「テックファーストな銀行」が目指す金融サービスの未来とは
2018年7月の事業開始以来、テクノロジーバンクとしてサービスを提供してきたGMOあおぞらネット銀行。中長期事業戦略では、さらに「究極のテックバンク」「テックファーストな銀行」というワードが挙げられた。
「我々は金融とITのかけ算で、ITを武器にした次世代銀行を目指してきました。組込型金融サービスもそのひとつですが、実現のためには銀行自身がエンジニアファーストの考え方に立つ必要があります。そこでテックファーストのために、エンジニアファーストであるべく全社一体で取り組んでいます」(金子氏)
すでに社員のエンジニア比率は40%超と、国内銀行としては高い数字となっており、システムの内製化を実現している。これにより、スピード感をもって銀行サービスを変革してきたGMOあおぞらネット銀行だが、「少なくともエンジニア比率を50%超にまで引き上げ、より優れたデジタルサービスを提供したい」と金子氏。「未来の銀行はエンジニアがつくる。エンジニアが中心となってビジネスをリードするようになるはずです」と語る。
そんなGMOあおぞらネット銀行は「究極のテックバンク」として、将来、どのような金融×ITの世界、未来を実現したいと考えているのか。
「10年、20年前に銀行のネット化というと、店舗をなくしてインターネットバンキングを始めるといった話でしかなかった。これは従来の銀行のマネタイズと変わらず、リアル店舗が無い分コストは下がりますが、銀行サービス自体は変わっていません。ビジネスモデルとしては従来の銀行と同じでした。我々は『ネット企業として銀行をやりたい』、インターネットでは当たり前のことを、銀行の世界でもできるようにしたいと考えています」(金子氏)
「我々は金融とITのかけ算で、ITを武器にした次世代銀行を目指してきました。組込型金融サービスもそのひとつですが、実現のためには銀行自身がエンジニアファーストの考え方に立つ必要があります。そこでテックファーストのために、エンジニアファーストであるべく全社一体で取り組んでいます」(金子氏)
すでに社員のエンジニア比率は40%超と、国内銀行としては高い数字となっており、システムの内製化を実現している。これにより、スピード感をもって銀行サービスを変革してきたGMOあおぞらネット銀行だが、「少なくともエンジニア比率を50%超にまで引き上げ、より優れたデジタルサービスを提供したい」と金子氏。「未来の銀行はエンジニアがつくる。エンジニアが中心となってビジネスをリードするようになるはずです」と語る。
そんなGMOあおぞらネット銀行は「究極のテックバンク」として、将来、どのような金融×ITの世界、未来を実現したいと考えているのか。
「10年、20年前に銀行のネット化というと、店舗をなくしてインターネットバンキングを始めるといった話でしかなかった。これは従来の銀行のマネタイズと変わらず、リアル店舗が無い分コストは下がりますが、銀行サービス自体は変わっていません。ビジネスモデルとしては従来の銀行と同じでした。我々は『ネット企業として銀行をやりたい』、インターネットでは当たり前のことを、銀行の世界でもできるようにしたいと考えています」(金子氏)
これまでの銀行の世界では、顧客サービスと銀行サービスがシームレスに一体化してプロセスが回るというようなことはなかった、という金子氏。銀行は銀行、顧客サービスは顧客サービスと分かれていて、顧客は銀行のサービスから一度離れて銀行側の操作をするしかなかった。
しかし「そういうのはインターネットの世界では、やはり常識じゃない」と金子氏は語る。
「ワンクリックで、自分がやりたいプロセスが企業やサービスを横断してできるとか、分散型のアーキテクチャなどはインターネットの世界では、もう普通の話です。これを銀行の世界でも実現するというのが、我々の今目指しているところ。法整備や機密情報の扱いなど、ハードルはたくさんありますが、いずれもテクノロジーの発展によって一歩一歩解決できる可能性を秘めています。『セキュアだけど便利』という世界を実現したい。だからこそ、『テックファーストな銀行』になろうとしています」(金子氏)
組込型金融サービスについても、残高照会や支払い機能、ポイント連携など、一部の機能は徐々に実現し、世の中に溶け込み始めているという金子氏は、「遠い未来の世界の話ではない。こういった新体験を可能な限り広げていく、加速していくというのが、『テックファーストな銀行』としての我々の使命だと思っています」と語った。
しかし「そういうのはインターネットの世界では、やはり常識じゃない」と金子氏は語る。
「ワンクリックで、自分がやりたいプロセスが企業やサービスを横断してできるとか、分散型のアーキテクチャなどはインターネットの世界では、もう普通の話です。これを銀行の世界でも実現するというのが、我々の今目指しているところ。法整備や機密情報の扱いなど、ハードルはたくさんありますが、いずれもテクノロジーの発展によって一歩一歩解決できる可能性を秘めています。『セキュアだけど便利』という世界を実現したい。だからこそ、『テックファーストな銀行』になろうとしています」(金子氏)
組込型金融サービスについても、残高照会や支払い機能、ポイント連携など、一部の機能は徐々に実現し、世の中に溶け込み始めているという金子氏は、「遠い未来の世界の話ではない。こういった新体験を可能な限り広げていく、加速していくというのが、『テックファーストな銀行』としての我々の使命だと思っています」と語った。
ムコハタワカコ
編集・ライター
書店員からIT系出版社、ウェブ制作会社取締役、米系インターネットメディアを経て独立。現在は編集・執筆業。IT関連のプロダクト紹介や経営者インタビューを中心に執筆活動を行う。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)、組織づくりや採用活動などにも注目している。