GMOクリエイターズネットワークが提供する「FREENANCE(フリーナンス)byGMO」は、フリーランスやスモールビジネスのオーナー向けに無料の損害賠償保険「フリーナンスあんしん補償」や請求書即日買い取り「フリーナンス即日払い」などを提供するサービスです。
フリーナンスは、アカウント開設だけで、「フリーナンス口座」「あんしん補償」「即日払い」が利用できる
ユーザー登録をして開設されるフリーナンス口座を事業収入の振込先として利用することで、仕事中の事故や納品物の欠陥を原因とする事故の補償(最高5000万円)だけでなく、情報漏えいや著作権侵害、偶然の事故による納期遅延などを原因とするフリーランス特有の事故の補償(最高500万円)を行ってくれる「フリーナンスあんしん補償」が自己負担0円で付与されます。
さらに企業などに送付する請求書(売掛債権)をフリーナンスが買い取って、その代金を即日メインバンクに振り込んでくれる「フリーナンス即日払い」が請求書額面の3~10%の手数料で利用できるというもの。
さらに企業などに送付する請求書(売掛債権)をフリーナンスが買い取って、その代金を即日メインバンクに振り込んでくれる「フリーナンス即日払い」が請求書額面の3~10%の手数料で利用できるというもの。
フリーナンス即日払いのサービス概要
「フリーナンス即日払い」を利用すれば、請求書の発行と同時に支払いを受けられるため、フリーランスにとってはありがたいサービスなのですが、そのビジネスモデルはどのようになっているのでしょうか。賢い利用法なども含めて、GMOクリエイターズネットワーク 執行役員 FinTech事業部管掌 フリーナンス事業責任者 次松武大氏に伺いました。
仕事や生活に不安を持つフリーランスを支援
元々の経緯は、GMOクリエイターズネットワークがライターやカメラマン、デザイナー、イラストレーターなどWebコンテンツなどの制作に携わるクリエイターへ、制作を依頼する編集プロダクションを運営していたのがきっかけでした。
「当時フリーランサーの方々から、お金の支払いを早くできないかという相談を受けていました。それと併せて、一般的な編集プロダクションでは口約束で受発注する場合や、支払いが滞るケースが多いとも聞いていました。納品後にすぐに支払うことができればフリーランサーには喜ばれる上、より良いフリーランサーも当社で仕事をしてくれるのではないか。そんな構想が元々ありました」(次松氏)
「当時フリーランサーの方々から、お金の支払いを早くできないかという相談を受けていました。それと併せて、一般的な編集プロダクションでは口約束で受発注する場合や、支払いが滞るケースが多いとも聞いていました。納品後にすぐに支払うことができればフリーランサーには喜ばれる上、より良いフリーランサーも当社で仕事をしてくれるのではないか。そんな構想が元々ありました」(次松氏)
GMOクリエイターズネットワーク 執行役員 FinTech事業部管掌 フリーナンス事業責任者 次松武大氏
多くの仕事を提供しつつ、素早く支払うことでフリーランサーを支援するという構想に加え、「もう一歩進んで資金繰りまで支援したいと考え、フリーナンスを2018年10月からスタートしました」と次松氏は語ります。
「実は裏の事情もあるんですけどね」と次松氏は笑いながら語りました。
GMOインターネットグループ内には元々、定期的に各社幹部が集まる会議がありましたが、2017年にグループ各社間のシナジーを高める目的で、事業セグメント別に親和性の高い各社を会議内でグルーピングして運営する方針に転換しました。インフラ部門、EC決済部門、広告メディア部門、ネット証券部門など、当時は8つの事業セグメントがありましたが、編集プロダクションを主な事業としていたGMOクリエイターズネットワークは、EC決済部門に属することになりました。
「当社自身、右肩上がりで伸びていたのですが、二次曲線で伸びるビジネスに集中しなければならないのがGMOインターネットグループです。EC決済部門を統括するGMOペイメントゲートウェイの相浦一成社長に『10年後に伸びるビジネスを作ろう』と言われ、『このままゆるやかな成長を続けるだけでは会社がなくなってしまう……』と考え、それまで温めていたフリーナンスの事業提案を初めて行ったのです」(次松氏)
当初はフリーナンスがエージェントになって企業とフリーランスの橋渡しをし、請求書を即日に支払って、手数料をもらうビジネスモデルを次松氏は考えました。しかしそれでは企業とフリーランサー、それぞれと契約を結ばなければならないことに加え、納品物の品質も保証しなければならないため、エージェントになるのは現実的ではありませんでした。
「そのとき相浦社長に、『請求書だけを買えばいいんだよ』と教えてもらったのです。それが『ファクタリング』と呼ばれるサービスです」(次松氏)
ファクタリングとは、他人が持っている売掛債権を買い取り、その債権の回収を行う金融サービスのことです。
「ファクタリングというと、中小企業や零細企業が資金繰りに行き詰まった末の手法というイメージがあるかもしれませんが、米国では2010年代前半からベンチャー企業がオンラインでファクタリングを行うという流れが出てきていました。2017年には日本でも法人同士のファクタリングを行う他社サービスがスタートしましたが、我々は初めてのフリーランス特化型ファクタリングサービスとして開始しました」(次松氏)
「実は裏の事情もあるんですけどね」と次松氏は笑いながら語りました。
GMOインターネットグループ内には元々、定期的に各社幹部が集まる会議がありましたが、2017年にグループ各社間のシナジーを高める目的で、事業セグメント別に親和性の高い各社を会議内でグルーピングして運営する方針に転換しました。インフラ部門、EC決済部門、広告メディア部門、ネット証券部門など、当時は8つの事業セグメントがありましたが、編集プロダクションを主な事業としていたGMOクリエイターズネットワークは、EC決済部門に属することになりました。
「当社自身、右肩上がりで伸びていたのですが、二次曲線で伸びるビジネスに集中しなければならないのがGMOインターネットグループです。EC決済部門を統括するGMOペイメントゲートウェイの相浦一成社長に『10年後に伸びるビジネスを作ろう』と言われ、『このままゆるやかな成長を続けるだけでは会社がなくなってしまう……』と考え、それまで温めていたフリーナンスの事業提案を初めて行ったのです」(次松氏)
当初はフリーナンスがエージェントになって企業とフリーランスの橋渡しをし、請求書を即日に支払って、手数料をもらうビジネスモデルを次松氏は考えました。しかしそれでは企業とフリーランサー、それぞれと契約を結ばなければならないことに加え、納品物の品質も保証しなければならないため、エージェントになるのは現実的ではありませんでした。
「そのとき相浦社長に、『請求書だけを買えばいいんだよ』と教えてもらったのです。それが『ファクタリング』と呼ばれるサービスです」(次松氏)
ファクタリングとは、他人が持っている売掛債権を買い取り、その債権の回収を行う金融サービスのことです。
「ファクタリングというと、中小企業や零細企業が資金繰りに行き詰まった末の手法というイメージがあるかもしれませんが、米国では2010年代前半からベンチャー企業がオンラインでファクタリングを行うという流れが出てきていました。2017年には日本でも法人同士のファクタリングを行う他社サービスがスタートしましたが、我々は初めてのフリーランス特化型ファクタリングサービスとして開始しました」(次松氏)
安蔵 靖志
Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。