その点もとても好み。

飼い主がカメラを持っていることに気づいていない

人を撮るときも同様です。「大きなカメラ（ミラーレス一眼）で撮られると緊張する」と言われることはよくあるのですが、RX0 IIではその緊張が減らせます。撮られていることに気づかせないうちに撮影を終えられることも。

ミニ三脚をつけてもなお、クラッチバッグに入るこの「小ささ」には、持ち歩きの面だけでないメリットがたくさんあると感じます。

三脚をつけたまま結婚式用のミニバッグにも入れられる

他にはない、毎日持ち歩きたくなるカメラ

「なにこれ小さい！」

このカメラを使っていると、必ず言われるひとことです。小さなボディとキレのある写りのギャップにも驚かれることが多く、持っているだけで場が盛り上がることも。

「小さい」「1型センサー」「RawデータOK」「ZEISSレンズ」……どれかを備えたカメラはたくさんありますが、すべてを兼ね備えているのは、RX0 IIだけではないでしょうか。後継機が出ていないのが残念ですが、ガッツリ使い倒したくなるカメラです。