家電エバンジェリストがレビュー!天井投影も楽しい、 XGIMIの4Kプロジェクター「HORIZON 20」

安蔵 靖志

Special使ってみた買い物
モバイルプロジェクターからホームプロジェクターまで幅広いラインアップをそろえるXGIMI(エクスジミー)から、Google TVを搭載する4Kホームプロジェクター「HORIZON 20」シリーズが登場しました。RGB 3色レーザーエンジンを搭載し、明るさ・画質・設置性のすべてにおいて妥協のない仕上がりになっています。今回はHORIZON 20シリーズのスタンダードモデルである「HORIZON 20 Standard Kit」(直販価格28万9900円)を、家電エバンジェリストとして執筆のほかテレビなどにも出演する筆者が実際に使用して感じた魅力を、3つのポイントに絞ってレビューしていきます。

XGIMIが2025年10月に発売した4Kプロジェクター「HORIZON 20 Standard Kit」(直販価格28万9900円)。本体の仕上げに高級感が感じられます

3200 ISOルーメンの明るさで、明るい部屋でも不満なく楽しめる

プロジェクターを選ぶ際に最も気になるのが、「明るい部屋でもちゃんと映るのか?」という点ではないでしょうか。HORIZON 20はそんな不安を一掃してくれる、十分な明るさを備えています。

HORIZON 20の輝度は3200 ISOルーメンで、家庭用プロジェクターとしてはハイクラスの明るさです。カーテンを開けたリビングや、照明をつけたままの環境でも映像がしっかりと視認できます。投射距離は60インチで約1.59m、80インチで約2.13m、100インチで約2.66mです。筆者のベッドルームの場合、壁際ギリギリに設置して約90インチのサイズを確保できました。

筆者の自宅のベッドルームに設置して投影してみたところ。壁際ギリギリに設置して約90インチのサイズを確保できました

従来はプロジェクターの輝度として「ANSIルーメン」が一般的でしたが、最近はISOルーメンをうたう製品が増えてきました。米国国家規格協会(ANSI)が定めた輝度規格が「ANSIルーメン」で、国際標準化機構(ISO)が定めた規格が「ISOルーメン」となります。ISOルーメンは測定基準がANSIルーメンに比べてより厳格になっているため、同じ1000ルーメンでもANSIよりISOの方がスペック通りの明るさを期待できます。

1000ルーメン程度のプロジェクターでは、部屋を真っ暗にするか、照明を暗めにしないと楽しめないという制約がありました。HORIZON 20なら昼間のリビングで家族とスポーツ中継を楽しんだり、明るい部屋で友人を招いて映画鑑賞をするといった使い方も無理なくこなせます。大画面投影でも光を反射するようなハイライト部分はしっかりと輝き、物陰のような暗い部分は深く沈み込んでくれます。2万:1の高コントラスト比との相乗効果で、まさに画面に引き込まれるような感覚を味わえました。

昼間に窓を開けて投影したところ。暗部が浮いてしまうものの、3200 ANSIルーメンの明るさなら問題なく視聴できます

明るさだけでなく、色の鮮やかさにも驚かされます。XGIMI独自のX-Master RGB 3色レーザーエンジンは、赤・緑・青のレーザー光源をそれぞれ独立して制御することで、従来の単色レーザー+カラーホイール方式では再現できなかった広色域を実現しています。

実際に映像を見ると、夕焼けの赤や新緑の緑、海の青といった自然の色が生き生きと表現されています。さらに、高コントラスト映像を再現するHDR規格のHDR10+やDolby Vision、米IMAXと音響技術のDTSが共同で策定したホームエンターテインメント向けの映像・音響認証プログラム「IMAX Enhanced」にも対応しているため、映画制作者の意図した色や明暗をそのまま再現できる点も大きな魅力です。映画好きにとっては、自宅がそのままシアターになった感覚で楽しめると思います。

設置がしやすく、すぐに高画質映像を楽しめる

高性能なプロジェクターでも、設置に手間がかかるとなかなか気軽に使えません。その点、HORIZON 20は置いてすぐ使える設置性の高さも魅力です。

電源を入れて壁やスクリーンに向けると、ほぼ一瞬で自動台形補正が完了します。以前に試した他社のプロジェクターでは、壁に投影すると自動台形補正がうまくいかない場合がありました。HORIZON 20はその反応速度が速くて正確で、ストレスを感じません。本体を移動させた直後でも、すぐに歪みのない長方形の映像に整えてくれます。

画像調整モードを「自動」にしておくだけで、台形補正やオートフォーカスなどを用いて正しい形に調整してくれます

特に便利に感じたのが、プロジェクター本体を動かすことなく投影位置を上下左右にずらせる「レンズシフト」機能です。垂直±120%、水平±45%という広い調整範囲を持つため、プロジェクター本体とスクリーンの設置場所がともに制限が多い場合に役立ちます。

レンズシフト機能を上下方向で使用したところ

同じ設置場所でもこれだけの調整が可能です

さらに最大1.5:1の光学ズームも搭載しており、設置距離を変えずに投影サイズを調整できます。「もう少し画面を大きくしたい」「逆に少し小さくしたい」というときに、本体を動かさずに対応できるのは本当に便利です。賃貸などの狭小住宅で設置場所が限られる環境でも、ピッタリの画面サイズを実現できます。

光学ズーム機能をオフにしたところ

光学1.5倍ズームにすると、画面サイズがかなり大きくなるのがよく分かります

ここで重要なのはレンズシフト、光学ズームともにデジタル補正ではなく光学的にレンズを動かしているという点です。そのため、画質の劣化や歪みが一切発生せず、4K本来の解像感を保ったまま設置場所を微調整できます。「ソファの横に置きたいけど、スクリーンとの位置がズレてしまう……」といった悩みも一発で解決できます。
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安蔵 靖志

Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。

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