スマホのカメラはとても優秀。撮影に失敗することがまずない上、毎日持ち歩くものだから荷物が増える負担もない。でも、それでもやっぱり私はカメラで撮る写真が好きなのです。
これまでは、特に予定がない日もRICOHのGR IIIx(以下GR)を必ずバッグに入れていました。
これまでは、特に予定がない日もRICOHのGR IIIx(以下GR)を必ずバッグに入れていました。
GR IIも持っているのでリングキャップで差別化
GRは小型ボディに大型のAPS-Cセンサーと、標準よりちょっと広めの40mmレンズを搭載。小さくて軽いのにミラーレス一眼のような高画質の写真が撮れて、頼れるカメラです。
しかし、このGRは思いのほか繊細。無骨なルックスのイメージに引っぱられて、ラフな扱いをするとすぐに修理行きに。ポケットに入れたままダッシュせざるを得ない日や、海辺で強風に見舞われたとき、急な雨がバッグの中に降り込むときはヒヤリとします。
しかし、このGRは思いのほか繊細。無骨なルックスのイメージに引っぱられて、ラフな扱いをするとすぐに修理行きに。ポケットに入れたままダッシュせざるを得ない日や、海辺で強風に見舞われたとき、急な雨がバッグの中に降り込むときはヒヤリとします。
気兼ねせず使えるコンデジはないものか
数年前まではどのカメラも欲しいタイミングですぐ購入でき、コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)の値段もそこまで高価ではなかったため、「壊れたら買い替え」という手段を取ることもできました。しかし、ここ最近はコンデジに限らず、カメラ全般の価格が高騰している上に品薄。「新製品を予約しても、発売日の数カ月後でないと手に入らない」「受注販売、しかも抽選」といった具合に、とにかく手に入りにくく、いくら「金なら出す!」と言っても無意味なレベル。
そして私もGRのことは大好きなので、長く大切に使っていきたいのです。カメラ価格が高騰する昨今の状況も考えあわせると、それは「ポケットやバッグに直入れ」「常に首から提げておく」といった使い方はできなくなることを意味します。砂ぼこりの影響を考えると、ペットの犬を地面スレスレのアングルから撮るといった、いつもの使い方も、なんだか怖いような気がしてきます。
こうして私は、せっかくの“スナップシューター”をケースに収納して持ち歩くという、もったいない事態に陥っていたのです。
そして私もGRのことは大好きなので、長く大切に使っていきたいのです。カメラ価格が高騰する昨今の状況も考えあわせると、それは「ポケットやバッグに直入れ」「常に首から提げておく」といった使い方はできなくなることを意味します。砂ぼこりの影響を考えると、ペットの犬を地面スレスレのアングルから撮るといった、いつもの使い方も、なんだか怖いような気がしてきます。
こうして私は、せっかくの“スナップシューター”をケースに収納して持ち歩くという、もったいない事態に陥っていたのです。
防塵防水耐衝撃・極小ボディに1型センサーの「RX0 II」を手にしてみる
数万円で買って、以前のようなラフな使い方で壊れるまで使い倒す……。正直なところ、割り切って考えれば、そんなコンデジもたくさんあります。しかし、その多くは「センサーサイズが小さい」「レンズがあまり好みではない」「Raw形式で画像を記録できない」といった、スペック面での不満があります。何より、使っていても、ときめきません。
前置きが長くなりましたが、そこで存在を思い出したのが、これ。SONYの「RX0 II」です。
前置きが長くなりましたが、そこで存在を思い出したのが、これ。SONYの「RX0 II」です。
フィルムの紙箱と同じような大きさです
35mmフィルムの紙箱とほぼ同じサイズのボディに、1型(13.2mm×8.8mm)の大型センサーとZEISSレンズを搭載した、「RX0」の第2世代モデルです。
小さなトイカメラのような外見に反し、金属製ボディは防塵・防水・耐衝撃性だけでなく、チルト可能な背面ディスプレイも備え、4K/30pの動画記録にも対応。RAWデータでの記録も可能と、かなり本格的なスペックがガジェット好きの心をくすぐります。
小さなトイカメラのような外見に反し、金属製ボディは防塵・防水・耐衝撃性だけでなく、チルト可能な背面ディスプレイも備え、4K/30pの動画記録にも対応。RAWデータでの記録も可能と、かなり本格的なスペックがガジェット好きの心をくすぐります。
この大きさでチルト可能
このカメラの存在は、2019年の発売当初から知ってはいて、欲しい気持ちもありました。ただ、当時はGRが6万円前後で買えたことから「センサーサイズを考えると割高な気がする」「コンセプトが尖り過ぎでは?」とスルーしていたのです。
しかしそれは「RX0 IIをメインカメラにする」と考えた場合のこと。GRやミラーレス一眼、さまざまなレンズが手元にそろっている今、悪天候の日もなんの予定もない日もポケットに突っ込んでおくためのカメラと考えれば、これ以上ない買い物だと思うようになりました。
しかしそれは「RX0 IIをメインカメラにする」と考えた場合のこと。GRやミラーレス一眼、さまざまなレンズが手元にそろっている今、悪天候の日もなんの予定もない日もポケットに突っ込んでおくためのカメラと考えれば、これ以上ない買い物だと思うようになりました。
GRとの大きさ比較。厚みはRX0 IIのほうがやや厚め
Amazonのセールで購入し、待つこと2日。RX0 IIが私のもとにやってきました。
RX0 IIはかなり前に発売されている割に、新品はもちろん中古、また整備済みの中古など、さまざまな状態のものが市場に出回っていて、納得感のある買い物がしやすいと感じます。私は新品に近い中古を購入。小キズはありますが、動作には問題なく、きれいな状態のものが届きました。
RX0 IIはかなり前に発売されている割に、新品はもちろん中古、また整備済みの中古など、さまざまな状態のものが市場に出回っていて、納得感のある買い物がしやすいと感じます。私は新品に近い中古を購入。小キズはありますが、動作には問題なく、きれいな状態のものが届きました。
中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019