今、かくれんぼにお絵描き要素が加わった日本発のインディーゲーム『めっちゃカメレオン』が空前のヒットになっている。
約2カ月で作られた大ヒットゲーム
『めっちゃカメレオン』は、LEMORIONとHAGANEIROのふたりによる個人開発作品だ(Steam上のパブリッシャー名義は「lemorion_1224」)。企画制作から発売までは約2カ月。2026年6月にSteamで配信が始まり、日本語を含む12言語にローカライズされている。価格は買い切りスタイルで790円(税込)。この記事を執筆している時点でSteamのユーザーレビューは全世界6万件超を数え、「非常に好評」を獲得している。
ゲームメディア「GameWith」の開発者インタビューによれば、開発期間は約2カ月、広告費・サーバー費はゼロで作られたというが、その売れ行きはすさまじく、リリースから16日で1000万本を突破。6月22日には国内Steam売上ランキングで1位を記録し、7月5日には販売本数1500万本を突破した。仮に単価をすべて通常価格の790円とすると、売上は118億5000万円。Steam運営のValve Corporationの手数料を引いて、ざっと90億円ほどが開発側の手に入る計算になる。大層、夢のある話だ。
ヒットの背景として指摘されているのは、配信映えする視覚設計とSNS拡散を狙った戦略だ。フィールドにはカラフルなオブジェクトが散らばり、プレイヤーがペイントする過程そのものが絵になる。開発者はテストプレイ時から動画撮影を自由化しており、SNS拡散は「想定内」と「電ファミニコゲーマー」のインタビューで語っている。
ゲームメディア「GameWith」の開発者インタビューによれば、開発期間は約2カ月、広告費・サーバー費はゼロで作られたというが、その売れ行きはすさまじく、リリースから16日で1000万本を突破。6月22日には国内Steam売上ランキングで1位を記録し、7月5日には販売本数1500万本を突破した。仮に単価をすべて通常価格の790円とすると、売上は118億5000万円。Steam運営のValve Corporationの手数料を引いて、ざっと90億円ほどが開発側の手に入る計算になる。大層、夢のある話だ。
ヒットの背景として指摘されているのは、配信映えする視覚設計とSNS拡散を狙った戦略だ。フィールドにはカラフルなオブジェクトが散らばり、プレイヤーがペイントする過程そのものが絵になる。開発者はテストプレイ時から動画撮影を自由化しており、SNS拡散は「想定内」と「電ファミニコゲーマー」のインタビューで語っている。
ゲーム実況を通じて小学生の間でも人気に
大ヒット作となっている同作だが、その人気は大人だけにとどまらない。なんと小学生の間でも話題になっているという。筆者の小学生の子どもも、実際にプレイしたわけではないが、人気ストリーマーやVTuberたちによるYouTubeゲーム実況動画を通じてその存在を知ったそうだ。同じような口コミの経路で、ほかの小学生の間にも広がっているらしい。
とはいえ、Steamの利用規約には、はっきりとこう書かれている。「13歳未満の場合、利用規約に同意することはできません」。つまり、小学生の大半は本来、自分名義でSteamを使えないはずなのだ。
では、実況動画を真似して盛り上がっている小学生たちは、いったいどうやって遊んでいるのか。 親のPCとアカウントを借りているのか。 それとも親がSteamファミリー機能で子ども用にセットアップしているのか。このあたりの実態は、正直かなり気になるところなのであとで少し掘り下げるとして、まずは話題の中心であるゲームそのものを体験しないことには始まらない。というわけで、早速、遊んでみた。
とはいえ、Steamの利用規約には、はっきりとこう書かれている。「13歳未満の場合、利用規約に同意することはできません」。つまり、小学生の大半は本来、自分名義でSteamを使えないはずなのだ。
では、実況動画を真似して盛り上がっている小学生たちは、いったいどうやって遊んでいるのか。 親のPCとアカウントを借りているのか。 それとも親がSteamファミリー機能で子ども用にセットアップしているのか。このあたりの実態は、正直かなり気になるところなのであとで少し掘り下げるとして、まずは話題の中心であるゲームそのものを体験しないことには始まらない。というわけで、早速、遊んでみた。
ペイントで景色に溶け込む、新感覚のかくれんぼ
ルールはシンプルだ。プレイヤーは「カメレオン(隠れる側)」と「ハンター(鬼役)」の2チームに分かれる。カメレオン側は真っ白な自分の体に自由に色を塗り、ステージの背景や物体に擬態する。ハンター側は制限時間内に銃で撃ち抜き、全員を発見できれば勝利となる。
ここでは、カメレオン側の基本的な操作を説明する。操作はキーボードとマウスを使う。移動はWASDキー(前後左右に動く定番のキー配置)で、Fキーでペイントモードを起動できる。また、『めっちゃカメレオン』の特徴に挙げられるのが「カラーコピー」だ。右クリックで起動するこの機能では、周囲のオブジェクトの色を取得し、アバターの体色へ反映できる。取得した色は複数保持でき、ホイール操作で切り替え可能だ。
ここでは、カメレオン側の基本的な操作を説明する。操作はキーボードとマウスを使う。移動はWASDキー(前後左右に動く定番のキー配置)で、Fキーでペイントモードを起動できる。また、『めっちゃカメレオン』の特徴に挙げられるのが「カラーコピー」だ。右クリックで起動するこの機能では、周囲のオブジェクトの色を取得し、アバターの体色へ反映できる。取得した色は複数保持でき、ホイール操作で切り替え可能だ。
ペイントモードを起動した画面。カラーパレットかスポイトで色を選ぶ
さらにカメレオン側は色だけでなく姿勢(ポーズ)も変えられる。しゃがむ、丸まるなどの体勢を使い分け、その場にある物になりきることもできる。近接ボイスチャットが搭載されているが、ミュートも可能。知らない相手との会話が苦手な人への配慮もされている。
ゲームモードは複数用意されている。基本形のチーム制「ベーシック」、撃たれたカメレオンがハンター側に加わる「増え鬼」、全員で隠れてから全員で探し合う「ダブル」に加え、7月3日には新モード「逆算チキンレース」(隠れているプレイヤーたちのボディペイントから、最初に隠れた1人を逆算して当てるモード)も追加された。人数はSteam公式で「2〜10人程度を推奨」。フレンドと遊ぶことも、公開サーバーで見知らぬプレイヤーとマッチングすることも可能だ。
プレイヤーが遊ぶ「マップ」もユニークかつ多彩だ。現在は室内牧場や下水道といったものから、大阪の街を再現した「大阪」、風船とペンギン像が並ぶ「ペンギンホテル」、壁一面の装飾が緻密な「エジプト」のほか、人気YouTuber・HIKAKINとのコラボマップも登場するなど、公開後から公式マップが続々と追加されている。また、Steamワークショップ経由のMOD(ユーザー投稿のカスタムマップ)にも対応しており、マインクラフト風など有志公開のステージを別途購入して遊ぶこともできる。
ゲームモードは複数用意されている。基本形のチーム制「ベーシック」、撃たれたカメレオンがハンター側に加わる「増え鬼」、全員で隠れてから全員で探し合う「ダブル」に加え、7月3日には新モード「逆算チキンレース」(隠れているプレイヤーたちのボディペイントから、最初に隠れた1人を逆算して当てるモード)も追加された。人数はSteam公式で「2〜10人程度を推奨」。フレンドと遊ぶことも、公開サーバーで見知らぬプレイヤーとマッチングすることも可能だ。
プレイヤーが遊ぶ「マップ」もユニークかつ多彩だ。現在は室内牧場や下水道といったものから、大阪の街を再現した「大阪」、風船とペンギン像が並ぶ「ペンギンホテル」、壁一面の装飾が緻密な「エジプト」のほか、人気YouTuber・HIKAKINとのコラボマップも登場するなど、公開後から公式マップが続々と追加されている。また、Steamワークショップ経由のMOD(ユーザー投稿のカスタムマップ)にも対応しており、マインクラフト風など有志公開のステージを別途購入して遊ぶこともできる。
牛のパネルや庭園小人(ガーデンノーム)が置かれた牧場風の室内マップ。牛のパネルの模様に擬態して隠れることもできる
7月に追加されたHIKAKINとのコラボマップ「HIKAKINミュージアム」。HIKAKINの写真やゆかりの品が並ぶ展示会場風のステージ
既存作『PROP AND SEEK』にない「自由度」
擬態して隠れるかくれんぼゲームといえば、既存作の『PROP AND SEEK』を思い浮かべる人も多いだろう。椅子やゴミ箱など、あらかじめ用意された「物(Prop)」に変身してハンターの目を欺く、いわゆるプロップハントと呼ばれるジャンルの一作である。かくれんぼの構造、マルチプレイの楽しさ、どことなく漂うコミカルさ。それらに「自由度」が加わったのが『めっちゃカメレオン』だ。
決められたオブジェクトに変身するのではなく、真っ白な体に自分で色を塗って擬態する。だから、隠れ方の再現性はほぼゼロ。同じマップ、同じ試合でも、プレイヤーごとにまったく違う隠れ方が生まれる。画力やセンス、発想力がそのまま結果に反映されるのだ。
もっとも、プロップハントというジャンル自体は『PROP AND SEEK』以前から存在する歴史あるものだ。その系譜で「体を塗る」創作行為を核心に据えたのが、『めっちゃカメレオン』独自のポジションだろう。
決められたオブジェクトに変身するのではなく、真っ白な体に自分で色を塗って擬態する。だから、隠れ方の再現性はほぼゼロ。同じマップ、同じ試合でも、プレイヤーごとにまったく違う隠れ方が生まれる。画力やセンス、発想力がそのまま結果に反映されるのだ。
もっとも、プロップハントというジャンル自体は『PROP AND SEEK』以前から存在する歴史あるものだ。その系譜で「体を塗る」創作行為を核心に据えたのが、『めっちゃカメレオン』独自のポジションだろう。

Jun Fukunaga
ライター・インタビュワー
音楽、映画を中心にフードや生活雑貨まで幅広く執筆する雑食性フリーランスライター・インタビュワー。最近はバーチャルライブ関連ネタ多め。DJと音楽制作も少々。













