4.派手さはないが、本当に便利な「レンジでマカロニ」はガチで買い!
大阪樟蔭女子大学の学生とサナダ精工が共同開発したという「レンジでマカロニ」(サナダ精工)。こちらもキャンドゥにて税込110円。派手さはないものの、本当に便利です
というのも、主食になるスパゲティなどはゆでてソースとあえればそれで一食できますが、マカロニは「マカロニサラダ」などの副菜にしかなりません。マカロニをゆでても、結局ほかに主食を作らなければいけないというイメージがありませんか? もちろんマカロニサラダはおつまみなどにあると非常にうれしいのですが……。わざわざ鍋でお湯を沸かすなら、マカロニではなく主食のパスタの調理を選んでしまうのです。
しかし「レンジでマカロニ」は、600Wの電子レンジなら水と塩を小さじ1/2、マカロニを入れて、マカロニのゆで時間+2分で簡単にゆであがります。これに野菜やツナ缶、ハムなどを混ぜ、マヨネーズや塩コショウなどで味を調えれば、マカロニサラダが完成です。調理に必要な器具はほぼ「レンジでマカロニ」のみ。しかも、そのまま保存ができます。本気で便利です。
ゆで上がったマカロニを水切りした状態。筆者が試食した限り、鍋でゆでたものとの差異は感じられませんでした。加熱時間を微調整するとアルデンテなゆで上がりも可能でしょう
主食にならない割に、ゆでるための鍋、お湯を切るためのザル、混ぜ合わせるボールなど洗い物が多くなるので筆者はあまり作らないマカロニサラダ。「レンジでマカロニ」を使えば、これらの問題が解決するので、今後マカロニサラダの登場回数が増えそうです
5.つい面倒になってしまう付け合わせを作るなら「レンジ用蒸し器 温野菜」が便利
「レンジ用蒸し器 温野菜」(サナダ精工)、キャンドゥにて税込110円で購入。600Wのレンジで3分前後で各種野菜を100g程度蒸すことができます
筆者の場合、ハンバーグや鶏肉ローストなどを作ったものの、付け合わせはなしの真っ茶色の皿を食卓に並べてしまうことがよくあり、栄養的にも見た目的にもバランスが悪いと感じることがしばしばあります。写真に撮っても、なんとなく“映えない”のです。
こんなときに「レンジ用蒸し器 温野菜」を使えば、容器のなかに蒸しザルを重ねて大さじ2杯の水を入れ、蒸しザルの上にカットして洗った野菜を並べて3分前後加熱するだけ。付け合わせの温野菜があっという間に完成します。ニンジンやジャガイモなどもサイズにもよりますが、たった3分で火が通りますし手間なしなので、肉などを焼いている間に付け合わせが電子レンジで完成するイメージです。最近ちょっと飽きてきたコロナ渦の自宅ご飯も、彩りが加わるだけでかなり楽しくなります。
カットして水洗いした野菜を「レンジ用蒸し器 温野菜」に並べてみました。見ての通りあまり大きな蒸し器ではなく、1人分の付け合わせにちょうどいいサイズです
カボチャ、サトイモ、ニンジン、パプリカを蒸してみました。600Wの電子レンジで3分ほど加熱しましたが、それぞれ問題なく食べることができる状態に蒸し上がりました
6.ひとり暮らしなら「電子レンジ料理器 パスタ」は必ず持っておきたい便利アイテム
「電子レンジ料理器 パスタ」(サナダ精工)、キャンドゥにて税込110円で購入。最大約150g、1.5人分のパスタの乾麺をゆで上げることができます
ただし、この「電子レンジ料理器 パスタ」は最大約150g、1.5人前までしか調理することができないので、家族の分を一度にゆで上げるといった目的には向いていません。また、ゆで上げの微調整がしにくいので、本格的に調理できる気力がある時には、物足りなく感じるかもしれません。しかし、買い置きのパスタソースをからめてひとり分のパスタを作る、という目的なら後片付けも楽で圧倒的におすすめです。
筆者は、写真を撮るために皿に盛り付けましたが、本気で手を抜きたいときは「電子レンジ料理器 パスタ」のなかでソースをあえて、そのまま食べてしまうのも手。洗い物は「電子レンジ料理器 パスタ」とフォーク1本で済んでしまいます。
「電子レンジ料理器 パスタ」でゆで上げたパスタにフタをしてお湯を切ったあと、タラコソースをかけ、これから混ぜ合わせるところ。ゆであがった麺は、鍋でゆでたものと大差なく感じました
ソースと混ぜ合わせたパスタを皿に盛って、刻みのりをかけて完成です。乾麺のパスタにソースをからめただけなので、コストも安く、1人暮らしに最適と言えます
思った以上に便利な100均電子レンジ調理器、おすすめ順位は?
もしかしたら、企画倒れでそれほどうまく調理できない商品もあるのではと心配した今回の企画でしたが、どの電子レンジ調理器も100円という価格ながらかなりハイレベル。家族の人数やよく食べる料理などによって違いはあると思いますが、実際に使った筆者個人のおすすめ順を紹介すると下記のようになります。
1位 「レンジでマカロニ」
本気で便利。原稿を書いている時点で、すでに数回マカロニサラダを作るのに使っています。
2位 「電子レンジ調理器 だし巻きたまご風」
電子レンジでだし巻きたまごを作るという発想もすごいが、できあがりも予想以上です。
3位 「電子レンジ調理器ラーメン」
即席麺も作りたくないほど手が抜きたいときに、カップ麺並みの手軽さで即席麺が作れます。
4位 「電子レンジ料理器 パスタ」
ひとり分を作るなら驚くほど便利。すでに多くの方が持っているかもしれません。
5位 「レンジ用蒸し器 温野菜」
面倒になる付け合わせを作るのに便利です。また、寒い季節のホットサラダにもよいでしょう。
6位 「電子レンジ調理器 お魚」
魚焼き器を洗いたくない方には朗報。しかし、焼き魚というには味がちょっと残念です。
もちろんどの製品も、100円ならお試しのつもりで買って後悔はなく、どれもおすすめと言えるレベルです。いっそ全部買ってみては? とおすすめしたいのですが、実際にキッチンに置いてみるとフタ付きプラスチック容器は想像以上にかさばることにも気がつきます。つまり収納スペースにだけ注意すれば、100均電子レンジ調理器は「買い」と言えると筆者は感じました。皆さまも「あと一品」作りにぜひお試しください。
齋藤 千歳
フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。