日々の料理に使う調理家電として、多くの家庭で電子レンジやトースターが使われていることでしょう。また、炊飯器で調理するという方法もここ数年で話題になることが増えています。今回はそういった定番調理家電とは別に、家電エバンジェリストとして執筆のほかテレビなどにも出演する筆者がおすすめする、デザイン性が高くて便利、かつ予算1万円以内に収まる調理家電を紹介しましょう。使いこなせばQoL(生活の質)が上がること間違いなしです。
電気圧力鍋は、一度使い始めたら戻れないほど便利!
最初にぜひ導入をおすすめしたいのが「電気圧力鍋」です。ガス火やIHクッキングヒーターに載せて使う圧力鍋を活用している人も少なくないと思いますが、圧力鍋は怖いと感じる方も多いのではないでしょうか。圧力鍋といえば、筆者も実家で暮らしていた高校生の頃には、豚骨を煮てラーメンスープを作るといった使い方をしていました。圧力鍋は最初に強火で加熱し、圧力がかかって蒸気が出だしたら弱火にする必要があります。一定時間加熱したら、最後に重しを外すなどの減圧をして蒸気を抜きます。その際には大きな音を出しながら熱い蒸気が出るため、怖い作業なんですよね。
電気圧力鍋の場合、食材を入れて圧力調理の時間を設定し、スタートするだけですべて自動で行ってくれます。圧力がかかるまで強火で加熱し、設定した時間だけ圧力調理を行ったら、自動的に減圧まで行ってくれます。調理終了のお知らせ音が聞こえたら、フタを開けて取り出すだけです。製品によっては大きな音を立てて蒸気を一気に抜くものもありますが、利用者がそれを行う必要はないので恐怖心はありません。
おすすめのモデルはこちらです。
電気圧力鍋の場合、食材を入れて圧力調理の時間を設定し、スタートするだけですべて自動で行ってくれます。圧力がかかるまで強火で加熱し、設定した時間だけ圧力調理を行ったら、自動的に減圧まで行ってくれます。調理終了のお知らせ音が聞こえたら、フタを開けて取り出すだけです。製品によっては大きな音を立てて蒸気を一気に抜くものもありますが、利用者がそれを行う必要はないので恐怖心はありません。
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1台8役で便利に使える電気圧力鍋
1台8役を実現したアイリスオーヤマの電気圧力鍋「KPC-REMA3」
圧力調理に加えて、煮物、無水調理、蒸し調理、低温調理、発酵調理、炊飯、パン作りと、1台8役の機能を搭載する電気圧力鍋です。圧力は70kPa(約1.7気圧)と比較的高く、コンパクトですが調理容量は2L(満水容量は3L)と十分にあり、炊飯容量は3合まで対応します。豚の角煮や肉じゃが、カレー、チャーシュー、サラダチキン、蒸し野菜、無水カレーなど15種類の自動メニューを内蔵しており、一部メニューを除いて最大12時間後までのタイマーを設定した予約調理も可能です。
フタを立てかけておけるスタンド付き
圧力鍋は、肉をホロホロに柔らかく煮込む場合などにかなり便利です。豚の角煮は通常の鍋で煮込むと2時間以上かかりますが、圧力鍋なら加圧30分で済みます。実際には圧力がかかるまでの時間があるため30分では終わりませんが、それでも半分以下の時間でホロホロに仕上がります。筆者は牛すじの煮込み(20分加圧)や、おでん用の大根の下ゆで(加圧10分程度)などに使うことが多いです。
「ノンフライヤー」なら、鶏もも肉のグリルなども簡単に仕上がる
次におすすめしたいのが「ノンフライヤー」です。日本では2013年に「油を使わずに揚げ物のような“ノンフライ調理”ができる」を売りに登場し、大ヒットとなりました。筆者はノンフライ調理による“ヘルシーさ”ではなく、手軽にオーブン料理ができる“使い勝手の良さ”を推したいと思います。
ノンフライヤーは、ヒーターとファンを組み合わせた超小型の「コンベクション(熱風循環)オーブン」のことです。熱風循環機能を持つオーブンレンジなら同じことができるのですが、その違いは庫内容量の小ささにあります。
オーブンレンジは庫内容量が18~30Lくらいあるため、予熱にも調理にも時間がかかります。家族向けの料理にはぴったりなのですが、準備や調理に時間がかかるためハレの日の料理といった感じになってしまいます。これに対してノンフライヤーは庫内容量が5Lもないため、予熱も調理もあまり時間がかかりません。
例えば「鶏もも肉のグリル」などは、通常はかなり時間をかけてゆっくりと加熱しないと外は焦げて中は生……となってしまい上手に焼くのが難しいメニューです。でもノンフライヤーなら予熱なしで200℃、15分程度で仕上がります。鍋もフライパンも使わず、味付けした食材を入れて温度と時間を設定するだけでほったらかしにできるのが魅力です。一度自分なりのレシピに調整してしまえば、いつでも同じような仕上がりになるのも◎です。
おすすめのモデルはこちらです。
ノンフライヤーは、ヒーターとファンを組み合わせた超小型の「コンベクション(熱風循環)オーブン」のことです。熱風循環機能を持つオーブンレンジなら同じことができるのですが、その違いは庫内容量の小ささにあります。
オーブンレンジは庫内容量が18~30Lくらいあるため、予熱にも調理にも時間がかかります。家族向けの料理にはぴったりなのですが、準備や調理に時間がかかるためハレの日の料理といった感じになってしまいます。これに対してノンフライヤーは庫内容量が5Lもないため、予熱も調理もあまり時間がかかりません。
例えば「鶏もも肉のグリル」などは、通常はかなり時間をかけてゆっくりと加熱しないと外は焦げて中は生……となってしまい上手に焼くのが難しいメニューです。でもノンフライヤーなら予熱なしで200℃、15分程度で仕上がります。鍋もフライパンも使わず、味付けした食材を入れて温度と時間を設定するだけでほったらかしにできるのが魅力です。一度自分なりのレシピに調整してしまえば、いつでも同じような仕上がりになるのも◎です。
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容量2Lとコンパクトでどこにでも置きやすいノンフライヤー
容量2LとコンパクトなCOSORIの「ノンフライヤー 2L」
ホワイトとブラックの2色をラインアップ
幅21cm、高さ26.7cmのスペースに収まる、容量2Lのコンパクトなノンフライヤーです。加熱温度は75~205℃、タイマーは1~60分まで設定できるようになっており、「ノンフライ(205℃/15分)」、「ベイク(155℃/15分)」、「ロースト(180℃/20分)」、「温め直し(175℃/5分)」の調理モードを搭載しています。
それぞれの調理に最適な温度と時間がプリセットされ、さらにメニューに合わせて温度と時間をカスタマイズできます。バスケット内に網状の「クリスパープレート」を設置することで、食材から出た脂や肉汁などを下に落としてカリッと焼き上げることもできます。食材を入れるバスケットもクリスパープレートも食洗機対応なので手入れも簡単です。オーブントースターでもノンフライ調理ができる製品はありますが、ノンフライヤーは手入れの面で手軽なのもおすすめポイントです。
それぞれの調理に最適な温度と時間がプリセットされ、さらにメニューに合わせて温度と時間をカスタマイズできます。バスケット内に網状の「クリスパープレート」を設置することで、食材から出た脂や肉汁などを下に落としてカリッと焼き上げることもできます。食材を入れるバスケットもクリスパープレートも食洗機対応なので手入れも簡単です。オーブントースターでもノンフライ調理ができる製品はありますが、ノンフライヤーは手入れの面で手軽なのもおすすめポイントです。
安蔵 靖志
Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。