時間がない社会人必見！資格取得でのキャリアアップを生成AIに相談してみた

2025.1.8

年の初めは新しい目標を立てる人も多いはず。このタイミングで、キャリアアップを目指して資格取得を志す人も多いようです。しかし、大人になってからの試験勉強は「勉強の仕方を忘れてしまった」「どんなペースで勉強すればいいかわからない」「仕事との両立が難しい」など、意外な困難を伴うことも。

限られた時間で効率よく合格を目指すためには、普段の業務とは別の思考の引き出しを持つことが効果的です。そんなシチュエーションで、生成AIは、資格取得の学習を効率化し、理解を深めるための強力なツールとなり得ます。

これから紹介する生成AIの活用術は「働きながらの資格取得」だけでなく、「職場での昇進・昇格試験合格」「マラソン大会への出場」といった、キャリアアップやプライベートでの難題へのチャレンジにも応用可能。効率的な時間の使い方やモチベーションの管理などに有効です。

資格取得に生成AIを活用するメリットとは

生成AIに資格取得のサポートをしてもらうメリットは、客観的な視点で学習状況を分析し、計画の修正やアドバイスをしてくれる点です。

社会人になってからの資格取得では、それまでのキャリアを含めたもともとの知識量や、勉強に割くことのできる時間、頭に入りやすい勉強方法が、人それぞれ違います。ある人に効果のあった学習計画が、ほかの人にも効果的とは限りません。習熟度のチェックや学習計画の立案に生成AIを活用すれば、自分のために個別最適化した学習計画や学習方法をもとに、効率的に学習を進められます。

難易度の高い資格には、そうした個別指導を受けられるスクールやサービスもあります。しかし忙しい社会人としては、費用面はもちろん、時間や場所に制約されずにいつでもどこでもサポートを受けられることは、大きなメリットになるはず。

さらに、もし、そうしたスクールやサービスを利用していたとしても、受講時以外の空いた時間で効果的な予習・復習をするためのスケジュールづくりや、覚えておくべきポイントを抽出しておくなど、資格取得に近づくための生成AI活用場面は、いろいろと考えられます。

自分に最適な学習プランを生成AIでつくる方法

「資格を取りたい」と考えたとき、数カ月程度の勉強期間を設けて試験に臨む予定を組む人がほとんどのはず。しかし、その数カ月をどのように使えば効率よく合格できるかをすぐイメージできる人はそう多くないと思います。

なまじ準備期間が長いため、試験が目前に迫るまでダラダラ過ごしてしまう場合も。「まだ余裕がある」という思い込みや、日々の忙しさに流されないよう、着実に進められる学習計画を立てる必要があります。

生成AIなら、取りたい資格と準備期間、勉強に使える時間などを伝えるだけでも、大まかな学習計画を立ててくれます。

例えば、50人以上の労働者が働く職場で必ず配置しなくてはならないと国が定める「衛生管理者」。職場から取得を命じられるケースもあり、国家資格の中ではやや難易度は低めですが、第一種衛生管理者の合格率は4割程度。ある程度の準備は必要です。

そこで試しに、Geminiに「第一種衛生管理者試験に一度で受かりたい。3カ月で合格する方法を教えて」と質問してみました。

素晴らしい目標だとほめてくれ、計画を立ててくれる

細かい学習計画の立案や準備に1週間を費やし、その後、月ごとにやるべきことをリストアップしてくれました。

これをさらに、自分の空き時間に合わせて、細かいスケジュールに落とし込んでもらいます。

1日1時間、学習時間がとれる想定で追加質問。これを手帳に書き込むだけでも自分の取り組み方が違ってくるはず

およそ3カ月の学習計画ができました。ざっくりとしていますが、具体的に取り組むべきことがリストアップされているだけでも、合格に一歩近づくと思います。

また、AI検索サービス「Genspark」を利用すると、自然言語での質問に対し、学習期間や勉強方法など、さまざまな情報源からの情報を、1つのまとまった情報ページとしてまとめてくれます。

今度は難関資格である行政書士に合格する方法をGensparkに尋ねてみました。行政書士の試験は年に1度のみ。失敗すれば1年を棒に振ってしまいかねません。「3カ月くらいで模擬試験である程度の点数を取れるようになり、その結果に応じてテコ入れすれば、1年で合格するのも夢ではないのでは……？」という皮算用をもとに、あえて「3カ月で合格する方法」があるのか質問してみます。

さまざまなソースを集約して、1つのまとまった情報ページに落とし込んでくれる

その反応を見るに、「3カ月で行政書士に合格する」には、かなり厳しいスケジュール管理が必要なようです。

行政書士の試験対策のなかでも、民法の勉強法を重点的に聞いた結果

Gensparkでは、文中で紹介されているソースを確認していくことがおすすめ。今回の検索結果では、「最初の1年は記念受験で、試験の雰囲気をつかみ、それを活かして翌年の合格を目指す」という裏技的な方法が紹介されていたりもしました。

Gensparkを使うと、AIによる直接回答に加え、こうしたソースをチェックすることで、個人の「note」やブログなど、実際に試験を受けた人の体験談にも触れることができます。「働きながら」「短期間で」資格取得をかなえた人がどんなことをしていたのか、ヒントを得ることも可能です。

直近で受けた模擬試験の設問と自分の答えや、過去問と自分の回答などがあるなら、それらを生成AIに入力すると効果的な計画立案に役立ちます。

試験結果など、現在の実力を示す客観的な数値がある場合は、それを生成AIに渡すことで「この状態から、6カ月で行政書士試験に合格するための学習計画を作って」「私の苦手な分野を重点的に学習できる計画を立てて」といったカスタマイズも可能になります。

進捗管理もAIが助けてくれる