卵かけごはん(TKG)はシンプルだからこそ、卵やごはん、使う醤油によって仕上がりが千差万別。家にあるもので簡単に作れるのが卵かけごはんの最大の強みではあるものの、食材にこだわると、これが「料理」に昇格するんです!
そこで、今回は卵かけごはんに使う「醤油」に注目してみました。インターネットで買えるものから、お店でしか買えないものまで、卵かけごはんとの相性がいい、こだわりの醤油を6つご紹介しましょう。
オリーブオイルとトリュフを使った醤油、雲丹醤油など、ちょっと珍しい醤油もご紹介します。
そこで、今回は卵かけごはんに使う「醤油」に注目してみました。インターネットで買えるものから、お店でしか買えないものまで、卵かけごはんとの相性がいい、こだわりの醤油を6つご紹介しましょう。
オリーブオイルとトリュフを使った醤油、雲丹醤油など、ちょっと珍しい醤油もご紹介します。
「吉野杉樽天然醸造醤油」は普段使いもOK
最初に紹介するのが、大分県の醤油会社・フンドーキンの「吉野杉樽天然醸造醤油」です。こちらは筆者も日頃から愛用しており、Amazonなどのネット通販でも購入できます。
「吉野杉樽天然醸造醤油」(500ml)はAmazonで購入
伝統的な杉樽を使って仕込む醤油は澄んだ赤褐色で、サラサラしているのは一般的な醤油とほぼ同じ。しかし、醤油の香りが良く、塩味がまろやかなのが特徴です。刺身や煮物など、普段遣いにもぴったりです。
一見すると普通の醤油と同じだが、香りの立ち方がまったく違う。醤油の色の濃さは、筆者が使用している趣味全開の豆皿の文字の透け具合で比較してほしい
さっそく卵かけごはんにかけて食べてみると、ごはんと卵の両方の味わいを引き立ててくれる印象です。卵かけごはん専用というわけではないものの、毎日食べる卵かけごはんよりもちょっとレベルが上がった感じがします。
醤油の味で全部が消えないのがちょっといい醤油の魅力。卵かけごはんにアレンジを加えたいときもこの醤油なら邪魔しなさそう
「牡蠣しょうゆ」の牡蠣の風味はTKGに意外と合う
「牡蠣しょうゆ」(200ml)は600円。店頭もしくは電話注文で購入可能
瓶のフタを開けた途端に牡蠣の香りがフワッと漂い、これだけでおいしいことを確信! ラベルを見ると、牡蠣のエキスやかつお節エキスが使われていることがわかります。
色は少し薄めだが、とにかく牡蠣の香りが強い
実際に卵かけごはんに使ってみたところ、醤油自体は少し甘めの味わいで、後味に牡蠣の風味が口いっぱいに広がり、何とも贅沢な気分に。だし醤油なので塩味もほどよく、これなら何杯も卵かけごはんが進みます。卵かけごはん以外なら、刺身や冷奴に使うのがおすすめです。
甘めの味わいが卵に合う「寺岡家のたまごにかけるお醤油」
最近は卵かけごはんに使うことを考えて作られた醤油が数多くありますが、なかでも人気なのが広島県の寺岡有機醸造の「寺岡家のたまごにかけるお醤油」です。同社の看板商品とも言える醤油で、今回使用したもの以外にも「海苔入り」や「甘さ控えめ」などラインアップも充実しています。
「寺岡家のたまごにかけるお醤油」(300ml)はAmazonでも買える
濃口醤油にかつお、昆布のうま味を加え、隠し味に牡蠣エキスを使用しており、少しだけ甘味を感じます。ただ、この甘味は食事を邪魔するものではなく、まろやかな卵にしっかり絡み合ってくれるのがいいんです。
少し薄めの赤褐色で、出汁の味もしっかり感じる
出汁の風味と適度な甘さは、まさに”卵にかけるお醤油”そのもの。“たまごにかける”と銘打ってはいますが、卵焼きやだし巻き卵のほか、炒めもの、めんつゆなどさまざまな使い方ができ、タレ感覚で使える守備範囲の広い醤油かもしれません。
今西 絢美
おいしいものナビゲーター
調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、唎酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも絶賛追跡中。