勝敗を決するのはペイントの「上手/下手」だけではない
実際にプレイして印象的なのは、ペイントの「上手/下手」がそのまま面白さになる設計に加え、隠れ方そのもののアイデアが試される点だ。筆者は絵心がなく、ペイントの出来は正直よくないが、だからといって勝負にならないわけではない。たとえば、風船が密集した一角で体を丸めるポーズと簡単な色塗りを組み合わせただけで、思いのほか見つからなかったこともあるというように、隠れる場所の工夫次第では十分戦える。凝ったペイントで複雑なオブジェクトに化けきるのはこのゲームの醍醐味だが、隠れ場所を探し出す「かくれんぼ力」も勝敗を分ける要素だと感じた。
筆者の隠れ方の実例。エジプトの砂地で仰向けになってみたが、これはさすがに簡単に見つかる
風船状の装飾が密集した一角。丸まるポーズと簡単な色塗りを組み合わせただけで、思いのほか見つからなかった
システム面でユニークなのが「見落としランキング」だ。ハンターの視界内に入った時間と距離をもとにポイントが加算され、「見えているのにバレなかった」隠れ方が評価される。安全な物陰に籠るより、あえて相手の目の前で静止するほうが得点が伸びる(動いていると加算されない仕様にアップデートで変更された)。ハンター側も、「不自然な色の塊」や「陰影の合わない部分」を見抜く目が経験とともに養われていく。工夫して擬態しているカメレオンを見つけたときは、自分がうまく擬態してハンターを欺き切った時とはまた別の快感がある。
さらに開発の熱量はアップデート頻度からも伝わってくる。ハンターの3人称視点やカメレオンの「分身」機能、弾数制限オプションなど、発売から1カ月あまりで遊び方の幅は目に見えて広がった。
さらに開発の熱量はアップデート頻度からも伝わってくる。ハンターの3人称視点やカメレオンの「分身」機能、弾数制限オプションなど、発売から1カ月あまりで遊び方の幅は目に見えて広がった。
小学生はどうやって遊んでいるのか
さて、冒頭で残した問いに戻ろう。13歳未満はSteamのアカウントを作れないのに、小学生たちはどうやって遊んでいるのか。
現実的な選択肢のひとつは、親のPCとアカウントを借りて遊ぶ形。もうひとつは、「Steamファミリーシェアリング」機能で、親が子どもをゲームライブラリの共有メンバーとしてセットアップする形だ。後者では、大人メンバーが購入や機能の制限、プレイ時間の管理まで行えるようになっている。
ちなみに筆者の場合は、手軽に自分のアカウントを作って、子どもと一緒にプレイする形を採用した。まずは公開サーバーで遊んでみたが、公開サーバーだと世界中の見知らぬプレイヤーとマッチングするので、安全性を考慮して、近接ボイスチャットはミュートした。ただ、今後はより安全な環境で遊ぶことを考え、フレンド招待のプライベート運用に切り替えるつもりだ。
現実的な選択肢のひとつは、親のPCとアカウントを借りて遊ぶ形。もうひとつは、「Steamファミリーシェアリング」機能で、親が子どもをゲームライブラリの共有メンバーとしてセットアップする形だ。後者では、大人メンバーが購入や機能の制限、プレイ時間の管理まで行えるようになっている。
ちなみに筆者の場合は、手軽に自分のアカウントを作って、子どもと一緒にプレイする形を採用した。まずは公開サーバーで遊んでみたが、公開サーバーだと世界中の見知らぬプレイヤーとマッチングするので、安全性を考慮して、近接ボイスチャットはミュートした。ただ、今後はより安全な環境で遊ぶことを考え、フレンド招待のプライベート運用に切り替えるつもりだ。
大人も子どもも、まずは一緒にペイントしてみるといい
子どもと一緒に遊んでいて気づいたのは、隠れ方のアイデアという点では、学校で日常的にかくれんぼをしている子どものほうが引き出しを持っている場合もあるということだ。まだ発想が甘い部分もあるが、大人では思いつかない隠れ場所をふと提案してくれることもある。大人が本気で戦略を練って遊ぶのとは違い、童心に返って子どもと同じ目線で楽しむのも、正直、悪くない。
シンプルなお絵かきとかくれんぼの掛け合わせが、なぜここまで人を引きつけるのか。答えはおそらく、ペイントのうまさだけがものをいうわけではなく、隠れ場所を見つける発想力次第で誰にでも勝ち筋があり、しかも失敗すら笑いに変わる別の楽しみ方を見出せるところにある。2026年も夏休みの時期がやってきたこのタイミング。夏の思い出作りのひとつとして、子どもと一緒に遊んでみてはいかがだろうか。
シンプルなお絵かきとかくれんぼの掛け合わせが、なぜここまで人を引きつけるのか。答えはおそらく、ペイントのうまさだけがものをいうわけではなく、隠れ場所を見つける発想力次第で誰にでも勝ち筋があり、しかも失敗すら笑いに変わる別の楽しみ方を見出せるところにある。2026年も夏休みの時期がやってきたこのタイミング。夏の思い出作りのひとつとして、子どもと一緒に遊んでみてはいかがだろうか。

Jun Fukunaga
ライター・インタビュワー
音楽、映画を中心にフードや生活雑貨まで幅広く執筆する雑食性フリーランスライター・インタビュワー。最近はバーチャルライブ関連ネタ多め。DJと音楽制作も少々。













