そんな筆者は、ここ数年キャンプ用の“進化版・飯ごう”として一気にブレイクした「メスティン」も愛用中。もともと、アウトドアグッズとしてひとつ数千円するのがあたり前だったメスティンですが、最近ではダイソーなどの100円ショップにも、500円や1000円といった手頃な価格で、いろいろなタイプが登場するようになりました。
そこで、しっかりフタが閉まり、頑丈で、四角形で収納もしやすいというこのメスティンの特性を生かして、「非常用グッズ入れ」として使ってはどうでしょうか?非常時は当然ながらメスティンをそのまま調理器具としても使えます。
試しに、ダイソーで販売されている1合、1.5合、3合、それぞれのメスティンに収納可能な非常用として、非常時に役立つ防災グッズなどを詰め込んでみました。100円ショップで購入可能なアイテムを中心に組み合わせているので、コストパフォーマンスも高く、メスティンひとつで大きな安心感が得られます。みなさんもぜひお試しください。
1合タイプのメスティンひとつ分でも、あれば非常時の安心感がまったく違う
非常用グッズを詰め込んだダイソーの1合用メスティン。メスティン本体は税込550円。大きさは外箱のサイズで約16×8×6cmとコンパクトです
今回の記事ではこの大きさの異なる3つのメスティンにそれぞれおすすめの非常時に役立つであろうグッズを詰め込んでみました。100均のアイテムを中心にセレクトしましたので、コストパフォーマンスの高いものになっていると思います。
まずはもっとも小さいダイソーの1合用メスティン(税込550円)に非常用グッズを詰め込んでみました。実際に詰め込んだアイテムは下記の通りです。
1合用メスティンに詰め込んだアウトドアアイテム。コンパクトなメスティンですが、かなり収納力があります
・携帯用コンパクトレインポンチョ(ダイソー・税込110円)
・6徳万能ナイフ(ダイソー・税込110円)
・ホイッスル付ライトD11(ダイソー・税込110円)
・HAPPY SOUP つぶコーンポタージュ(ダイソー・税込110円)1箱3袋入りの1袋を収納
・チェルシー・バタースカッチ(ダイソー・税込110円)1袋10個のうち4個を収納
・SNICKERS mini (ダイソー・税込110円)よりどり3個のうち1個を収納
・燃料用五徳(ダイソー・税込110円)
・プリントライター(ダイソー・税込110円)
・固形燃料 30g×3(セリア・税込110円)
・固形燃料用受け皿(ダイソー・税込110円)
固形燃料でカップラーメン1回程度のお湯を沸かすことができ、明かりを確保、また万能ナイフやホイッスル、雨対策用のレインポンチョも入ります。
固形燃料を使えば1合分のご飯を炊くこともできますし、お湯を沸かすことも可能。なにかと便利なコンパクトで万能な調理器といえるでしょう
手のひらに収まるサイズの超コンパクトなレインポンチョ。雨風を防いでくれるだけで体力の消耗が小さくなるでしょう。普段使いにもおすすめの逸品
「こんなものまで税込110円で買えてしまうのか」と驚く「6徳万能ナイフ」。缶切りや栓抜きなど、あると何かと便利なグッズがコンパクトにまとまっています
スマートフォンのバッテリーを節約するためにも、スマートフォン以外のライトを用意しておきたいところ。また、ホイッスルは想像以上に大音量で、とてもおすすめです
メスティンでお湯を沸かすことができるので、温かい飲み物を用意しておくとよいでしょう。3袋入りで、メスティンには1袋を入れました。ポタージュだけではなく、ココアなどもおすすめです。賞味期限も1年程度と長めですが、ローリングストックで時々入れ替えることをおすすめします
あめも賞味期限は長めで1年以上。個人的にはカロリー補給というよりも懐かしい味で落ち着きを取り戻すことを目的にしていますが、入れっぱなしで賞味期限が気になる方は、賞味期限がない「氷砂糖」の個包装タイプがおすすめです。10個入りのうち、4個がメスティンに入ります
「SNICKERS mini」(よりどり3個で税込110円)ひとつでも、「本当にお腹が空いたときに食べるものがある」という余裕は、とても重要。賞味期限は半年程度なので、こちらもローリングストックで。入れっぱなしの方は、賞味期限が3年間ある「カロリーメイト ロングライフ」(2本・40g、税込150円前後)も便利です
コンパクトに折りたたむことができる「燃料用五徳」。固形燃料はもちろん、アルコールバーナーを使うこともできます
固形燃料などに火をつけるためのライター。どこにでもありそうですが、これらがないと火をつけるのが非常に困難なので注意
お湯を沸かすときや炊飯時に使う固形燃料。アルコール分が揮発してしまうので、食品保存用ラップなので包んでおくことをおすすめします
燃料を入れて使う受け皿。100均でよくみかける25gや30gといった固形燃料を入れるのにちょうどいいサイズになっています
齋藤 千歳
フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。