フリーランスの過半数が「AIは仕事に良い影響」と予測～FREENANCE byGMO調査

2023.5.22

GMOインターネットグループのGMOクリエイターズネットワークは、「ChatGPT」をはじめとした近年のAIの普及にちなんで、フリーランスを対象にAIに関するイメージや活用状況などを調査しました。

本調査は、日本初（※）のフリーランスに特化した金融支援サービス「FREENANCEフリーナンスbyGMO」のユーザーを対象に行いました。

※フリーランス・個人事業主に特化したオンラインファクタリングサービスを提供する国内主要4事業者が公表しているサービス提供開始年月を比較。2022年6月、自社調べ

フリーランスの意見の半数以上は「AIは良い兆し」

まず現在、ChatGPTをはじめとしたAIの普及への注目が高まっているなかで、「AIの進歩が自身の仕事へどのような影響をおよぼすと思うか」と質問したところ、「良い影響をおよぼすと思う」という回答が約56.1％と半数を超えました。

「AIの進歩は自身の仕事へどのような影響をおよぼすと思うか」への回答

AIによる「業務効率化」には約73％が期待

「良い影響をおよぼすと思う」と回答した人に、具体的にどんな影響を期待するのかを聞いたところ、「仕事をする時間が減る（業務効率化ができる）」がトップで約73％。次いで「新しいジャンルの仕事にチャレンジできる」「自分にはないアイディアを得ることができる」などの意見が多く見られ、AIの活用による自己成長やキャリア拡大への期待が大きいことが分かりました。

「具体的にはどのような良い影響があるか」への回答

一方で、AIが「良くない影響をおよぼす」と感じている人は約12.5％にとどまりました。具体的な意見としては「AIに仕事を奪われて、仕事の量や収入がダウンする」などの意見が多くありました。

「具体的にはどのような良くない影響があるか」への回答

フリーランスの約4人に1人がAIを活用

フリーランスの実際のAIの活用状況についても調査しました。これまでにAIを活用「している・したことがある」という回答は約25.6％で、約4人に1人が活用経験があるという結果になりました。「（活用を）していないが、今後活用したいと思っている」という回答も約46.1％と、AIの活用に前向きな人が多いと考えられます。

実際に活用している人の具体的な例としては「メルマガやバナーの文章作成（Webデザイナー）」「プログラミングのサポート（ITエンジニア）」「デザイン業務の際のブレインストーミングに活用（コンサルタント）」などが挙がっています。

「現在、仕事にAIを活用しているか」への回答

今回の調査では、フリーランスの多くはAIが仕事へ良い影響をおよぼすと考えていることが分かりました。収入が安定しにくいという課題を持つフリーランスですが、AIの進歩による収入減を懸念する声よりも、「業務効率化」や「新しい仕事へのチャレンジ」といった前向きな発想を持つ人が多いという結果になりました。

また、GMOインターネットグループでも、AIを活用した新たなサービスを提供しはじめています。例えばGMOインサイトが運営している20代・30代のためのライフスタイルメディア「michill（ミチル） byGMO」では、ユーザーの疑問や質問に対して、ChatoGPTを活用した情報提供やアドバイスをリアルタイムで行うAIチャット機能「michill AIコンシェルジュ（β版）」の提供を2023年4月11日から開始しています。

「michill AIコンシェルジュ（β版）」のWebサイト

こういったサービスを積極的に使ってみてAIの「現在」を体感してみるのもいいかもしれませんね。

【調査概要】
・調査テーマ：AIに関するアンケート
・調査対象：「FREENANCE byGMO」に登録しているユーザー633人
・有効回答数：633件
・調査期間：2023年4月6日～12日
・調査方法：インターネットによるアンケート調査
・調査主体：FREENANCE byGMO

安蔵靖志

Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定　家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。